タグ: 真鍮

  • 【100均の道具で模様をつける】鎚目リングの作り方

    【100均の道具で模様をつける】鎚目リングの作り方

    真鍮やシルバーをハンマーで叩くと凹みますが、こうした模様のことを彫金では「鎚目(つちめ)」と呼びます。

    金属なのにどこか暖かいイメージがして、”ハンドメイドで丁寧に作られた”雰囲気が伝わってくる素敵な表面加工の技法です。

    また、他の技法と比べてとてもお手軽なので、初めて真鍮リングをつくる方でも上の写真のようなものを簡単に仕上げることが出来ます。

    ※このページでは、ロウ付けやリングの形を整える詳しい方法を一部端折っています。
    下記リンクでは、最も基本となる指輪の作り方を工程ごとに丁寧に解説しています。

    彫金初心者でも簡単。シンプルな真鍮の指輪の作り方

    はじめて作るならこのリング!一番シンプルなリングの作り方。

    使用する道具

    指輪を作るための基本的な道具があれば作ることができます。道具リストは下の記事で解説しています。

    使用する材料

    1. (太)真鍮丸棒 2mm
    2. (中) 真鍮丸棒 1.5mm
    3. (細) 真鍮丸棒 1.0mm
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    太いリングや細いリングなど色々作ってみました。お好みのサイズの材料を揃えてみてください。

    鎚目リングの作り方の手順

    材料をカットする

    材料をニッパーや糸鋸でカットします。

    作りたいリングサイズの材料計算方法は、下の記事で詳しくで説明しています。

    この時は大体の長さで切っておけばOKです。材料をハンマーで叩くと、伸びて最初よりも長くなってしまうため、この時点で正確に測る必要はありません。

    材料を焼き鈍しする

    焼き鈍し(やきなまし)をすることで、金属の材料が簡単に手で曲げられるくらいに柔らかくなります。

    バーナーで赤くなるまで熱したら、水にジュッと入れて急冷します。しっかりとしたピンセットで材料を持って、周りに燃えやすいものがないようにしてください。

    鎚目(つちめ)を入れる

    今回は太いリングと細いリングをそれぞれ作ってみます。ここでは太いリングは、半分だけ鎚目をつけます。金槌で叩いています。

    金床を下に敷き、ガンガンと打ち付けていますが、なかなかに大きな音と振動ですので集合住宅の方は気を遣ってしまうかもしれません。

    その場合は、下記の「鎚目風」の模様の付け方がおすすめです。静かでお手軽なうえ、使っているものは100均で購入した道具です。

    100均で購入した「細工用先丸ペンチミニ」で、焼き鈍しをした材料をぎゅっと挟むと、鎚目のような模様が付きます。力加減にメリハリをつけると強弱のある模様になります。

    100均に売っています。とってもおすすめです。

    焼き鈍しをして材料をカットする

    模様をつけるときに金属が潰れましたので、硬くなってしまっています。材料の曲がりグセを直すためにもう一度焼き鈍しをします。

    またフニャフニャになりますので、手でまっすぐに直しておきます。

    そしたら今度は正確に材料をカットしていきます。材料の長さを求めて、1mm短めにカットします。(太いリングの場合は、ぴったりにカットしてください。)

    ここで1mm短くするのは、ロウ付けをした場所(ロウ目といいます。)を丸ペンチや金槌で叩いて馴染ませるためです。

    その際に少し金属が伸びてしまうため、その分をここで引いておきます。

    ロウ付けをする

    真鍮ロウでロウ付けしています。

    【銀/真鍮/鉄/ステンレス】銀ロウ付けの手順と失敗しないコツ ロウ付けができれば、色々なものが作れるようになります。シルバーアクセサリーや真鍮の他にも、ステンレスや鉄までロウ付けができ tuucul.com

    リングの形を整える

    まず、内側にはみ出したロウをヤスリで削り取ります。目の細かい、曲面型のヤスリが良いでしょう。

    今回は大した作業はないので、100均の工具コーナーで売っている鉄工ヤスリでもOKです。

    芯金棒を使って、指輪の形に整えていきます!

    ヤスリ作業が済んだら、芯がね棒に通して木槌で叩いて真円にします。

    横方向の歪みをとりたいときは、平らな面に置いて、平らな木の板で押し付けたりして直します。
    歪みが付いているままでも、雰囲気があって◎です。お好みで調整してください。

    サイズを測ってみると、少し短めに切った分小さくなっています。

    はみ出たロウをヤスリである程度取ったら、丸ペンチでロウ目をギュッと潰して周りのテクスチャに馴染ませましょう。
    ほとんどロウ目が目立たなくなったと思います。

    ロウ目を伸ばした分、サイズが広がりピッタリになりました。
    小さく作っておいて、潰して伸ばして調整する方が簡単ですので、材料をさらにマイナス1mmしても良いかもしれません。

    クオリティを上げる

    この工程をやらなくても、もう指輪としては完成しています。

    側面を耐水ペーパーで削って平らな面を出して、内側をピカピカに磨いています。

    内側との対比でメリハリができて、何もしていない指輪よりもチープさが軽減されました。

    内側はキズをヤスリで取って、耐水ペーパーがけをした後に研磨剤をつけて磨いています。

    ピカピカにしない作品は、どうしても手抜き感が出てしまいがちですが、少し手を加えると真鍮であっても立派に見えます。

    鎚目リングの作り方 まとめ

    重ね付けにも使いやすそうなハンドメイド感あふれるテイストに仕上がりました。

    金や銀で作ったら愛着が更に湧きそうです。
    最後までご覧いただきありがとうございました。

  • 【金属板から文字を切り出す】文字の切り抜きリングの作り方

    【金属板から文字を切り出す】文字の切り抜きリングの作り方

    今回は板から文字を切り出して、指輪にしてみます。

    文字の切り抜きは糸鋸の刃を金属板に開けた穴に通して切っていく必要があります。

    真鍮板から作る基本的なリングの作り方は下記を参照してください。

    今回はこちらのリングの応用編となります。

    彫金初心者でも簡単。シンプルな真鍮の指輪の作り方

    はじめて作るならこのリング!一番シンプルなリングの作り方。

    必要な道具

    指輪を作る基本的な道具に加えて、ピンバイスとドリル刃が必要です。

    使用する材料

    真鍮板1.mmを使っています。厚さは特に決まりはないですが、あんまり厚いと穴を開けるのに手こずりますので薄めの方が楽です。

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    文字の切り抜きリング 作り方手順

     

    デザインを材料にケガく・貼り付ける

    大体のデザインを紙に描いて、染み込むタイプの瞬間接着剤で貼り付けます。

    ピンバイスで穴を開ける

    細めのドリル刃をつけたピンバイスで、糸鋸が外側からアクセスできないところに穴を開けます。
    ここの穴から鋸刃を通して切り抜いていきます。
    穴を開けるときはピンバイスのドリル刃を出しすぎず、5mmくらいのストロークにしておきます。

    長くセットするとドリル刃がぽきっと折れてしまいますのでご注意ください。
    折れて刃が詰まってしまった場合は、酸洗い材に数時間つけると取れます。(鉄の方が酸化が早い為、溶けてしまいます。)

    糸鋸で切り抜く

    糸鋸で切り抜いていきます。(刃は#0を使っています。)
    ちょっとわかりづらかったので、紙は取ってしまいました。代わりにマジックで描き直しました。

    穴に鋸刃を通した状態でセットして切っていきます。

    鋸刃をヤスリのように削り取るイメージで使うと良いです。

     

    精密ヤスリで整える

    ボコついたところをヤスリで整えています。

     

    切れました。Hがちょっと欠けてますって?あ….敢えてです。

     

    次に文字の境目を鉛筆などで書きます。

     

    精密ヤスリの鋭角に部分で境目の線を刻んでいきます。

     

    作りたいリングサイズに合わせてモチーフを曲げる

    今回は#10で作った角線リングにモチーフを付けていこうと思います。
    文字のモチーフ部分は平面ですので、これをリングに沿って曲げていきます。

     

    焼きなましはしませんでしたが、板厚がある場合などは処理したほうが良いかと思います。

    また、曲げづらい場合は横に取っ手をつけておくと作業しやすいです。

    取っ手は後から切り取ってしまいます。

     

    腕を文字のモチーフの長さに合わせてカット

    リングと文字のモチーフがピッタリになるように削ります。ノギスがあると便利です。

    これは後々も石座をリングに合わせたりする際に必要になってきます。

     

    逆ピンセットでリングの腕を固定して、フラックスを塗って温めます。
    文字モチーフ部分もフラックスを塗って温めて、溶けたらバーナーで炙りながら定位置に置きます。


    最初から乗せると、フラックスの沸騰でズレてしまいますので、沸騰後にセットすると無駄がありません。

    どうしても難しい場合は、こちらの記事をご覧ください。

    ロウを流します。ロウの種類は何でも構いませんが、今回は3分ロウを使いました。

    今回はスポンジペーパーを使って、艶消し風にしてみます。

    スポンジペーパーで細かい円を描くように撫でると艶消しの表面になります。

    お手軽に艶消しを表現できるのでおすすめです。

     

    文字の切り抜きリング まとめ

    今気がついたのですが、Pの下に線が入ってしまっていますね。全然気が付かなかったです…

    ということで完成です。アイデアの足しにして頂けたらこの上なく光栄です。

    最後までご覧くださりありがとうございました。

  • 【石枠も自作】エメラルドカットのルースを使ったリングの作り方

    【石枠も自作】エメラルドカットのルースを使ったリングの作り方

    今回はエメラルドカットのルースでリングを作ります。

    お気に入りの石からオーダーメイドで作る方法です。
    ネットオークションや石屋さんで購入したルースで自由にアクセサリーを作れる様になると制作の幅も広がりますのでぜひ挑戦してみてくださいね!

    いちばん簡単で基礎的なリングの作り方は、下記ページで解説しています。初めての方はこれからトライしてみてください。

    彫金初心者でも簡単。シンプルな真鍮の指輪の作り方

    はじめて作るならこのリング!一番シンプルなリングの作り方。

     

    使用する道具

    彫金の道具は下の記事で紹介しています。

    ロウ付けを長時間するとピンセットが熱くなってきますので、柄の長いピンセットもあると良いと思います。

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    長いピンセットの安物は、熱すると先が反ってきてしまい、使いづらい上に危ないです。
    プロの職人さんもみんな使っているベストセラーで、ピンセットにしては地味に高いですが、ちゃんとしてます

     

    使用する材料

    今回は2.5mmの真鍮棒と、1.2mm板、石を留める爪の1mm線、そしてエメラルドカットのアクアマリンのルースを使って作っていきます。

    アクアマリンは比較的丈夫で割れにくく、初心者でもおすすめの石です。ほかにも初心者向けだと、ガーネット、トパーズ系が作りやすいかと思います。(割れやすいかよりも、値段で決めた方がいいかもしれません。)

    貴石だとダイヤモンド、ルビー、サファイアは滅多なことでは割れないので、ガシガシ道具が石にあたっても割れませんので初心者向けです。(価格はとんでもないです。)

    逆に絶対に避けた方がいいのはエメラルド、パライバトルマリンなどです。これらは地面に絵を描く蝋石のごとく脆く、すぐにパリッと割れて、悲しいコトになってしまいます。

     

    エメラルドカットのルースを使ったリング 作り方の手順

    石座を作る

    まず、石のサイズを測ります。今回は5.2mm×7.1mmでしたので、板材にケガキ針で四角形をかきます。

    この時、ちょっとだけ小さく(5mm×6.9mm)ケガくと良いです。

    石よりも石座の方がわずかに小さいと、完成後に上から見たときに石枠が見えなくなり、石が綺麗に見えるためです。

    真ん中あたりを油性ペンで塗りつつ、ピンバイスで穴あけします。

    油性ペンの描き方が適当すぎますが、本当はもう少し丁寧にやった方がいいです。

    糸鋸の歯を穴に通した状態でセットして、ナナメに削るように切っていきます。

    中心に向かってすべり台のようにする感じです。

     

    精密ヤスリなども使いながら、ギリギリのところまでやります。

     

    石のガードルと板の感覚が上図になるくらいまで行います。

    無理だと思った方は、簡易的な方法でスロープを作らないやり方もあります。

    糸鋸で0.7mm幅くらいに切ってしまう方法で、下図右のようなイメージです。

     

    お皿状にした方が、磨いたとき金色の地金の色がアクアマリンに乗って、石が明るく見えるためです。

    ダイヤモンドなどの場合はギリギリまで受け皿を削って、光が入り込むようにします。

    裏側から見るとこんな感じになりました。
    精密ヤスリで整えています。

     

    石座が横から見たときに、二段になっているものを「二段腰」と呼んだりします。

    二段腰は、華奢で繊細な雰囲気を与えられる他、光がいろいろな方向から差し込むので、石がキラキラして見えます。

    上段の方がほんの少しだけ厚い方がバランスがよく見えてGOODです。

    先ほどの真ん中を四角く切り抜き、光穴を作ります。光穴とは、文字通り光の差し込む穴のことで、より石を明るく見せる効果があります。

    これはただの四角い穴ですが、ハイジュエリーなどはここに模様の透かしを入れたり、文字の形に切り抜いたりと、遊び心を表現する粋なポイントでもあります。

    微かに曲面になった枠ができました。

     

    石枠の爪を作る

    爪をロウ付けしていきます。

    ここが一番の難所です!(気を抜くと全部ロウが溶けてバラバラになってしまう。)

    1mm線材の一面を軽く削って平らにして、その面を枠と合わせてロウ付けします。

    爪の線材は長めにしておいてください。

    穴が開いている耐熱ブロックを駆使して、うまく固定しつつロウ付けします。

    ちょっと難しそうに感じますが、案外簡単です。

    火の強さはふんわりとしたなるべく細い火で、炙るように熱してください。

     

    上段は3分ロウ、下段は5分ロウで使い分けます。

    すでにロウ付けされている箇所になるべく火を当てず、下図の様に外側から温めると良いです。

    じわっと溶けたら直ぐに火を離してください。

     

    下段と上段の間に1mm線を入れて、そこにはロウを流さないようにしながらくっつけます。

    こうする事で腰の間が1mmになりました。

     

    爪をヤスリで整えてカッコよくしてみました。

    断面が台形になる爪にしたかったので太めの線材(1mm)を使いましたが、少し削るのが大変でしたので、そこまで手間をかけたくない場合は0.7mmあたりの材料が良いです。

     

    リングの腕を作る

    指を差し込む輪っかの部分を「腕」などと呼んだりします。

    まず、いつものように丸くするのではなく、上図のようにU字にしましょう。

    作りたいサイズ– #2分小さく作ってください。

     

    次に両端を逆側に返して、タマネギの様な形にします。

    タマネギの芽のような部分を、ニッパーで切ります。

    ちょこっと先端が上に向いてる感じがポイントで、後々のフォルムを美しくします。

    この時点で、横から見たときの歪みがある場合は、木槌などで叩いて直してください。

    先程のタマネギの芽のポイントの部分をハンマーで潰します。アンビルなどの丈夫なところで木工用の金槌などで叩いて伸ばします。

    騒音や振動があるので、難しい方もいるかもしれません。そういう場合は、材料を3.5mm線などの太いものを使ってみてください。

     

    ちょっと削るのに時間がかかりますが、ヤスリで同じ形に整えられます。

    ハンマーで叩いて薄くなっている部分から、徐々に太くなっていく様にグラデーションをつけます。(ヤスリで削って整えます。)

    側面を耐水ペーパーで平らに削って、内側もある程度平らにしました。
    真鍮のハリガネから出来てるとは思われないフォルムになりました。

    先に向かって徐々に細くなっています。

    タマネギの芽のポイントがちょこっと飛び出て、エレガントな感じです。

    合わせもぴったりに調整していきます。
    作りたいリングサイズに合わせていくのが難しい場合は、サイズを小さめに作って、後から内側を削って広げていった方が簡単です。

     

    石枠と腕をロウ付けする

    ロウ付けをします。上下段で接点が分かれているので、計4箇所です。(7分ロウ使用)

    真鍮の端材を置いて固定したり、片手でピンセットで抑えながらロウ付けします。

    慣れてくると空中でロウ付けができる様になりますので、特訓してみてください。

    固定が難しい場合は、ロウ付け用石膏や石綿などを使うと簡単になります。

    成形・サイズ出し

    内側を削って、サイズを合わせます。削りながら整えていくと合ってくると思います。木槌を使うときは慎重に叩いてください。(一番曲がりやすい部分は石枠の部分なので、そこから歪みます。)

    どうしてもサイズが小さい時は、石枠と反対側の腕の部分を芯金棒に入れた状態で金槌で叩くと伸びてサイズが大きくなります。(金槌で付いた傷はヤスリで削り取ります。)

     

    また、そのままだと少し野暮ったいフォルムなので、ヤスリでカッコ良くしていきます。

    今回は、一番厚い部分の半分くらいにしてみます。最初にしっかりデザイン画を描いて、その通りに作っていくと失敗がありません。

     

    こんな感じで下に向かって薄くしてみました。

    撫で肩の感じが高級感を出しています。

    もちろんデザインによって変わってきますので、そこはお好みでアレンジしてみてください。

    ピカピカに磨く

    真鍮なので、ピカピカにしても数週間で曇ってしまいます。そこまで磨く必要はない気がしますが、一応ピカピカにしました。

    隅々まで完璧にピカピカにしたい場合は、ロウ付けの前のバラバラの状態ですべてピカピカにしておきます。

    ロウ付けの時もあまり傷つけないようにしながら行います。ハイジュエリーが隅々までピカピカなのは、多くの手間をかけてたくさんのパーツを組み合わせて作られているからでもあるのです。

    手動で磨こうと思うと日が暮れてしまいますが、リューターがあると30分くらいで磨けます。

    二段腰の間は、研磨剤をつけた紐を通してゴシゴシしてください。(やり過ぎるとダレてフォルムが崩れるので注意。)

     

    エメラルドカットの石留め

    いよいよ石留めです。無理をしすぎたり、力を変に入れるとパリッと割れてしまいますので、慎重にやっていきます。

    さきほど受け皿を作るときにある程度合わせましたが、場合によっては上手く石が座らない場合があります。

    そういう時は精密やすりなどで、受け皿の部分を削って、深く石がセッティングされるように調整してください。

     

    石が斜めになったり、曲がっていないのを確認したら、爪を軽く内側に曲げて石を仮留めします。

    このとき気を付けるのは、対角線上に爪を倒すという事です。

    対角の爪を順に倒していくことで、石が斜めになったり、ズレて留まるのを防げます。

     

    次に本留めをします。しかしそのまま倒すと、爪の曲がるときにかかる力の支点が石になっていて、割れてしまいます。
    爪の先を細く薄くすることで、太い部分と薄い部分の境目で爪が曲がるようになります。

    まず長すぎる爪をカットして、②の状態にします。③で爪を薄く削り、④で倒します。

    ④は爪の先がわずかに浮いていると、服の糸などが引っかかって危険なものになってしまいます。お気に入りの洋服がほつれたり、石が取れたりする原因になるのでここは入念に作業します。

    ピンセットの取っ手の先や、帯状に切った真鍮板などで、爪の先を折り込んでください。

    上から見たときにしずく型になるようにしてください。なるべく小ぶりな爪の方がオシャレです。(右下の爪。)

    大きすぎると粗雑な雰囲気になってしまいます。(あえて大きくする場合は、形にデザイン性を持たせたり、形をとても丁寧に出したりすることで高級な雰囲気を担保できます。)

    爪も色々なデザイン性を持たせることが出来ますので、考えるのが楽しいポイントです!

     

    きれいに留まりました。アクアマリンはそんなに割れないので、初めての方にもおすすめです。真鍮の色にもとってもマッチしていて素敵です。

    エメラルドカットのルースを使ったリング まとめ

    今回のよりももう少し難易度の低い作り方のリングも紹介しておりますので、ぜひチャレンジしていただけたら嬉しいです!

    最後までご覧いただきありがとうございました。

  • 円形の連続体模様のリングの作り方

    円形の連続体模様のリングの作り方

    今回は糸鋸ワーク上達もかねて、連続した円形などの図形を板から切り出して、リングを作ります。
    フォルムが可愛いので、プレゼントにも喜ばれそうです。
    簡単ですので、ぜひ作っていただけたら嬉しいです。

    この記事では一部工程を端折っています。基本のリングの作り方はこちらからどうぞ。

     

    使用する道具

    道具はリングを作る基本的なセットで出来ます。

    糸鋸が今回の主役です。刃のサイズは#0が使いやすいと思います。

    使用する材料

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    真鍮板 120×120 厚1.5mm 1枚

    今回は1.5㎜の板を使って作っています。

    あまり厚みがあると(2㎜以上)曲げるのが大変なのと、ゆがみなどが取りづらいので1.5~1.8㎜くらいの板材がおすすめです。

    円形の連続体模様のリング 作り方手順

    デザインを決めて下書きする

    丸の連続体はコンパス(ディバイダなど両針のもの)で円を描きましたが、楕円などは図形を印刷して張り付けた方が早いです。

    張るときは紙用のノリだとはがれてくるので、染み込むタイプの瞬間接着剤がよいです。はがすときはバーナーで燃やしてしまいます。

    パターンのキリのいいところで必要な材料の長さになるように設計します。

     

    糸鋸で真鍮板を切り出す

    けがき線や紙で貼り付けた線に合わせて#0の刃を使った糸鋸で切り抜いていきます。

    線の外側に少しはみ出すくらいならヤスリで削れば大丈夫ですが、線の内側を切ってしまうとフォルムが崩れてしまいますので注意します。

    円と円の接点を攻めすぎると強度が弱くなってしまいますので、ある程度のところでやめておいた方が良いです。

    円の輪郭をはっきりさせたい場合は、精密ヤスリで輪郭のスジを入れます。

    少しはみ出たところは、後でヤスリで整えます。

    全て切り終えました。

    ヤスリで整える

    糸鋸で切った時にできた段差や、はみ出たところをヤスリで整えておきます。奥まっているところは、精密ヤスリを使うと良いです。

    最後に先程の必要な材料の長さの値が、切り出したものと合っているかを測定します。

    これから曲げていきますが、このままでは硬いので焼きなましをしていきます。

    焼きなましを行う

    バーナーで赤くなるまで熱して、熱し終えたらピンセットで持って一気に水に漬けて急冷させます。

    芯金棒に沿って曲げる

    必ず芯金棒を使って丸くしていきます。板が薄いので手で曲がりますが、芯金棒を使わないと1番強度の弱い部分(ここでは円と円の接点の細い部分)から極端に曲がっていきます。

    強度の弱い部分が不自然に曲がるとシワが寄ったようになり、後々完全に直せずに痕跡が残ってしまいます。

    ここからはいつものリング作りと同じです。
    合わせをピッタリにしていきます。そっと曲げて、合わせの円と円を平行にしてロウ付けします。

    ロウ付けをする

    真鍮ロウを使ってロウ付けしました。ロウ付け後は酸洗いをしておきます。

    芯金棒で丸める

    芯金棒と木槌などで丸めて指輪にします。

    無理に叩きすぎると細くなっている部分が変形してしまいますので気をつけます。

    仕上げる

    仕上げはピカピカにしたり、ヘアラインにしたりとお好みでアレンジします。

    ヤスリなどでテクスチャをつけてもまた違った印象になると思います。

    円形の連続体のリング まとめ

    今回のものは糸鋸を使ってリングを作りました。これをベースに石枠をつけたり、模様をロウ付けするとさらにオリジナル性を高められます。

    最後までご覧いただきありがとうございました。

  • 【真鍮の線材で指輪を作る】ノットリングの作り方

    【真鍮の線材で指輪を作る】ノットリングの作り方

    今回はノット(結び目)リングを作ります。

    指輪作りが初めての方は、下の記事をご覧ください。

    彫金初心者でも簡単。シンプルな真鍮の指輪の作り方

    はじめて作るならこのリング!一番シンプルなリングの作り方。

    必要な道具

    リングを作る基本的な材料に加えて、できればヤットコ(ペンチ)が二つあると良いかと思います。

    結び目をきつく縛るときにあると便利です。100均のラジオペンチでも代用可能です。

    使用する材料

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    真鍮丸棒 1.5x300mm(10本入)

    今回は直径1.5mm真鍮線材を使っています。あんまり太いと(2mm以上)結ぶのが大変ですので、そこまで太すぎない方がいいかと思います。

    真鍮のノットリング 作り方手順

    真鍮の線を長めにニッパーで切って、バーナーで加熱して焼き鈍しをします。

    焼き鈍しをして柔らかくなったら、結び目が材料の真ん中くらいにくるように結んでいきます。

    真鍮は焼き鈍しても比較的硬いので道具を使わないとギチギチにできません。ペンチやヤットコを使って結び、硬くなったらまた焼き鈍しをします。

    真鍮の線を結ぶ

    結び目をきつく締める

    ペンチやヤットコなどを使って、結び目を締めていきます。ヤットコやペンチは傷がついてしまうので、滑り止めのギザギザがついていないタイプが良いでしょう。(ギザギザがついている場合は、厚紙とマスキングテープで養生します)

     

    ヤットコできつく締める

    お好みのフォルムになったところでリングにしていきます。

     

    叩いて落ち着かせる

    結び目がボコボコしている場合は、少しハンマーで叩いて落ち着かせます。

    作りたいサイズに合わせてカット

    材料をサイズに合わせてカットして、以下の式で計算します。

    材料の長さ=(リングの内径+板厚)× 3.14

    号数の内径はこちらの記事の表をご参照ください。

    ぴったりに合わせてロウ付け

    ロウ付けをする

    線の合わせ目をぴったりにしてロウ付けの準備をします。ロウ材は真鍮ロウを使いました。シルバーであれば3~7分ロウを使います。

     

    ロウ付けする

    他のもまとめてロウ付けしました。ロウ付けが終わったら、ピックリングコンパウンドなどで酸洗いをします。

     

    結び目を叩きすぎないように気を付ける

    芯金棒で指輪の形に整える

    木槌などで叩いて整えていきます。結び目を叩きすぎるとフォルムが崩れてしまいますので、優しく叩きましょう。

    線の歪みはヤットコなどで整えて真っ直ぐにしていきます。

    真鍮で結び目をつける

    仕上げ・微調整をする

    あとはピカピカに磨いたり、粗めのサンドペーパーでヘアラインをつけたりして仕上げをします。

    個人的にはあまり研磨しない方が温かみがあって好きです。

    ノットリングの作り方 まとめ

    今回は結び目を作ってみましたが、いろいろな結び目のバリエーションが作れそうです。

    K10やK18などの金属アレルギーの起きにくい材質で作れば、シンプルながらも普段使いに丁度いい作品だと思います!
    真鍮で作って、金メッキをする方法もあります。(業者さんに頼めば300円くらいでメッキしてもらえます。)

    最後までご覧いただきありがとうございました。

  • アンティーク風ミルの縁付きリングの作り方

    アンティーク風ミルの縁付きリングの作り方

    よくリングの縁についているプチプチの模様(?)があります。アンティークジュエリーなどによく使われる技法で、程よい華奢な感じを演出することが出来ます。

    「ミル模様」「ミルグレイン」などと呼ばれています。

    職人さんが手作業で施す伝統的なミルグレインはタガネ使いやミルの幅を計算してぴったりに収める要領など練習が必要ですが、今回は初心者の方でもお手軽にその雰囲気を楽しめる方法をご説明していきます。

    縁取りが出来ただけでも一気に重厚感が増すかと思います!チャレンジしていただけたら嬉しいです。

    リング作りにおいての共通する工程は一部省略しております。こちらでベースとなるリングの作り方を紹介しています。

    彫金初心者でも簡単。シンプルな真鍮の指輪の作り方

    はじめて作るならこのリング!一番シンプルなリングの作り方。

     

    必要な道具

    彫金道具一式と、ミル模様をつけるための道具が必要です。

     

    ミル模様をつけるための道具

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    s&f ナナコ セット 12本セット

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    使用する材料

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    真鍮板 120×120 厚1.5mm 1枚

    今回は1.5mm厚の真鍮板をメンズ5mm幅、レディース3.5mm幅で切って作りました。

     

    アンティーク風ミルの縁付きリングの作り方手順

    こちらで基本的な形状を出したところから解説しています。

    縁の線をけがいて印をつける

    ノギスやカニコンパスなどで0.5mm幅の線をケガきます。

    幅は細い方が良いのですが、そこまで厳密である必要はありません。なんとなく細い線があればOKです。

    ケガキ線に沿って糸鋸で切れ込みを入れる

    糸鋸でケガいた線のところに切れ目を入れます。

    刃のサイズは#0を使い、歯の向きは上向きにセットしておきます。切れ込みの深さは刃の幅くらいにしておきましょう。
    手を切らないように注意です。
    木製ハンドバイスを使うと安全に作業ができます。数百円で購入できます。

    一周切れました。なるべく縁の方が細い幅になるように意識すると良いです。

    ヤスリで縁を残して曲面に削る

    平ヤスリは一面ヤスリ目が付いていないことが殆どです。

    これはヤスリがけしたくない面とそうでない面の境を削る時に使えます。
    ヤスリ目の付いていない方を縁に向けて、曲面に削っていきます。

    糸鋸線が消えるくらいまで削り込みます。

    こんな感じになりました。

    縁の方も尖らせるように削っておきます。

    このまま磨いて完成でもいいかもしれませんが、ミル模様をつけるっと一気に洗練されますので、ぜひ試してみてください。

    磨きたいのであれば、この時点である程度光らせておいた方が良いです。

    ミル模様が入ってから研磨剤や耐水ペーパーがけをやると、縁の模様に当たって消えてしまう可能性があります。

     

    ミル模様をつける

    今回は2通りのミル模様の付け方を解説します。

    1. ナナコタガネを使って入れる方法
    本来のミル打ち作業には、自作のタガネ(鉄のスタンプみたいなものです)を使います。今回は初心者の方でも扱いやすい、市販のナナコタガネを使って入れる方法を紹介します。

    2. ローレットを使って入れる
    ローラー式の道具で、コロコロすると模様がつく道具を使った方法を解説します。

    1.ナナコタガネを使う方法

    1本150円くらいのナナコタガネを使ってミル模様を入れていきます。
    ミルのサイズは#0~#20くらいあって、数字が大きくなるほど打てる粒の大きさが大きくなります。
    セットで売っているものもありますが、ばら売りで購入しても構いません。今回は#8を使いました。
    バラで購入するときはナナコグリップ(木の取っ手)も一緒に購入するようにしましょう。

    ナナコタガネは石留めで使う道具です。小さいダイヤを留めるときや爪を倒すときに使います。(消耗品ですので、使うにつれて先が潰れて使えなくなります。)

    ミルタガネを縁にぐりぐりと押し付けると丸く跡がつきます。

    それを連続させていくと模様になってきます。

    真鍮は硬いのでなかなか跡がつきませんが、シルバーなどの柔らかい金属であれば、もっとぷっくりした丸い跡がつきます。

     

    撮影のために万力に挟んでいますが、すり板を台にして手で持って付けています。
    ハンドバイスにセットして手打ちしてもやりやすいです。

    コロコロするだけで模様が付く!お手軽ツール

    これはローレットなどと呼ばれるコロコロ式の道具で、縁をこれでコロコロするだけで模様が付くという優れものです。
    これもサイズが沢山ありますが、あまり小さいものだと細かすぎて全く分からないので、#10以降のものがおすすめです。(今回は#10を使います。)

     

    これはナナコタガネ用のグリップとは別の、洋彫りタガネ用のグリップが必要です。(ワインのコルク栓や、木片に小さな穴を開けたものでも代用できます。)

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    EC マッシュルームグリップ

     

    ナナコタガネ用のグリップは、内部に真鍮の受け軸が入っていてナナコタガネ以外は装着できません。

    画像の様にローラー状の部品に連続したボコボコが付いていて、これを押し付けて模様をつけるという仕組みです。

    何回かコロコロする際には、ピッチがずれてダブらないように気を付けましょう。ほかでも石留めの縁や、フクリンの縁などを簡単に華やかにできます。

    ただ、一粒一粒手作業で行われる伝統的なミルグレイン技法に比べてふくらみが小さく立体感は劣ります。高級なお誂え品だと、真ん丸な球が手作業とは思えないくらい正確に規則正しく並んでいて感動します。

     

    まとめ

    ということで今回はミル模様をつける方法をご紹介しました。初心者の方でもお手軽に雰囲気アップを狙える装飾ではありますので、知っておくと何かと役に立つのではないでしょうか。

    最後までご覧いただきありがとうございました。

  • 【100均の千枚通しを代用】小さな石のヘラ留めリングの作り方

    【100均の千枚通しを代用】小さな石のヘラ留めリングの作り方

    2mmのラウンドカットを使って、華奢なリングを作ってみます。

    おそらく一番簡単な石留ですので、ぜひチャレンジしていただけたら嬉しいです。

    このページでは、ほかのリング製作でも共通する工程を省略しておりますので、彫金が初めての方はこちらをご参照ください。

    彫金初心者でも簡単。シンプルな真鍮の指輪の作り方

    はじめて作るならこのリング!一番シンプルなリングの作り方。

     

     

    必要な道具

    指輪を作る基本的な道具に加えて、ヘラが必要です。

    ヘラとはぴかぴかに磨かれた先の尖っている鉄の棒のようなもので、擦り付けることで作品をピカピカにできる道具です。
    光沢を出す作業のほかに、今回のようにちょっとした石を留めることもできます。

    100均で売っていた使えそうなもの。千枚通しの方が良かったです。

    専用の道具を買っても良いですが、折角なので今回は100均に売っていた千枚通しをヘラの代用として使っています。

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    使用する材料

    2.0mmのキュービックジルコニアラウンドカットと、石枠に使う3mmφの真鍮棒、リング部分の1.2mmの真鍮線を使います。

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    真鍮丸棒 1.2mm

     

    小さな石の伏せ込みリング 作り方の手順

    石枠をつくる

    石枠を作ると言っても、ただニッパーで切るだけです。3mmφの棒材は太いので、場合によっては糸鋸で切った方がいいかもしれません。
    5mmくらいの長さで切っておきます。

    リングの作り方はいつも通りなので割愛します。
    こちらをご参照ください。

    リングのロウ目の部分をニッパーなどで切って、3mmφの真鍮棒がはまるように3mm分カットします。

    ニッパーで切ったバリをヤスリで削ります。力が強すぎるとリングが曲がってしまいますので気を付けてください。

    こんな感じでいいでしょう。このままそーっとロウ付けします。

    ロウ付けをする

    ロウ付けをする際は、ズレないようにスペーサーとして真鍮線を下敷きにしておきました。フラックスをつけて真鍮ロウでくっつけます。
    火が強すぎると溶けてしまいますので、炙るようにバーナーで温めながらやってみてください。
    ロウ付けが終わったら酸洗いを行います。

    無事くっつきました。

     

    石枠の内側を削る

    甲丸のやすり(断面が丸いやすり)で石枠の余計な部分を削ります。ぴったりじゃなくても大丈夫ですが、なるべくリングの丸みに沿うように削ります。

    削るときは一時的に指輪を歪めておくとやりやすいです。

    こんな感じで出来上がりました。

     

    芯金棒で指輪の形にする

    芯金棒で綺麗な円形にします。石枠あたりを叩きすぎると変形してしまうことがありますので、やさしく叩くようにしてください。

    次は石留めです。ここである程度仕上げておいても大丈夫ですが、石留めの際に傷がつくことがありますので、最後に磨くのがいいと思います。

    石枠に穴を開ける

    石の高さをノギスで計測します。今回は1.4mmでした。それに合わせて石枠の高さを調整していきます。

    今回は、石の高さプラス1mmくらいあればいいと思いますので、石枠の高さを2.5mmくらいに削っておきました。

    中央にドリル刃で穴を開けるための印をつけます。先ずはヘラやケガキ針などでグッと力を入れて針の跡をつけます。

    いきなりドリル刃で穴を開けようとすると、刃が滑って正確な位置に穴を開けられないことがありますので、ドリル刃を当てる前には、必ずこの作業を行います。

    ここでピンバイスを使います。ピンバイスにダイヤの直径と等しい2mmφのドリル刃をセットします。

    中心に穴を開けていきます。

    指に刺さらない様に十分に気を付けてください。石の厚みと同じ高さくらいまで穴を開けます。

    ドリル刃の太さを細くして(1.5mmφ)、貫通させます。
    これで石座が完成しました。

    ヘラで石留めをする

    石を油など(サラダ油でOKです。粘着させて小さな石を拾うのに使います。)を付けた棒きれで石を拾って、石枠の中に入れます。

    斜めに入らないように気を付けてください。

    断面図の様子。テーブル面(石の一番上の平らなカット面)と石枠の縁の高さが同じ状態が留めやすいです。

    縁が高すぎるとバリが石に届かず留まりませんので注意します。
    深すぎる場合は石枠の上をヤスリで削って調整しましょう。浅い場合はドリルでもう少し深くして調整します。

    石を入れたらヘラで縁を擦っていきます。やや力を入れて、内側の縁をスクラッチすると縁が押しつぶされてバリが出来ます。

    バリで石の端が抑えられて動かなくなります。

    なかなか留まらない場合は…

    深さが適正なのになかなか石が留まらない場合は、縁が厚すぎてバリが出にくい状態になっている可能性があります。

    その場合は縁をわずかに斜めに削って内側の角を鋭角にしておきます。
    尖らせすぎると縁がペラペラになってしまって仕上がりが悪くなるので30~45°程度の角度が良いです。

    削ったら同じように縁の内側をヘラで擦ります。(石に向かって縁を織り込むような意識で作業します。)

    持ちにくい場合はハンドバイスの使用がお勧めです。

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    木製ハンドバイス

    ヘラでスクラッチしていくと石が動かなくなってきます。後ろから楊枝などで強く押してみて外れないか確認しましょう。

    仕上げる

    お好みで仕上げます。リューターとフェルト、研磨剤を使って研磨すると、丸みのある風貌に仕上がります。

    小さな石のヘラ留めリングの作り方 まとめ

    100均の千枚通しでヘラの代用が出来ました。素材はステンレスでしたが、即席のヘラとして代用できそうです。

    ただ、彫金用の道具の方がよりきれいで正確に作業ができますので、いずれは超硬ヘラを買った方がいいと思います。

     

  • 真鍮の三つ編みリングの作り方

    真鍮の三つ編みリングの作り方

    今回は真鍮やシルバーの線を三つ編みしてリングを作ってみます。

    真鍮リングを作ったことがない方や彫金が初めての方のために、下記の記事で詳しく説明していますので、チェックしてみてください!

    彫金初心者でも簡単。シンプルな真鍮の指輪の作り方

    はじめて作るならこのリング!一番シンプルなリングの作り方。

     

     

    必要な道具

    リングを作るための基本的な道具があれば作ることが出来ます。

    ただし、三つ編みをしたことがある方ならご存じかと思いますが、一方の先をテープで机などに張り付けて編み込んでいたのではないでしょうか?

    金属はテープでは張り付けられないので、彫刻台・万力・100円ショップに売っているCクランプや釘などで代用します。
    また100円ショップで売っているニッパーが2つあると良いです。

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    Cクランプ

     

    使用する材料

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    真鍮丸棒 1.2x300mm(20本入)

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    真鍮丸棒 0.8x300mm(20本入)

    太線1.2mm、細線0.8mmで作りました。真鍮の場合は太い線はやめておいた方が良いです。

    というのも真鍮は銅やシルバーと比較して硬いので、太すぎるとキレイな模様を作るのが難しいです。

    真鍮は赤熱状態のまま加工するとグニャグニャに曲がりますが、熱々の状態で三つ編みするのは危ないので今回は冷ました状態でやってきましょう。

    真鍮の三つ編みリング 作り方の手順

    材料を長めにカットする

    最初に材料を3本長めにカットして、バーナーで赤くなるまで熱して焼き鈍しをします。

    (買った状態での真鍮線だと硬すぎて曲げにくいので、熱して柔らかくします。)

    水につけて急冷して、端を捻って一つに結びます。

    関連記事: 【彫金】焼きなまし・焼き鈍しの手順

     

    この100円ショップのニッパーは切断能力は皆無でニッパーとしては全く役には立たないのですが、こういう作業で役に立ちます。

    切れないニッパーでつかむと刃が食い込んで、ペンチやヤットコで掴むよりもはるかに強力なグリップ力があります。

     

    こういう線材を束ねるときにはもってこいです。ぐりぐりとねじって解けないようにしておきます。

    動かないところに固定します。

    真鍮線を三つ編みする

    三つ編みのやり方はご存知かと思いますが、外側の線を内側に入れていく動作の繰り返しです。

    引っ張りながらなるべく隙間なく編みたいところですが、焼き鈍しをしたとはいえシルバーに比べて真鍮は硬いので、そこまでぴったりにはなかなか出来ないかと思います。

    それでもOKですので、出来るだけ詰めながら編んでみてください。

    線が硬くなってきたらこまめに焼き鈍しをします。

    こんな感じになりました。

    次に、両端を持って思いっきり引っ張ります。持ちづらい場合は、場合はペンチなどを使ってください。

    思いっきり引っ張ってさらにヤットコなどで調整していきます。

    三つ編みができました。太い線(1.5mm)は焼き鈍しをしても硬くてそこまで隙間が詰まりませんでしたので、真鍮でお作りになる場合は〜0.8mm程度がおすすめです。

    シルバーは焼き鈍しをするとグニャグニャになるので、2mm程度なら楽に作れると思います。

    刻印スペースを作る(やらなくても可)

    半周は普通の線材にしたい場合や、刻印スペースを作りたい場合は、この時点でロウ付けしておきます。

    切り口をヤスリで平らにして、ロウ付けをします。ここでは真鍮ロウを使いました。

    一周三つ編みにしたい場合はこの工程は不要です。

    サイズに合わせて材料をカット

    ロウで接合できたら、作りたいサイズに必要な長さを求めてカットします。

    材料の長さ=(リングの内径+板厚)× 3.14

    指輪の内径はリンク先の表をご参照ください。

    ロウ付けをする

    熱しすぎると先ほどロウ付けした部分も溶け出してバラバラになってしまいますので、慎重に行います。
    あまり火を強くせずにコントロールしやすいフワッとした火でやってみてください。終わったら酸洗いをします。

    芯金棒で丸くする

    芯金棒で形を整えて丸くしていきます。

    あまり強く木槌で叩きすぎると、編み目の模様が歪んでしまうので、やさしい力で行います。

    あとはお好みで刻印などを入れて完成です。

    真鍮の三つ編みリングの作り方 まとめ

    ということで今回は丸線を三つ編みにしたリングを作りました。
    ぜひチャレンジしてみて下さると嬉しいです。

    最後までご覧頂き、ありがとうございました。

  • 和風テクスチャの真鍮リングの作り方

    和風テクスチャの真鍮リングの作り方

    今回は精密やすりをつかって、スジ模様をリングに施してみたいと思います。
    原石やクオーツなどの内包物の多いルースと合わせると、涼しげな印象になりそうです。

    リング作りにおいての共通する工程は一部省略しております。こちらでベースとなるリングの作り方を紹介しています。

    彫金初心者でも簡単。シンプルな真鍮の指輪の作り方

    はじめて作るならこのリング!一番シンプルなリングの作り方。

     

    必要な道具

    リング作りに必要な道具一式に加えて、今回はテクスチャー付けに精密ヤスリという超油目の三角型を使っています。

    おすすめは魚地球印やバローベなどのメーカーで、私は魚地球を愛用しています。(バラ売りもされていて一本500円くらいです。セットは6000円くらいしますが全然使わないものも多いです。)

    精密ヤスリは石留を行うにあたってマストになりますので、この機会にぜひご購入されておくといいかと思います。

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    魚地球 精密ヤスリ 12本組 三角 #6

    使用する材料

    今回は1.5mm厚の真鍮板を使って、メンズ5mm幅、レディース2.5mm幅で切り出しています。

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    和風テクスチャの真鍮リング 作り方の手順

    真鍮板から切り出して、基本的なリングを作ったところからスタートです。

    三角型のヤスリの角で模様をつけていきます。

    精密ヤスリの角で同じ方向にヤスリ目をつけていく

    あまりヤスリを寝かせすぎると、スジの幅が広くなってしまいます。また、削りたい面に対して平行にやすりを動かさないと、片側だけ削れてきれいな線になりません。

    意外と練習になりますので、ヤスリワーク上達にはいいかもしれません。

    とはいいつつも、少しアクセントがあった方がナチュラルな印象でしたので、ある程度メリハリをつけてみました。

    側面のバリを取る

    側面に、テクスチャを付けたときに出たバリが出来てしまっていると思いますので、#1000以上のペーパーなどで磨ります。

    側面を鏡面にしたい場合は電動のバッファーを使うことが多いですが、自宅で使うにはハードルが高いので簡易的な方法をご紹介します。

    100円ショップでも売っているMDF材のバインダー(木のくずを固めたようなもの)に荒い(#4000/中目程度)固形研磨剤をつけて、8の字を描くように擦ります。

    3分くらいやっているとあら不思議!それなりに光ってしまいます。この後に洗浄→仕上げ研磨をすれば鏡面仕上げになります。

    ご自宅で機械無しで角をダラすことなく仕上げる方法では、これが一番安上がりかつお手軽です。

    テクスチャーも光らせたい場合

    リューター(ハンドモーター)とシリコンポイントが必要です。

    シリコンポイントをダイヤモンドヤスリで削って、とがらせて使います。ダイヤモンドヤスリは100円ショップで売っています。

    鋭い光沢の筋を作品に入れられるので、テクスチャの他にも石枠と爪の境目などの研磨などにも使える優れものツールです。

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    松風 シリコンポイント M2-10

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    松風 シリコンポイント M3-10

    色によって目の細かさが違います。

    茶色はやや粗め、青緑は光沢の出るくらいの細かさです。

    ほかにも緑やら青・灰など無数に存在していますが、この二色があれば大丈夫です。

    まとめ

    木の模様みたいでシックな雰囲気が面白いです。

    ルースとの相性も良さそうです。簡単にできるので、ぜひ試してみていただけたら幸いです。

    最後までご覧いただきありがとうございました。

  • 【彫金】真鍮のうねうねリングの作り方

    【彫金】真鍮のうねうねリングの作り方

    今回は丸ペンチ(丸ヤットコ)を使って、うねうねしているリングを作ってみます。

    ジュエリーなどでもレース模様を表現するときなどに、線材を図面通りに曲げて作ることがあります。丸ペンチで曲げていくリングを作ってその雰囲気を掴んでいけたらと思います。


    簡単に作れるので、スキマ時間にでもチャレンジしていただけたら光栄です。

     

    必要な材料

    1.5φの真鍮丸棒を使っています。

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    使用する道具

    リングを作る基本的な道具に加えて、丸ペンチを用意します。丸ペンチと言っても100円ショップに売っているもので十分です。

    パーツを組み合わせて作るハンドメイドアクセサリーをされている方なら、工具箱に入っているのではないでしょうか。

    こちらを使って、槌目のような模様もつけられるので、マンションなどで騒音が気になる方にはおすすめな方法です。

     

    真鍮のうねうねリング 作り方の手順

     

    真鍮線を丸ペンチで曲げる

    材料の焼き鈍しをして、柔らかくしておきます。

    丸ペンチやヤットコを使って波を作っていきます。一周ウネウネにするよりも半周くらいにしておいた方が収まりが良さそうですが、こちらはお好みで変えていただけたらと思います。

    凹凸を整える

    曲げていくとボコボコになるので整えます。今回は金鎚で叩いて整えましたが、ヤットコで曲げて調整してもOKです。

    うねうねの波ができました。波長は大体揃っていた方がデザイン的に良さそうです。

     

    ロウ付けの場所は波がない方が作りやすいので、半分は真っ直ぐなままにしておきました。

     

    ロウ付けをする

    作りたいサイズに合わせて材料をカットして、ロウ付けする境目をぴったり合わせます。

    ここからはいつものリング作りと大差ありません。

    材料の計算は下記の式で求めます。

    材料の長さ=(リングの内径+板厚)× 3.14

    号数の内径はこちらの記事の表をご参照ください。

     

    ロウ付けは3分ロウを使います。特に難しいところはないですが、たまに波がバネ状になってしまい、火を当てると変形して合わせ目がずれてくることがありますので注意です。

    芯金棒で丸く整えて指輪にする

    いつものように芯金棒に入れて木槌などで叩いていくわけですが、叩きまくるとどんどん波長が緩くなって、サイズがどんどん大きくなってしまっていますのでご注意ください。軽く歪みをとるくらいでやめておきます。

    仕上げる

    今回はそのままにしました。(手抜きではない。!)研磨剤で光らせても面白いと思います。

    真鍮線のうねうねリング まとめ

    丸ペンチ・ヤットコでうねうねのリングを作ってみました。

    5分くらいで作れますので、初心者の方にもおすすめです。また、真鍮のハリガネにしては雰囲気があって、ハンドメイド作品を作った!という満足感があります。

    ぜひ作ってみていただけたら嬉しいです。