ジュエリー制作をはじめ、金属やガラス・石などを接着する際には、最強の選択肢であるエポキシ接着。
今回はエポキシ接着剤の中でも特に強力な接着剤の銘柄と、より強力に接着する方法を解説します。
おすすめのエポキシ接着剤
エポキシ接着剤でも、多くの製品が販売されています。その中でも取り分け強力なものが、画像のアメリカ製のDevcon S-208です。
透明度も高く、便利な注射器タイプで、硬化剤と主剤が同時に適量ずつ押し出されるので、降下剤が少なすぎたりすることもなく硬化不良が起こりにくい仕組みです。
他の製品と比べて粘着力が非常に高く、完全に硬化してしまうと非破壊では外れなくなります。
エポキシ接着剤は、熱湯につけると柔らかくなるものが多いですが、これの場合は200℃くらいまで加熱しなければ外すことはできません。
少々価格は高いですが、強度を求めたい場合は非常におすすめです。これは5分硬化タイプですが、同シリーズに30分硬化や、90分硬化タイプもあります。
エポキシ接着剤をより強力につける方法
1.有機溶剤で接着面を拭き取る
アルコールなどで接着する面を拭き取り、脱脂をしておきます。脱脂を入念に行うことで、より強力に接着することができます。
錆や汚れが多くみられる場合は、紙ヤスリなどで表面をきれいにしておきます。
紙ヤスリで削った後は粉が付着しているので、水洗い後に乾燥させてアルコールで脱脂します。
2.接着剤を出す
紙パック・ビニールなどの上に接着剤を出します。5分硬化タイプなど、すぐに固まり始めるものを使う場合は、多く出しすぎると無駄になってしまいますので注意です。
3.攪拌する
主剤と硬化剤を爪楊枝などで、全体がしっかり混ざり合うようにかき混ぜます。
硬化までの時間がない場合は、なるべく早く済ませるようにしましょう。
4.接着剤を塗布する
脱脂したパーツや作品にエポキシ接着剤を塗ります。爪楊枝などを使うと楽です。
5.接着する
それぞれを貼り合わせておきます。なるべく強い力で挟んでおくとより強力に接着ができます。
はみ出た接着剤が気になる場合は、アルコールをつけた綿棒でそっと拭き取ります。
使用強度が保てる時間まで触らないようにしましょう。この接着剤は90分程度ですが、接着剤によっては24時間ほどかかります。気温によっても変化しますので、注意します。
便利な蓋付き
Devcon S-208には便利な蓋が付いていますので、カチッとはまるまで差し込んで保管します。
念の為、漏れてもいいようにジップロックなどに密閉しておくと良いです。