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  • 【彫金】自宅で金属をピカピカに研磨・仕上げする手順

    【彫金】自宅で金属をピカピカに研磨・仕上げする手順

    作品をピカピカに磨きたいけれど、自宅だと鏡のように仕上げるのは難しい…と思っていませんか。

    傷だらけのものをピカピカに磨くのはとても根気が必要で、時間もかかりそうですが、道具と研磨剤を適切に選べばそんなことはありません。

    設備の乏しい自宅環境での作業を前提とした、効率的かつ高品質な研磨の方法を解説していきます。

    大前提としてリューターが必要です。

    ピカピカに作品を仕上げるためには電動工具であるリューターは絶対に必要です。リューター(マイクロモーター)では五分で終わる作業が、手動だと何十時間もかかってしまいます。

    とは言っても1.8万円代で購入できますので、ぜひこの機会に入手してみてください。

    石留めにも大活躍します。リセールバリューも良いので、忙しい人こそ最初に揃えていただきたい道具です。

    このリューターはフットペダル・防塵メガネもセットになっている超お得なリューターです。

    研磨はこの順番だけ覚えておけばOK

    ヤスリがけからピカピカにするまでの工程までをみていきましょう!

    Step1. 鉄ヤスリで面を均す

    表面がボコボコだったり、深い傷があったりすると、いくら磨いても鏡のような仕上がりにはなりません。

    光が乱反射して、光沢が炎のメラメラのように見えます。折り紙セットに入っている金色・銀色はピカピカしていますが、紙の皺や歪みのせいで鏡のようには見えませんが、あれに近いような仕上がりになります。

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    日本製 組ヤスリ 5本組 半丸 中目

    ヤスリがけしたあとはこんな感じの表面になります。(中目のヤスリ使用)

    作品をツヤツヤ・ピカピカにするには、原則としてベースは平ら(ボコボコしていない状態)でなくてはいけません。

    Step2.ペーパーロールサンダー#600か、金属用紙ヤスリ#600を使って傷を消す

    鉄のヤスリで削ったあとは、当然荒々しい削り跡になっています。

    紙ヤスリやリューターに取り付けられる紙ヤスリを巻いたポイント(ペーパーロールサンダー)で、鉄ヤスリの傷を消していきます。

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    バナナサンドペーパー #600

    Step1の傷が完全に無くなるまで入念にペーパーがけします。

    目地が均一になったらOKです。

    ロウ付けをする作品の場合は、ロウ付け前にStep.1のペーパーがけまで終わらせておきましょう。(ロウ付けしたパーツの出っ張りが邪魔になって隅々まで綺麗にすることができなくなってしまうためです。)

    Step3.下磨き(細かいところを先に磨く)

    本体と爪の境目など細かいところ(上画像の針で指している部分など)からピカピカにしていきます。

    シリコンポイントをリューターに取り付けて綺麗にしていきます。

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    こんな感じで艶消しのザラザラだった部分に光沢の筋ができました。

    シリコンポイントは、100円ショップで販売されているダイヤモンドヤスリで尖らせて使います。

    100円ショップのダイヤモンドヤスリ

    Step4.中磨きをする

    フェルトに中磨き用研磨剤をつけて、先ほどのペーパーがけした目地の方向と角度を変えて当てていきます。

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    マンドレールという先がネジになっている軸にフェルトホイールを取り付けて使います。

    マンドレールは5本程度買っておくと良いです。また、100円ショップの工具コーナーでもマンドレールやフェルトホイールが売っていたりします。(彫金用と比べて品質は低いですが、間に合わせで使う分には良い選択です。)

    フェルトホイールをリューターにつけて、回転させながら研磨剤をつけます。

    Step2のペーパーは真横方向に行いました。同じ方向でフェルト研磨をしても傷を消すことができません。

    斜め方向に角度をつけながらStep2のペーパー傷が消えるまで研磨します。

    傷が全て消えたら、最後に横方向(Step2のペーパーと同じ方向)にフェルトをかけておきます。

    白い細かい筋が残りますが、光を反射して光沢が出てきました。

    Step5.細かい部分を研磨剤で磨く

    紙パック(牛乳パックを丸く切って、マンドレールを取り付けたもの)などに中磨き用研磨剤(白棒)をつけて、フェルトホイールが入りきらなかったこかまい部分を研磨していきます。

    今回は紙パックを使っていますが、ブラシがついているものや小さい尖ったフェルトなど、適切な道具を選択して使います。

    紙パックは自宅でも廃材から作れて、かつ色々な場面で活躍するので紹介してみました。

    終わったら食器用洗剤で洗っておきましょう。超音波洗浄機をお持ちの場合はこのタイミングで一度洗っておきます。

    この後仕上げ用研磨剤を使いますが、作品の表面に荒い研磨剤が残っているとピカピカになりません。

    Step6. (仕上げ)細かい研磨剤とバフで仕上げる

    柔らかい布のついたバフ(リューター用は豆バフと呼びます)に仕上げ用の研磨剤をつけて磨いていきます。

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    色々な角度から豆バフを当てて磨きましょう。

    白い筋が入っているところがStep4-5の中磨き用研磨剤で磨いた部分、右上のピカピカになっている部分が仕上げ用研磨剤で磨いた部分です。

    ピカピカになりました。

    洗浄したら完了です。ちなみに、もう一段階細かい「鏡面仕上げ用研磨剤」を使って最終仕上げをする場合もあります。豆バフもより柔らかいものを使って磨きますが、趣味目的ならこれくらいで十分だと思います。

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    最終仕上げまでやりたい場合は、再度洗浄して、手袋をはめた状態で研磨します。素手で触ると傷がついてしまいますので、洗浄・研磨など全ての工程で気を使う必要があります。

    底面を綺麗にする場合は…

    底面は事務用品のバインダーに紙を挟んで、研磨剤をクレヨンのように使って紙に擦り付けた面に擦り付けて磨きます。

    紙やすり#600をかけた後に、中磨き用研磨剤→洗浄→仕上げ用研磨剤→リューターとバフで傷を消して仕上げる流れです。

    その後、バフで小傷を消せば綺麗になります。

    【彫金】自宅で金属をピカピカに研磨・仕上げする手順 まとめ

    ということで作品をピカピカに仕上げる方法を解説しました。所要時間は15分-20分程度です。

    汚れを洗浄する工程が意外とネックになってきます。

    手動だとお湯と中性洗剤・歯ブラシで洗浄することになりますが、それでもなかなか細かい部分まで洗いきれなかったり、歯ブラシで擦ったことによって小傷がついてしまうリスクもあります。

    超音波洗浄機を導入すると、本体に触れずに細かい部分まで完璧に綺麗にできます。

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    超音波洗浄機はヒーター機能付きで、ボルト締め振動子を採用しているモデルを選んでください。Amazonで売っている1万円台の安物やメガネ用クリーナーは汚れがほとんど落ちません。

    Amazonの格安品を買うくらいでしたら、フリマアプリやネットオークションなどで中古を探すと良いです。(VELVO -CLEARやアズワン、シャープなどのメーカーが狙い目)新品価格10万円以上するものが1万円くらいで買えることがあります。

    産業用クラスの高級な振動子を使っているので洗浄力は段違いに良いです。

  • 【彫金/石留め】覆輪留めの基本のやり方

    【彫金/石留め】覆輪留めの基本のやり方

    この記事ではフクリン留めのやり方について解説していきます。フクリン留めはフチをタガネとオタフク鎚でたたいて折り曲げていく作業となります。

    ふくりん留めに必要な道具

    1. 万力(ボール盤万力)
    2. 木片(積み木を代用)
    3. 固定材(GRS サーモロックなど)
    4. バーナー(固定材を溶かすときに使います。)
    5. クランプ(スリ板についているのを流用してもOKです。)
    6. フクリンタガネ(伏せ込みタガネ)
    7. 鉄ヤスリ
    8. オタフク鎚 柄付 5分(15mm)
    9. 紙やすり#600
    10. ピカピカに磨きたい場合は研磨セット一式

    1.石枠を机と固定するための万力です。本来石留めでは「彫刻台(ピッチボール)」という道具を使うのですが、3万円以上する高価な道具です。

    出番の少ない彫刻台より先にリューターや超音波洗浄機を先に揃えてほしいので、今回は安価なボール盤万力(バイス)で代用します。

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    2,3.熱すると柔らかくなる樹脂で石枠を固定するための道具です。石枠を強力に固定することで、トンカチでトントン叩いてフクリン留めをしていくことができます。

    4.バーナーは3の固定材(熱すると柔らかくなる樹脂)に使います。小さなバーナーで十分です。

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    5.ボール盤バイスが動いてしまうので、机と固定するために使います。

    6.フクリン留めをするためのタガネです。自作する必要があります。(500円以下です。)作り方はこちら

    7.形を整える際に使います。平らな面を削れるヤスリが必要です。ここでは半丸ヤスリを使っています。半丸ヤスリは、これ一本で平らな面と丸い面を削れる優れものです。100円ショップの鉄鋼ヤスリでもOKです。

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    8.石留めや彫り作業に使う変わった形の金槌です。5分(ぶ)というサイズがおすすめです。おたふく鎚の調整方法や買い方はこちら

    9.100円ショップでセットになっている紙やすりを買っておけばOKです。

    10.なくてもOKですが、これを持っているとワンランク上の作品を作れるようになります。ヘラについてはこちら

    11.研磨したい場合は研磨剤などが必要になります。リューターが必要です。

    流れとしては、①爪の厚みを調整する→②タガネでたたく→③たたいてぼこぼこになったところをヤスリで削る、という工程となります。

    石枠の確認

    フクリンのフチとルースの高さを確認しておきます。フクリンのフチが高すぎると、留めたときにルースが隠れてしまってあまりキレイに見えなくなります。かといって低すぎると留まりません。

    適正な高さの目安としては、ルースの上の平らな面(テーブル面といいます)からガードルまでの間の距離の半分くらいの高さが良いと思います。

    石枠の固定

    木片(積み木を使っています)に固定材(サーモロック 購入リンク:GRS サーモロック 1本入・キャメルヤニ 購入リンク:キャメルヤニ(シーリングワックス)など、どれでも良いです。)をバーナーで炙って溶かして練りつけたものに、石枠をセットします。

    冷えて固まるまで待ちます。

    フクリン留めはオタフク鎚とタガネでガンガン叩いていきますので、万力がずれてきてしまいます。

    ずれないようにクランプなどで固定しておきます。

    (クランプは100円ショップでも販売されています。すり板に使われているクランプを一時的に使用するのでも良いと思います。)

    枠の内側のヘラ掛け

    この作業はやらなくてもフクリン留めはできますが、やっておくとよりキレイな仕上がりになります。

    フクリンの内側が滑らかに磨かれることで、留めたときにフクリンのフチがガタつかずに滑らかな見た目になります。

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    枠の外側を薄くする

    爪の厚みが1mm以上の場合は、外側を斜めの角度に薄く削っておきます。この削った面をたたいてフチを倒して留めていきます。

    ヤスリで削り終わったら紙やすりで傷を消しておきます。

    これで留める前の準備は完了しました。

    叩いてフチを倒す

    伏せ込みタガネ(フクリンタガネ)を利き手ではない方の手で持って、利き手でオタフク鎚を持ちます。

    フクリンタガネの作り方はこちらで解説しています。

    フチにタガネの先をあてがって叩きます。タガネの角度は45°くらい立てて持ちます。フチをルースに倒し込んでいくイメージです。

    ルースが飛び跳ねないようにテープを貼っておきます。石が小さくてテープが貼れない場合はサラダ油やグリスなどを染み込ませておきます。

    テープはなんでもOKです。(私は家にマスキングテープしかなかったのでこれを使っていますが、本当は透明なセロテープがおすすめです)

    一部を一気にたたき切るのではなく、何段階かに分けて様子を見ながら徐々に叩いていくようにします。一部だけ叩きすぎるとルースが曲がって留まったり、フクリンにシワが寄ってしまうことがあります。

    ルースがカタカタせずに動かなくなったら留まっている状態です。

    ルースが動かなくなったら、叩いて倒していく作業から、『フクリンのフチがきれいに見えるように』出っ張っているところや凹んで見えるところを叩いて慣らしていく『仕上げ』の作業に移行します。

    ルースにフチが接すると、叩く感触が変わってくると思います。音が高くなり、叩くとタガネが跳ね返ってくるような感触が手に伝わってきます。(岩を直接金槌で叩いたときのような反発力があります)

    こうなったらそれ以上叩かないようにしましょう。(それ以上叩くとルースが割れます。)

    フチを整える

    叩いたところはボコボコなので、ヤスリで削って整えます。平らに削れるヤスリ(ここでは甲丸ヤスリを使っています。)で覆輪のフチを削ります。

    フクリンのフチが一周同じ幅に見えるように調整します。

    ヤスリで削った後は紙ヤスリで傷を消しておきます。

    磨きと仕上げ

    ピカピカに磨く場合は、フェルトに研磨剤(中磨き用)を練りつけて磨きます。ルースに研磨剤が当たると、石の種類のよっては削れてしまうことがあります。

    なるべく道具をルースに当てないように心がけます。

    洗浄したら豆バフ(緑)に研磨剤ノンクロン#5000をつけてささっと仕上げます。

    まとめ

    フクリン留めはやり直しがきかない分、爪留めより難しいかもしれません。ただし、落ち着いて、焦らずに作業すれば大丈夫です。

    ポイントは石が動かなくなったら無理して叩きすぎないことです。

  • 【100均の道具で模様をつける】鎚目リングの作り方

    【100均の道具で模様をつける】鎚目リングの作り方

    真鍮やシルバーをハンマーで叩くと凹みますが、こうした模様のことを彫金では「鎚目(つちめ)」と呼びます。

    金属なのにどこか暖かいイメージがして、”ハンドメイドで丁寧に作られた”雰囲気が伝わってくる素敵な表面加工の技法です。

    また、他の技法と比べてとてもお手軽なので、初めて真鍮リングをつくる方でも上の写真のようなものを簡単に仕上げることが出来ます。

    ※このページでは、ロウ付けやリングの形を整える詳しい方法を一部端折っています。
    下記リンクでは、最も基本となる指輪の作り方を工程ごとに丁寧に解説しています。

    彫金初心者でも簡単。シンプルな真鍮の指輪の作り方

    はじめて作るならこのリング!一番シンプルなリングの作り方。

    使用する道具

    指輪を作るための基本的な道具があれば作ることができます。道具リストは下の記事で解説しています。

    使用する材料

    1. (太)真鍮丸棒 2mm
    2. (中) 真鍮丸棒 1.5mm
    3. (細) 真鍮丸棒 1.0mm
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    太いリングや細いリングなど色々作ってみました。お好みのサイズの材料を揃えてみてください。

    鎚目リングの作り方の手順

    材料をカットする

    材料をニッパーや糸鋸でカットします。

    作りたいリングサイズの材料計算方法は、下の記事で詳しくで説明しています。

    この時は大体の長さで切っておけばOKです。材料をハンマーで叩くと、伸びて最初よりも長くなってしまうため、この時点で正確に測る必要はありません。

    材料を焼き鈍しする

    焼き鈍し(やきなまし)をすることで、金属の材料が簡単に手で曲げられるくらいに柔らかくなります。

    バーナーで赤くなるまで熱したら、水にジュッと入れて急冷します。しっかりとしたピンセットで材料を持って、周りに燃えやすいものがないようにしてください。

    鎚目(つちめ)を入れる

    今回は太いリングと細いリングをそれぞれ作ってみます。ここでは太いリングは、半分だけ鎚目をつけます。金槌で叩いています。

    金床を下に敷き、ガンガンと打ち付けていますが、なかなかに大きな音と振動ですので集合住宅の方は気を遣ってしまうかもしれません。

    その場合は、下記の「鎚目風」の模様の付け方がおすすめです。静かでお手軽なうえ、使っているものは100均で購入した道具です。

    100均で購入した「細工用先丸ペンチミニ」で、焼き鈍しをした材料をぎゅっと挟むと、鎚目のような模様が付きます。力加減にメリハリをつけると強弱のある模様になります。

    100均に売っています。とってもおすすめです。

    焼き鈍しをして材料をカットする

    模様をつけるときに金属が潰れましたので、硬くなってしまっています。材料の曲がりグセを直すためにもう一度焼き鈍しをします。

    またフニャフニャになりますので、手でまっすぐに直しておきます。

    そしたら今度は正確に材料をカットしていきます。材料の長さを求めて、1mm短めにカットします。(太いリングの場合は、ぴったりにカットしてください。)

    ここで1mm短くするのは、ロウ付けをした場所(ロウ目といいます。)を丸ペンチや金槌で叩いて馴染ませるためです。

    その際に少し金属が伸びてしまうため、その分をここで引いておきます。

    ロウ付けをする

    真鍮ロウでロウ付けしています。

    【銀/真鍮/鉄/ステンレス】銀ロウ付けの手順と失敗しないコツ ロウ付けができれば、色々なものが作れるようになります。シルバーアクセサリーや真鍮の他にも、ステンレスや鉄までロウ付けができ tuucul.com

    リングの形を整える

    まず、内側にはみ出したロウをヤスリで削り取ります。目の細かい、曲面型のヤスリが良いでしょう。

    今回は大した作業はないので、100均の工具コーナーで売っている鉄工ヤスリでもOKです。

    芯金棒を使って、指輪の形に整えていきます!

    ヤスリ作業が済んだら、芯がね棒に通して木槌で叩いて真円にします。

    横方向の歪みをとりたいときは、平らな面に置いて、平らな木の板で押し付けたりして直します。
    歪みが付いているままでも、雰囲気があって◎です。お好みで調整してください。

    サイズを測ってみると、少し短めに切った分小さくなっています。

    はみ出たロウをヤスリである程度取ったら、丸ペンチでロウ目をギュッと潰して周りのテクスチャに馴染ませましょう。
    ほとんどロウ目が目立たなくなったと思います。

    ロウ目を伸ばした分、サイズが広がりピッタリになりました。
    小さく作っておいて、潰して伸ばして調整する方が簡単ですので、材料をさらにマイナス1mmしても良いかもしれません。

    クオリティを上げる

    この工程をやらなくても、もう指輪としては完成しています。

    側面を耐水ペーパーで削って平らな面を出して、内側をピカピカに磨いています。

    内側との対比でメリハリができて、何もしていない指輪よりもチープさが軽減されました。

    内側はキズをヤスリで取って、耐水ペーパーがけをした後に研磨剤をつけて磨いています。

    ピカピカにしない作品は、どうしても手抜き感が出てしまいがちですが、少し手を加えると真鍮であっても立派に見えます。

    鎚目リングの作り方 まとめ

    重ね付けにも使いやすそうなハンドメイド感あふれるテイストに仕上がりました。

    金や銀で作ったら愛着が更に湧きそうです。
    最後までご覧いただきありがとうございました。

  • 【彫金/石留め】爪留めの基本のやり方

    【彫金/石留め】爪留めの基本のやり方

    今回は、自分で作った爪留めの石枠にルースをとめる手順を解説していきます。

    石を割らないようにするには、ただそのまま爪を倒すのではなく、爪の一部を削って加工して狙った場所で折れるようにしてあげなければなりません。

    爪留めに必要な道具

    1. 時計ヤットコ(#0)
    2. 甲丸ヤスリ
    3. 魚地球 精密ヤスリ 12本組 刀刃 #6
    4. カニコンパス(カッターなどでもOK)
    5. 石留めヤットコ
    6. ニッパー
    7. ピカピカに磨きたい場合は研磨セット一式

    爪留めの全体的な流れ

    いろいろな留め方がありますが、大まかな流れはどれも同じで、『1.ルースをしっかり座らせて』、『2.爪に引っ掛かりの刻みを削って』、『3.爪を倒す』手順となります。

    色石(ダイヤ以外の色のついている宝石のことです。)で多用される、オーソドックスな『しずく形』(露形・涙形とも呼ばれます。)の爪で留める方法を解説します。

    猫の爪がルースを抑えているようなイメージです。

    ルースのセッティング

    まずはルースを石枠にはめてみます。石枠はルースより小さく作ることが基本なので(石枠を小さくすると、留めたときに正面から見ると石枠が見えないので、石がきれいに見えます。)そのままではルースが石枠にはまらないことが多いです。

    時計ヤットコを使って爪を広げる

    手始めに時計ヤットコで少しだけ爪を広げてみましょう。時計ヤットコのサイズは#0を使っています。

    時計ヤットコがなければ、精密に作業できそうな細めのラジオペンチなどでも構いません。100円ショップでも使えそうなものが売っています。

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    S&F(シーフォース)ステンレス時計奴床 #0

    自分が思うバランスの良い高さにルースが座り(飛び出すぎていないかどうか)、斜めにセットされないかをチェックしておきます。

    もし想定した高さよりも出っ張ってしまう場合はヤスリやスチールバーNo.1型で石座のスロープ(ルースが石枠にあたる受け皿部分)を削って調整します。

    カタカタしたりグラグラする場合、ルースと石座の余計な部分が当たってしまってシーソーのようになってしまっていることもあります。

    こちらも同様にヤスリやスチールバーで削って調整しておきましょう。

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    スチールバーを使う場合はリューターが必要です。

    ガードル位置に印を入れる

    金属は一番強度のないところから折れますので、折れる位置をコントロールする必要があります。何パターンかコントロールする方法がありますが、ここでは爪の内側に刻みを入れて、一部の爪の厚みを少なくすることで爪を狙った位置でスムーズに曲げる方法を行います。

    こうすることでルースに負荷がかかりにくくなり、石を割ってしまうリスクを大幅に減らすことができます。とがっている道具であればなんでもOKです。ここではカニコンパスを使いました。

    他の道具で代用する場合は、100円ショップで売っているデザインナイフが使いやすいです。

    印の位置に刻みを入れる

    精密ヤスリの刀刃型で印を入れた部分に刻みを入れます。

    この作業はリューターとスチールバー(No.414 ダイヤ型のもの)を使ってもOKです。

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    下図のような形になるように溝を削ります。溝を削ることで、爪はそこから折れ曲がっていきます。

    金属に限らず、木の枝を折るときも、厚紙を折るときも、狙った位置で折り曲げたいときはノコギリやカッターで切れ込みを入れると思います。この作業はそれと同じ目的で行います。

    4本すべて行います。

    刻みの上を平らに削る

    先ほどの刻みの上の部分を削って平らにします。ここがルースのファセット面に当たって石が固定されます。

    石をはめて爪を軽く倒す

    ヤットコやピンセットの柄などで軽く爪を内側に倒します。ここでは倒し切らずにルースを動かなくする程度でOKです。

    先ほど作った溝にルースがはまっていることを確認しておいてください。ずれてしまっている場合は精密ヤスリやスチールバーNo.414(ダイヤ型のもの)で再度刻みをずらすようにして削っておきます。

    長すぎる爪をカット

    余分な爪をカットします。今回のような大きな石の場合は3mm程度の長さに切りそろえます。石の直径が10mm以下の場合は石の高さと同じくらいの長さに切っておきます。

    爪の形を整える

    ヤスリで爪をとがらせます。まずは大きなヤスリで厚みを薄くしてとがらせます。下図のようなイメージです。

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    次の精密ヤスリで左右の幅を削ってとがらせます。ルースにヤスリが当たっても傷がつかないように、ヤスリはピカピカに磨いておきます。

    それでもなるべくヤスリはルースにあてたくないので、親指の先でガードしながら作業しています。

    ルースの種類によっては石を外した状態で作業をする

    なれると石に道具を当てずに爪を整えることができますが、最初のうちはなかなか難しいと思います。

    ルースをはめた状態で爪を整えるとバランスを見ながら作業ができるのでやりやすいのですが、傷がついてしまったら大変ですので石の種類によっては外して作業されることをお勧めします。

    鋼鉄のヤスリはモース硬度7.5ですので、それを下回るルースは外してから爪の形を整える作業をしてみてください。石の名前でグーグル検索すると、モース硬度がわかります。

    石留めヤットコなどで爪を倒す

    石留めヤットコで爪を倒します。一番爪が薄く削れているところを起点に、爪が曲がってルースに倒れこんでいくと思います。

    万が一うまくいかない場合は、爪が厚くて曲がりにくくなっていることがありますので、もう少し爪を精密ヤスリで削ってリトライしてみてください。

    指で爪の先を触ってみて、引っ掛かりがないかを確認しておきます。

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    磨きと仕上げ

    爪を磨く場合は研磨剤(中磨き用)を付けた紙パックやフェルトで磨きます。ただ、石によっては研磨剤でだれてしまう可能性がありますのでそのような場合は、石留めヤットコで爪を倒す前に一度ルースを外して、完全に磨いてからヤットコで倒すようにします。

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    紙パックやフェルトホイールはマンドレールに取り付けて使います。

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    一度洗浄したら、仕上げに研磨剤ノンクロン#5000を豆バフにつけて、ササっと磨いて再度洗浄して完成です。

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    爪留めの基本のやり方 まとめ

    ということで今回は、自作した爪留めの石枠に石を留める手順を解説しました。

    いきなり爪を曲げるのではなく、爪の一部に折れ目を削って、そこを起点に折り曲げるようにするのが基本です。

    こうすることでルースに負担がかかって割れるリスクを減らして、綺麗な爪にすることができます。

    少し練習が必要ですが、全体の流れだけでも把握しておいていただけたら何かの役に立つかもしれません。

    最後までご覧いただきありがとうございました。

  • 【彫金】複数のパーツを同時に簡単にロウ付けする方法

    【彫金】複数のパーツを同時に簡単にロウ付けする方法

    石枠などの複数のパーツをロウ付けする時、熱を加えすぎてバラバラに溶けてしまったり、固定できずに曲がってくっついてしまったりと難易度が高くなります。

    ここでは自宅でも使えるロウ付けサポートツールの使い方を解説します。

    ロウ付け用石膏の使い方

    6本の爪がある石枠をロウ付けしてみますが、通常のやり方で6本爪を立てるのは難しいと思います。こういう場合はロウ付け用石膏を使うと簡単にロウ付けが可能です。

    1.瞬間接着剤で仮組みする

    瞬間接着剤はアロンアルファなどの固くなるタイプ(ボンドみたいにぷにぷにしない)が良いです。接着剤をつけすぎず、最低限の量で石枠を組み立てます。

    アロンアルファはコンビニでも売っています。

    仮組みが終わったらそっと置いておきます。

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    2.ロウ付け用石膏を水と混ぜる

    購入リンク:19-13 ろう付石膏

    小さな紙コップなどにロウ付け用石膏と水を入れて攪拌させます。パック入りのヨーグルトくらいの固さを目指します。

    3.耐火ブロックに石膏を少量のせる

    少量をブロックに垂らします。水分がブロックに吸われてすぐに硬くなってくるので急いで作業します。

    4.仮組みした石枠をのせる

    先ほどの石枠を載せます。ロウ付けしたいところに石膏がつかない角度でセットします。そのまま完全に水気が飛ぶまで(10分ほど)待ちます。

    水気がある状態で熱すると熱い石膏が弾けることがありますので注意してください。

    5.ロウ付けする

    ここからは通常のロウ付けと同じ流れです。フラックスを塗って、バーナーで加熱してフラックスが透明になったらロウをセットして溶かします。

    きれいにロウ付けができました。接着剤は焼き切れてロウが流れています。接着剤をたっぷりつけすぎると焦げがロウ材の流れを阻害してうまくロウ付けできなくなることがありますので、接着剤の量は極力少なめを目指してみてください。

    6.石膏を取り除く

    熱い状態のまま石膏ごと水に入れると石膏が崩れて作品を取り除くことができます。やけどには十分気を付けてください。

    酸洗い(ピックリングコンパウンドを溶かした水・ぬるま湯に5分程度つける=酸洗い)もしておきます。

    石枠に爪を立てるときなど、落ち着いて作業ができるようになるのでお勧めです。石膏は燃えないゴミで処分します。

    石膏を下水に流さないように注意してください。配管を詰まらせて大変なことになります。

    からげ線の使い方

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    からげ線はパーツとパーツをまとめてロウ付けしたいときや、縛ってロウ付けしたいときに使う鉄の針金です。

    ニッパーで切って使う

    ニッパーで適当な長さにカットして、縛ったり巻いたりして固定します。

    からげ線にフラックスがついていると、からげ線までロウ付けされてしまうことがあります。なるべくロウ付け個所から離してロウ付けしたり、からげ線に砥の粉を塗ることで回避できます。

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    もし一緒にくっついてしまったら削り落としてしまうか、酸洗いを長めにすることでカラゲ線を溶かすことができます。からげ線を溶かした酸洗い液は廃棄して新しく作り直しておきましょう。(鉄が溶け込んでいるため変色の原因となります。)

    まとめ

    ということでロウ付けが簡単になる方法を2通り紹介しました。

    要するに、「しっかり固定して、落ち着いてロウ付け」すれば良いという訳です。

    他にも石綿を使ったり、半分に切ったじゃがいもにロウ付けするものを刺して固定したりと色々な方法があります。

  • 【彫金】オタフク鎚の選び方・セッティングと使い方

    【彫金】オタフク鎚の選び方・セッティングと使い方

    タガネを使う時や、フクリン留めをする時に使うのがオタフク鎚です。新品の状態では柄が長いのでカットする必要があります。

    この記事では、どの長さでカットすれば良いか・自宅で彫金をやる上で、最初にどのサイズのオタフク鎚を買うべきか、オタフク鎚の基本的な使い方を解説します。

    普通の金槌と持ち方も異なるので、ざっと目を通しておいていただけたらと思います。

    オタフク鎚の選び方

    オタフク鎚にはさまざまなサイズがありますが、最初の一本目には、覆輪留めにも使えて刻印打ちなどにも使えるオールマイティな五分サイズがいいと思います。

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    繊細な和彫りや彫り留めには三分がおすすめです。

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    柄の長さのセッティングと持ち方

    柄の長さの決め方

    新品はサイズ調整することを前提として売られているので、柄がかなり長いです。

    これを自分の手のサイズに合わせてノコギリや糸鋸などでカットします。

    めいっぱい指を広げて、親指の先から小指の先までの長さが適正なサイズです。

    切ったところはささくれ立つと危ないので、ヤスリで角を削っておきます。

    オタフク鎚の持ち方

    オタフク鎚は柄のお尻を包み込むように握って持ちます。

    外側から内側に振るようにして使います。

    ペン持ちでもOK

    上級者向けですが、ペンの持ち方でもOKです。先述の持ち方に比べて打つ力が弱くなります。小さな石を細く小さな爪で留めたい時など、繊細さが必要なシーンで使います。

    オタフク鎚の使い方

    フクリン留めの時などは、タガネを使って留めていきます。タガネは4本の指先で自分側に向けて持つようにします。

    タガネのお尻をオタフク鎚で叩いて使います。

    覆輪留めに使えるタガネの作り方はこちらで紹介しています。

  • 【彫金】ヘラの選び方・使い方

    【彫金】ヘラの選び方・使い方

    研磨剤を使わずに金属を磨くこともできる伝統的な道具です。ヘラを使わなくても作品は作れますので、彫金を始めたての頃はあまり出番がないかもしれません。

    しかしヘラは、よりクオリティの高いものを作っていく上でとても重要な道具です。

    ヘラの選び方とおすすめ

    ヘラには鋼鉄製と超硬製の物があります。鋼鉄製はヤスリなどと同じ素材で、超硬は鋼鉄より硬いタングステンカーバイトという素材でできています。

    超硬ヘラの方が値段が高いのですが、物持ちもよく、よりピカピカに作品を仕上げる事ができます。

    S&F(シーフォース)超硬ヘラ 丸 2.0 GS20

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    太さや形もさまざまですが、とりあえず1本目は丸型の2.0mmφくらいが使いやすいです。

    小次郎 磨きへら 丸 高級G付 S 2.0φ

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    超硬ではない普通のヘラです。

    ヘラの持ち方

    少し特殊な持ち方ですので、慣れるのに少し時間がかかるかもしれません。道具が当たって指が痛い場合は、ヘラにゴムチューブなどを取り付けておくと良いかと思います。

    1.利き手でヘラの根元を人差し指と親指で摘む

    2.薬指と小指に柄を挟む

    3.そのまま握る

    ヘラの使い方

    先ほどの持ち方でヘラを握って、作品の表面を強い力でこするようにして使います。

    ヘラはツルツルに磨かれていますので、そのツルツルが作品に転写されて作品もツルツルになる仕組みです。

    ヘラを使うタイミングは、ペーパーがけ(ペーパーがけとは、リューターに取り付けたロールペーパーや耐水ペーパーなどで表面を整えることです)の後など、ある程度作品の傷を消した後の工程です。

    折れやすいので注意

    超硬ヘラは特に、とても硬い性質を持っています。そのため、落下の衝撃に大変弱いです。

    取り扱いには注意してください。(根本からぽっきり折れてしまうことは結構あります。運よく長めに折れたら、ピンバイスに取り付けて使うこともできます。)

    また、硬い金属でできている超硬ヘラですが、ダイヤモンドには負けてしまいます。

    ダイヤモンドヤスリなどの工具に当たると傷がついてしまい、ヘラで作品を擦ってもピカピカにならなくなってしまいます。

    こちらで超硬ヘラをピカピカに磨くことができます。リューターに取り付けて、低回転で使います。(新しいヘラが6本くらい買える値段ですので、このためだけに買う必要はありません。本来は彫留めのタガネを研ぐときに使う道具です。)

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    ヘラの選び方・使い方 まとめ

    ということで今回はヘラについての解説でした。鋳造品(キャスト)を磨いていると小さな気泡(スと呼びます)が金属表面に出てきてしまう事があります。そういう場合はヘラで押し潰して磨くことで、綺麗に仕上げることもできます。

    今回のポイント

    1. ヘラには超硬と鋼鉄製がある
    2. 強い力で擦り付けるようにして使う
    3. 超硬ヘラは折れやすいので注意
  • ピンバイスの選び方・使い方・セッティング

    ピンバイスの選び方・使い方・セッティング

    穴を開ける時にはピンバイスを使います。自宅で彫金をやるには必要不可欠な道具です。

    金属に穴を開ける上で、知っておきたい注意点・正しい使い方を解説していきます。

    ピンバイスの選び方とおすすめ

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    彫金に最適な道具はこれ一択です。半額程度で中国製の安いものもありますが、セットしたドリルの刃が滑って空回りしてしまうことがあります。こちらは真鍮製で何十年も使用できる定番品です。2本あると便利です。

    ピンバイスの仕組みをおさらい

    ピンバイスは先がネジになっていて、緩めると中からチャックという部品が出てきます。

    (持ち手の方もネジになっていて、そこにももう一つチャックが入っています。)

    ピンバイスに取り付けたいドリルの太さによってチャックを差し替えて使います。

    よく使うチャックは2つ

    よく使用するチャックのサイズは、一番細いものと一番太いものです。

    彫金では直径1mm以下の小さな穴を開けることが多いので、細いドリル刃をホールドさせるために一番細いものを多用します。

    一番太いものはスチールバーをホールドさせる時に使います。これもメレなどの小さな石を留める時によく使います。

    細いドリル刃は5mmくらいの長さでセット

    細いドリルはとても折れやすいです。無理に力を入れると簡単に折れてしまいますので、1ピンバイスにセットする際は刃を出す長さを5mmくらいにしておきます。

    細いドリル刃を長く出した状態で使っていると、ドリル刃が竹のようにしなって、ポキっと折れてしまいます。

    スチールバーは普通にセット

    スチールバーは画像のように普通にセットしてOKです。ネジをしっかり締めてスチールバーが動かないようにしておきましょう。

    ピンバイスで穴を開ける手順

    実際に板などに穴を開けてみましょう。彫金をやっていると、ピンバイスで穴を開ける機会がたくさんあります。

    2mmを超える厚い板だと大変なので、まずは薄い板(1mm程度の厚み)に穴を開けて要領を掴んでみてください。

    1.ドリルの刃の引っ掛かりを作る


    ドリルで正確に穴を開けるためには、ドリルが食い込みやすいように『引っ掛かり』を作ってあげる必要があります。(いわゆるセンターポンチ作業です)

    カニコンパスなどの尖っている先の部分を使って、穴を開けたい位置にグリグリと印をつけておきます。

    カニコンパスがない場合は、目打ちや金属串などでも代用可能です。100円ショップでも売っています。

    この凹んだ印にドリル刃がハマるので、「刃が滑って全然違うところに穴を開けてしまう」失敗がなくなります。

    穴を開ける時は必ず引っ掛かりの印を入れることを覚えておいてください。

    2.ドリルの先を印に引っ掛ける

    先ほどの印にドリルの刃先をフィットさせます。ドリル刃が引っ掛かって動かなくなればOKです。

    3.垂直に構えて回転させる

    垂直にピンバイスを構えて手で回していきます。ネジをドライバーで締めていくようなイメージに近いです。ただし、(押し付けすぎず)力を入れすぎないようにします。

    これで穴が空きました。

    スチールバーをピンバイスで使う場合

    ドリルで穴を開けた後に、ダイヤ型のNo.414スチールバーで削ると石座を作ることができます。

    ドリル刃の時のように一周回して使うのではなく、擦るように右左に小刻みに回して削ってもOKです。(指先すりすりお金ちょうだいのジェスチャーみたいな感じです。)

    ドリル刃が折れてしまったら

    稀にドリル刃が折れて作品に埋まってしまった場合は、酸につけておくことでドリル刃のみを溶かす事ができます。

    酸洗いに使うピックリングコンパウンドをお湯に溶かして瓶に入れ、作品を入れて一晩漬けておくと折れたドリル刃が溶けてなくなります。

    ピンバイスの選び方・使い方 まとめ

    ということでピンバイスについての解説でした。しっかりした国産メーカー品を買うことが重要です。

    最後までお読みいただきありがとうございました。

    今回のポイント

    1. 日本メーカー品がおすすめ。2本あると便利。
    2. ドリル刃をセットするときは刃を短めに。
    3. 穴を開ける前には必ず印を入れる。
    4. 刃が折れて抜けなくなったら酸で溶かす。
  • 芯がね棒の選び方・使い方

    芯がね棒の選び方・使い方

    芯がね棒(芯金棒)は、リングを作るときには欠かせない道具です。

    芯がね棒の選び方や、選ぶポイントについてご紹介します。

    使い方についても基本的にはリングを差し込んで叩いていくだけですが、少しだけ注意点があるので解説します。

    芯がね棒の選び方とおすすめ

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    鉄芯棒 指輪サイズ直し スチール

    脅威の1300円!表面の仕上げはやや悪いですが、問題なく使用できる芯がね棒です。使い心地は劣りますが、とりあえずはこれで十分だと思います。錆止めのオイルまみれで届くので注意です。

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    錆びない芯がね棒で使いやすい定番です。しかしながら値段がどんどん高くなって、6000円近くなってしまいました。(数年前は半額くらいでした)

    明工舎製作所 MKS 指輪ゲージ棒 鋼鉄製 40010

    私が使っている芯がね棒です。サイズの目盛りがついていて、精度も高いです。しかしながら錆びやすく、手が汚れがちです。油を塗ったりするメンテナンスが必要なのが玉に瑕です。しかし、価格と品質のバランスは最も良いので、錆の問題を許容できればベストバイです。

    芯がね棒の使い方

    芯がね棒の持ち方

    持ち方も使い方も人によってそれぞれですが、ここでは私のやり方を紹介します。

    リングを差し込んで、人差し指と親指でリングを引っ掛けるようにして持ちます。(利き手ではない方の手で持ちます。)

    リングを丸くするために木槌で叩いていくと、徐々にリングが広がって緩くなってきて、上手く叩けなくなってきます。
    下側に人差し指と親指で引っ張るように持っておくことで、緩くなって叩きづらくなるのを防ぐことができます。

    1.木槌で叩く方法

    木槌で叩く時は、芯がね棒の根本は太ももか足の付け根あたりに添えておきましょう。

    指に木槌を当てないように注意してください。

    さらに本来であれば、芯がね棒の先端を『木台』という腰の高さあたりまである切り株に添えて叩くようにすることが多いです。(この場合も芯がね棒の根元は太ももに添える)

    趣味で彫金を楽しむ程度であれば、木台はなくて大丈夫です。

    2.鎚目を入れる時の注意点

    あまりお勧めしませんが、木槌の代わりに、ハンマー(金槌)で打つと鎚目になります。芯がね棒にハンマーを当てないように注意しましょう。

    芯がね棒をハンマーに当てると、芯がね棒が凹みます。こうなると今後芯がね棒を使う時に、ハンマーでついた凹みが作品に転写されてしまいます。

    また、この鎚目の入れ方はリングサイズが大きくなりやすいです。(ハンマーで叩かれて潰れたことによって、広がってしまう)

    怪我のリスクも大きいので、できればロウ付け前の平らな状態の時に金床を使って鎚目を先に入れておくと良いです。

    芯がね棒の選び方・使い方 まとめ

    ということで今回は芯がね棒について解説しました。彫金を初めて最初の方に揃えることになると思います。ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです!

  • 【彫金】金床(かなどこ)の使い方・選び方・代用方法

    【彫金】金床(かなどこ)の使い方・選び方・代用方法

    金属を平らに整えたり、板材にハンマーで叩いて鎚目模様を入れたりするときに使う鉄のブロックです。叩き台とも呼ばれます。

    金床の使い方や、自宅で彫金をする際はどれを買えばいいのか、無い場合の代用法などを解説します。

    自宅で彫金をするのにおすすめの金床

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    私の使っているものは廃盤になってしまいましたが、安いものだとこちらがおすすめです。

    ゴム台がついているので消音効果があって◎です。実際にお店で見てきましたが、表面も平らで使いやすいです。難点を挙げるとすれば直線の角がないので、90°に金属板を折り曲げたい時などには向いていないです。

    プロにも愛用されてる定番

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    2000円くらい高いですが、、プロの職人さんがみんな使っているこちらの金床もおすすめです。

    角が一面だけ丸めてあるので、作品に余計な傷をつけずに使用することもできます。ずっしりと重く安定感のある道具で、一生使えます。

    金床の代用方法

    金床をお持ちでなくて、すぐに入手ができない場合の代用法もご紹介しておきます。

    100円ショップにヒノキ木材が販売されていますので、これが意外と便利に使えます。
    (平らな石やコンクリート、平らな木の板でも代用できます。)

    側面ではなく、小口(切断面)を使うと良いです。特に節がある場所は硬くて強いので、金床の代用として機能します。

    金床の使い方

    金属のパーツを平らにしたりする際は、金床を敷いて木槌で叩きます。

    いきなり木槌で叩くと正確な位置を狙って叩けないので(間違えて指を叩いてしまうこともあります)木片で抑えて叩くようにします。

    木片は樫などの硬い木材が向いています。おもちゃの積み木がおすすめです。

    鎚目をつける時は…

    ハンマーで叩いて鎚目をつける時は、金床にハンマーを当てないように気をつけます。

    (ハンマーが金床に当たってしまうと、金床が凹んで傷んでしまうので要注意)

    鎚目を入れるための金鎚は芋鎚といいます。

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    金床の使い方・選び方・代用方法 まとめ

    ということで金床について解説しました。とりあえずの作業であれば木材でも代用できるので、道具を揃える上では後回しでもいいかもしれません。

    今回のポイント

    1. 金床は、木片(積み木がおすすめ)を添えて木槌で叩いて使う
    2. ハンマーで鎚目をつける時は、金床にハンマーを当てないように!
    3. 代用品としては、100円ショップの木片が便利

    最後までお読みいただきありがとうございました。