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簡単にお手持ちのルースをアクセサリーにできる空枠が色々販売されています。
今回はどういう道具を使って、どうやって留めていくのかを石枠タイプ別にご紹介します。
必要な道具と材料
市販の空枠に石を留める程度であれば、簡単な道具をいくつか持っていればOKです。
1. 時計ヤットコは精密な作業ができるペンチのようなものです。番手(大きさ)が色々あり、数字が小さいほどサイズも小さくなります。石留めで使うのは小さめの#0(なければ#00)が良いです。
2. 石留めヤットコは特殊な形状のヤットコ(ペンチのようなもの)です。爪を倒すときに使います。
3. スリ板は机に取り付けて使う板切れです。スリ板に作品を押し付けながら作業することで、より安定して力を入れられたり、正確な作業ができるようになります。
彫金を本格的に始めたい場合は、以下の記事をご覧ください。
クラウン型 空枠の留め方手順
爪が複数ついているタイプの石枠にファセットカットのブルートパーズを留めていきます。
1.爪を開いてルースを差し込む
ルースを入れてみますが、そのままでは入らないので、時計ヤットコなどで爪を開いておきます。
全てを広げず、一部を何本か軽く開いておけばOKです。なるべく最小限で済むようにしておきましょう。
2.爪を倒す
ピンセットの持ち手などで爪を倒します。端から順番に倒すのではなく、対角順に倒すようにしましょう。
一部分を一気に倒すとルースが斜めに留まってしまうことがあります。1本倒したら、次は反対側の爪を倒すようにしましょう。
3.さらに爪を倒す
この段階でもう石は動きませんが、爪の先端が浮いているので服の繊維や髪の毛が引っかかりやすくなっています。
石留めヤットコを使って、さらに爪を倒します。
石留めヤットコの下側に両面テープなどで革を貼っておくと石枠を傷つけずに作業ができます。
ルースに道具を当てないように注意しましょう。
4. クラウン型空枠の石留め 完成
指で触ってみて引っ掛かりがなければ完成です。チェーンなどを通してネックレスにしました。
一般的な空枠の留め方
普通のよく見るタイプの空枠も留めてみます。オーバルカットのアメジストです。
1. ルースの位置をマーキング
このままいきなりヤットコなどで曲げていくと…ルースを支点にして爪が曲がることとなります。
ルースに余計な力が加わってしまい、割れるリスクが高くなりますので、石留め前にあらかじめ爪を曲げておきます。
メスやカッターなどで、ルースのガードル(ルースの輪郭の横面部分=赤矢印の部分)の高さに印を入れておきます。
2. 印の位置まで時計ヤットコで曲げる
印を入れた位置で爪をくの字に曲げます。時計ヤットコを使います。
3. 石留めヤットコを使って爪を倒す
くの字に曲げたので、ルースが入らなくなっています。爪を2本少しだけ広げて、ルースを差し込み、石留めヤットコを使って爪を倒していきます。
横から見た時にルースが斜めになっていないか確認しながら作業します。
最初にある程度、『くの字』癖を付けておくことでルースに爪が押し付けられなくなり、ルースへの負担を軽減できます。
空枠を自分で留める方法 まとめ
市販の空枠にルースを留める方法を解説してきました。
ただ、規格にないサイズのルースはサイズの合う枠がなかなかありません。彫金で1から作ってしまえば、どんなサイズの石もアクセサリーにすることができます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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