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初心者でも自宅で簡単に作れるハンドメイドの指輪の作り方 WEB彫金カリキュラム Step.1

彫金初心者の方のために、作るのが一番簡単な真鍮の棒材を使ったリングの作り方を解説しています。

2mmの太さの真鍮棒を使ったリングで、簡単な構造ですがとても満足度の高いものが仕上がりますし、銀はもちろん、金やプラチナもこのやり方で作れてしまいます!

一度作ったことがある方ならわかるかと思いますが、目玉焼きを作るのと同じくらいの難易度です。

※こちらが作るようになれたらStep.1タグのものは作れるようになります。

Step1タグの一覧

簡単に作れるハンドメイドの指輪の作り方 完成イメージ

リング制作に必要な道具・材料

指輪を作る彫金道具一式

必要な材料

金属加工となると、なかなかイメージがつかめないかもしれません。

1~2万円くらいで基本の道具はそろいますし、それさえあれば2回目以降は1個当たり十数円で作品を作ることが出来ます。(号数にもよりますが、この真鍮の指輪の場合は500円分の材料で30本くらいは作れます。)金やシルバーで指輪を作る場合でも、使う道具は同じです。

最初は道具代がかかってしまいますが、指輪だけでなくピアスのパーツなど色々なものを作ることができます。(きちんとしたものを選べば、ほとんどのものが十年は持ちます。)

また、今回に関しては鉄ヤスリに関しては彫金専門のプロ仕様でなくても、100均で売っている「鉄工ヤスリ」でもOKです。

基礎の道具で長く使えてコスパのいいものを下の記事でまとめました。

使用する材料

直径2mmの丸線材(今回は真鍮ですが、金・銀・プラチナなどでも同じやり方です。)
ロウ材(今回は3分ロウ使用。はじめての方は7分ロウがおすすめです。)

直径2mmの線材を使います。今回は真鍮で作りましたが、シルバー・金・プラチナなども道具や工程含めて全く同じ作り方です。

参考:自宅で金と天然ダイヤの指輪を作る手順(K18のロウ付け・ダイヤを割らずに留める方法)

今回のロウ材は3分・5分・7分のいずれかで構いません。種類によって融点が異なり、数字が低いほど溶けづらくなります。(当然融点が低い方が簡単です。この融点の差を利用して、バラバラにせずに複数個所をロウ付けすることが出来ます。)

複数個所のロウ付けが出来るようになると、作れるものの幅が広がります。

フリーサイズのリングなどはロウ付けが必要ないので難易度も下がりますが、ロウ付けができれば石枠のついたリングや手の込んだ細工が出来るようになります。

こちらのリング部分は今回作る丸線リングがベースです。丸線のリングに石枠をくっつけて作っています。作り方はこちらで紹介しています。

ハンドメイドリングの作り方の手順

早速作っていきましょう!

材料をカットする

ニッパーで切る

今回は直径2㎜の丸線を使います。

必要な材料の長さは、下記の式で求めます。

リング製作に必要な材料の求め方

(内径+板厚)× 円周率 = 必要な板材の長さ

これにプラスして0.5mm長めにカットしましょう。(…と言っても大体で構いません。ヤスリでニッパーの切れ目をキレイに削るための余分です。)

サイズごとの内径はこちらを参照してください。

参考:【自作リング】必要材料の計算方法・ワックスの比重計算方法

ちなみに#10で内径16㎜です。(#11=16.3㎜、#12=16.6㎜、#13=17㎜ #1上がるごとに約0.3㎜大きくなります。)

今回は#11で作りましたので

(16.3+2㎜)×3.14=57.462㎜

57.5㎜+余分0.5㎜=58㎜の長さでカットします。

ヤスリで切り口を整える

ニッパーで切ったときに出来たバリを綺麗にヤスリがけをして、平らな面にします。

上図のように断面が斜めにならないように気を付けましょう。

ヤスリは利き手で図のようにあてがい、指をさすような形で握ります。押す動作の時に削れますので、しっかりと力が伝わるようにホールドできる持ち方が必要になります。

焼き鈍しをする

金属は曲げたり叩いたりすることで、内部の結晶が詰まり硬くなります。針金などを何回も折り曲げていると硬くなってきて最後にはぽきっと折れてしまったことがあるのではないでしょうか。

彫金でも、板状にするために薄く延ばしたり、曲げたりハンマーで叩いたりしているうちにどんどん硬くなってきて、最終的にはひびが入ったり折れたりしてしまいます。

材料は、買った時は引き延ばされて硬い状態なので、まずは焼き鈍し(焼鈍)という工程を行って金属の状態をリセットします。今後彫金を行うにあたって重要な要素となってきます。

赤くなるまで熱することで、金属内部の結合を緩めることが出来ます。

赤くなったら水に入れて急冷しましょう。(※ピンクゴールドで行う場合はこの急冷は必須です。放置するとひび割れすることがあります。)

これで硬かった材料が簡単に手で曲げられるようになりました。

酸洗いをする

希硫酸・酸洗い材などに漬けて酸洗いを行います。
酸化被膜や焦げでロウ付けが上手くいかない原因になるので、バーナーで加熱した後は酸洗いを必ずしておきます。

丸めて両端を合わせる

なるべくぴったり合うようにしましょう。

円の歪みを整えるよりも、切れ目の合わせの正確さを優先してください。

ポイント:隙間が大きいとロウ付けする際にきれいに流れなかったり、つなぎ目が悪目立ちしてしまいます。

糸鋸で切れ目に刃を入れる

この工程がなくてもロウは流れますが、クオリティをあげるためにもう一押し手間をかけてみましょう。

切れ目の線を鋸刃で切ることで、完璧に切れ目をぴったりにすることが出来ます。

糸鋸は板から星やハートの形に切り抜いたり、マルカンを作ったりとするときに必須ですので、最初から買ってしまった方がよいでしょう。

記事を要約すると、フレーム(本体)は安いのでOKで130㎜の鋸刃が付くタイプを選ぶ、鋸刃の規格はたくさんありますが、とりあえず#0を30本くらい買って、小さなマルカンなどを作っていきたい場合は#0/3と#0/6を追加で買いましょう。

ぴったりになりました。これによりロウ目(銀ロウが流れる部分)が目立たなくなり、強度もUPします。

前工程でぴったりと合わせてあればやらなくてもロウ付けは出来ますが、ロウ付け難易度はやや上がります。

銀ロウ付けを行う

いよいよロウ付けです。溶接と言うと敷居が高いですが、手順通りにやっていれば3分で終わります。初めての方は融点の低い7分ロウからやってみるのがいいかもしれません。

一回やってみれば簡単だと実感できるはずです。くれぐれも火事にはご注意を。

参考:【銀/真鍮/鉄/ステンレス】銀ロウ付けの手順と失敗しないコツ

彫金でのロウ付けの手順

1.ロウ材を2mmくらいの角にいくつか切っておいてください。

水を入れたコップとピンセットも用意しておきます。

彫金でのロウ付け手順2

2.フラックスを切れ目に一周塗ります。

楊枝やきれっぱしを使って塗っています。

耐火ブロックを敷いて、引火しやすいものを避けてください。

特に女性の方は、袖がゆったりしている化繊の服などに注意してください。綿の作業着があると安心です。

彫金のロウ付け手順3

3.ふわっとした火で、全体を炙るように温めて、フラックスが透明になったらロウ材(ここでは5分)を置きます。

後は火を当てていればロウがバターの様にじわっと溶けて切れ目を埋めますので、済んだらピンセットで掴んで水につけて急冷します。

彫金ロウ付け手順4

4.ロウ付けが完了しました。白くなっている部分にロウが流れています。グリッピングコンパウンドや酸液に漬けて、汚れを取ります。

次はいよいよ仕上げです!

コツは全体的に満遍なく炙っていくことがポイントです。

切れ目の部分ばかり火を当ててもうまく流れない可能性があります。

酸洗い材に漬ける

ロウ付け後のガラス状になっているフラックスや酸化被膜を取るために、酸性の水溶液につけます。

ぬるま湯に規定量を溶かして、漬けておくと綺麗にすることが出来ます。

参考:酸洗いの準備方法とやり方

サイズ出しを行う

内側にはみ出たロウを、半丸の曲面側のヤスリで削り取ります。

それが済んだら、芯金棒に差し込んで木槌で叩いて歪みを取ります。

利き手で木槌を持って、反対の手で芯金棒を持ちながら親指で指輪を抑えます。

芯金棒から浮いている場所を叩いていくと、緩くなってきますので、そしたら芯金棒の太くなっている方に移動させてまた叩きます。

しばらくするとぴったりになって、まんまるになります。指輪の向きを差し替えて、反対側も同じ動作をします。

芯金棒とリングの間に隙間がなくなればOKです。

横から見て歪んでしまっている場合は、平らな場所に置いて、木片などの平らなもので挟んで叩くと良いです。

アンビルを敷いて行うと良いのですが、持っていない場合はコンクリートの上などで行えばOKです。

横から見て歪んでしまっている場合は、平らで頑丈なところに置いて、木片などの平らなもので挟んで叩くと良いです。

アンビルや金床などがあれば安心です。1500円くらいの安いものを一個持っておくと今後も役に立ちます。

上の作業を行ったら、もう一度芯金棒に入れて、歪みがないかチェックしてください。

仕上げに磨く

お好みで光沢にします。今回は身近なもので出来るようにと、ティッシュに車用のコンパウンドをつけて磨いてみました。

ただし、真鍮はすぐに酸化被膜で覆われるため、光らせても数週間で曇ってしまいます。

安定してくると真鍮独特の上品な黄色みに落ち着いて、アンティークな雰囲気を楽しめると思います。

研磨剤は、お湯と洗剤・歯ブラシなどで洗ってください。

テクスチャーをつける

お好みでテクスチャーを付けます。ヤスリで色々な方向に削ったり、荒い耐水ペーパーでヘアラインをつけたりすると良いです。

今回はプレーンのものと、ヤスリで多面体に削ったものを作ってみました。

ハンマーの叩いた模様などをつけたい場合は、最初に材料をカットする前に行います。最後につけてもいいですが、小さめのサイズにしておかないとハンマーで叩いた分地金が伸びてしまい、サイズが大きくなってしまいます。

ハンドメイドの丸線リング 完成!

以上が最もオーソドックスな真鍮リングの作り方です。

真鍮に限らず、シルバー、金、プラチナなども作り方は一緒です。

金は金ロウ、プラチナはプラチナロウでロウ付けします。

まとめ

1個作ってしまえば基本的な流れをつかめると思います。

慣れると一個5分足らずで作れてしまうので、寝る前に何か作りたくなったり、ちょっとだけ時間が余っている時にパパッと作れます。

このサイトでは色々な種類のリングの作り方を載せていますので、何を作ろうか悩んだり、作り方が知りたいときは、弊サイトをチェックしていただけたら幸いです。

次回は、糸鋸でまっすぐ切れる練習ができる幅広リングの作り方です。こちらが出来たら、Step.2タグを作れる技術レベルに達する想定です。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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