【真鍮の針金で指輪を作る】ノットリングの作り方

2021-04-01Step.1,リング・指輪,真鍮

貴金属地金は、ある程度のg数からでないと買えないことが多いですが、(どこも大体最低50gからの販売が多いです。)加工された線材でしたら小分けで販売されているケースもあります。

古参彫金関係販売業のコモキンさんでは直径2.0㎜までの線材が少量から購入可能です。

(金ロウやPtロウなどもこちらで購入できてしまう他、コモキンさんのプロデュースしているオリジナル商品は高品質なものが印象です。)

こちらの材料を活用して作れるいろいろなリングを紹介しています。

今回は線材で良く作られるノット(結び目)リングを今回は作ってみます!

指輪作りが初めての方は、下の記事をご覧ください。

真鍮のノットリング 完成イメージ

真鍮のノットリング
ノットリングの作り方
真鍮で結び目をつける

必要な道具と材料・道具

指輪を作る彫金道具一式

必要な材料

リングを作る基本的な材料に加えて、できればヤットコ(ペンチ)が二つあると良いかと思います。

結び目をきつくするときにあると便利です。100均のラジオペンチがあればOKです。

使用する材料

今回は直径1.8mm真鍮線材を使っています。あんまり太いと(2mm以上)結ぶのが大変ですので、そこまで太すぎない方がいいかと思います。

真鍮のノットリング 作り方手順

真鍮の線を結ぶ

真鍮の線を長めにニッパーで切って、バーナーで加熱して焼き鈍しをします。

焼き鈍しをして柔らかくなったら、結び目が材料の真ん中くらいにくるように結んでいきます。

シルバーでしたら結構きつく締められますが、真鍮だと焼き鈍しても硬いので道具を使わないとギチギチにできませんのでペンチやヤットコを使います。

結び目をきつく締める

ヤットコできつく締める

ペンチやヤットコなどを使って、結び目を締めていきます。ヤットコやペンチは滑り止めのギザギザがついていないタイプが良いでしょう。

真鍮の場合は、バーナーで熱々にしている状態だとシルバーや銅のように柔らかくなるのですが、熱々の状態での加工は少し危険なので常温でやってみます。

真鍮を結んでコブを作る

お好みのフォルムになったところでリングにしていきます。

叩いて落ち着かせる

結び目がボコボコしている場合は、少しハンマーで叩いて落ち着かせます。

作りたいサイズに合わせてカット

材料を切り出す

材料をサイズに合わせてカットしていきます。板厚はお使いの線材の直径で、#内径は作りたいサイズの内径を代入します。

材料の計算方法:(作りたいサイズのリング内径+板厚)×円周率=必要な材料の長さ

参考:【自作リング】必要材料の計算方法・ワックスの比重計算方法

ロウ付けをする

ぴったりに合わせてロウ付け

線の合わせ目をぴったりにしてロウ付けの準備をします。ロウ材は特に決まりはありませんが、掟として融点の高いロウ材から使っていくというルールがありますので(後々問題が発生した際に選択肢を残しておくため)3分ロウを使います。

今回は1箇所しかロウ付けもしないので、もっと溶けやすいロウを使っても大丈夫です。

ロウ付けする

他のもまとめてロウ付けしました。うねうねしているリングは「【丸ペンチ練習】真鍮のうねうねリングの作り方」で紹介しています。

ロウ付けが終わったら、ピックリングコンパウンドなどで酸洗いをします。

芯金棒で指輪の形に整える

結び目を叩きすぎないように気を付ける

木槌などで叩いて整えていきます。結び目を叩きすぎるとフォルムが崩れてしまいますので、優しく叩きましょう。

線の歪みはヤットコなどで整えて真っ直ぐにしていきます。

仕上げ・微調整をする

真鍮のノットリング

あとはピカピカに磨いたり、粗めのサンドペーパーでヘアラインをつけたりして仕上げをします。

個人的にはこの手のものはあまり研磨しない方が温かみがあって好きです。

【真鍮の針金で指輪を作る】ノットリングの作り方 まとめ

今回は結び目を作ってみましたが、いろいろな結び目のバリエーションが作れそうです。

K10やK18などの金属アレルギーの起きにくい材質で作れば、シンプルながらも普段使いに丁度いい作品だと思います!

金で作る場合は、材料がどれくらい必要になるのか予行練習で、まず真鍮で作ってみると材料代が無駄になりません。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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