真鍮リングの重ね付けをするときに、アクセントとしてあると便利なツイストリング。
真鍮の線をねじって輪にしたものですが、きれいなネジネジを作るために手回しドリルを使ってみます。
今回は、ねじねじツイストリングを作りますが、このねじねじの作り方は真珠の芯などにも使われる技法です。
※このページでは、ロウ付けやリングの形を整える詳しい方法を一部端折っています。
下記リンクでは、最も基本となる指輪の作り方を工程ごとに丁寧に解説しています。
ツイストリング 完成イメージ
必要な道具と材料
必要な道具
リングを作るのに必要な基本の道具に加えて、今回は手回し式のハンドドリルを使います。
もしかするとホームセンターで購入した方がお安いかもしれません。ワゴンに山積みで1個1000円くらいで販売されていた気がします。
この道具はどこの家庭でも1個はあるのではないでしょうか。私も実家にあった何十年も前のやつを使っています。
もう一つ、あると便利なのは万力・固定バイスです。彫金では自由自在の方向に動かせる彫刻台なんかを使いますが、これがまた高価な代物でして…
普通の小型万力や、ボール盤用の万力などでも代用可能です。もしくは、Cクランプと木の板でもOKです。三つ編みにする時に使いますが、あればちょっと作業が楽になる程度ですので、なくても全然大丈夫です。
彫刻台は彫り作業や一部の石留では必須と言っても過言でないくらい重要な道具です。相場は3万円~15万円など結構なお値段ですが、小さいものなら1万円以下でも販売されています。和彫りをされる場合は大型の重いタイプのものが良いです。(小さくて軽いものだと、オタフク鎚の衝撃に負けて彫刻台が動いてしまうため)
Amazonでも中国製の安めのものが出てきますが、GRSというアメリカの高級彫金道具メーカーの偽造品が多く出回っていますので、ブランド侵害を考えると手を出さない方が無難です。
Amazonや楽天などでGRSの正規品が破格で出回ることはまず無いので、ご注意ください。GRS認定の正規取扱店は国内では鈴峯さんが身近です。
使用する材料
0.8mm、1.2mm線材を使っています
参考:自宅で金と天然ダイヤの指輪を作る手順(K18のロウ付け・ダイヤを割らずに留める方法)
ツイストリングの作り方 手順
材料を長めにカットする
今回はツイストをするので、長めに切っておきます。作りたいリングに必要な材料+5cmくらいを目安にしておきましょう。
作りたいサイズごとの内径寸法は、必要な材料の長さを計算する方法のページを参照ください。
カット後には、バーナーで焼き鈍しをしておきます。
材料をツイストする
焼き鈍したら、やわらかくなっているので簡単に曲がるようになりました。
ペンチとペンチで挟んでねじるのも良いですが、もっと簡単にやりたい場合は手回しドリルを使います。
2本をチャックに挟み、もう一方をどこかに固定します。ヤットコやペンチで誰かに掴んでいてもらうとやりやすいです。私はぼっちですので彫刻台くんにお願いしました。
固定出来たら、釣りのようにくるくるとハンドルを回します。
これくらいになったら道具から外します。ここまでくればもう緩むこともありません。
リングにしていきます!
材料を寸法通りカット
作りたいサイズぴったりにカットします。切り口はヤスリで整えておきましょう。
ちなみにこの状態の線をヨリ線といい、これをパール芯に使うと「接着剤ののりしろや接地面が広くなって強度を担保できる」とされているのですが、実際はそんなに変わらない気がします。
それよりもヨリ線にすると芯がパールに埋まったまま千切れる修理が発生するケースがあり、普通の線材がいいのではないかと思っています。
ロウ付けをする
上記の工程です。全体を程よく炙ると、2本の線材の間にロウがスーッと流れていきます。楽しいです。
形をヤスリで整える
芯金棒を使って整えます。あとは磨いたり、削って形を整えて完成です。
太いものは表面を削るとスッキリしました。
真鍮のツイストリング まとめ
今回はねじねじの線の作り方を紹介しました。
このネジネジ線を覆輪枠の周りに施したりする使い道もあるので、このハンドドリルは持っておいても損はないかもしれません。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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