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彫金初心者でも簡単。シンプルな真鍮の指輪の作り方

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彫金を始めたいと思ったらまず、最初に作るべきは、最もシンプルなこのリングが最適だと思います。

このリングをベースに、小さな石を留めたり、石枠をつけたりしてオリジナル性を出していくこともできます。
(素材を金や銀に変えて作ることもできます。)

こちらのリング部分は今回作る丸線リングがベースです。

一度作ったことがある方なら分かると思いますが、目玉焼きを作るのと同じくらいの難易度です。

それではやってきましょう!

関連記事: ゼロから独学で自宅で彫金を始める方法と手順

使用する道具

彫金道具一式が必要です。今回は電動工具なしで行いますので、初期投資は2万円ほどです。
こちらで詳しく解説しています。

 

自宅にある机を簡易彫金作業台にする方法はこちら
作業しない時はしまっておける仕組みです。

 

使用する材料

光(Hikari)
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光 真鍮丸棒 2丸×395mm BM395-2

2mmφの丸棒を使います。1.2~2.0mmφあたりで作るのがおすすめです。

真鍮はシルバーに比べて硬いので、直径が2mm以上の丸棒は難易度が上がります。
まずは2mmφで作ってみることをお勧めします。

彫金ではロウ付けという種類の溶接をします。真鍮の色味に近い真鍮用銀ロウを使います。必要なものはこちらの記事で紹介しています。

ロウ付けというと敷居が高いように感じるかもしれませんが、やってみると意外と簡単です。作品の幅も一気に広がりますので、検討してみてくださいね!

ロウ付けができると、石枠のついたリングなども作れるようになります。

シンプルな真鍮リング 作り方手順

材料計算とカット

2mm丸棒を必要な長さに切り出します。

下のリンクにある表から作りたいリングサイズの内径を探しましょう。

以下の式に当てはめて、必要な長さを計算します。

材料の長さ=(リングの内径+板厚)× 3.14

今回は#10で作りますので(リングの内径)16mmと板厚(2φなので2)を足して3.14で掛けます。

56.52となりましたので、端数を切って56.5mmでカットします。

ニッパーを使います。切断面がなるべく平らになる面でカットしましょう。

切断面をヤスリでなるべく丁寧に、バリ(ささくれのようになっている余分)をきれいに削っておきます。
切断面が垂直になるように気をつけましょう。

焼きなまし

真鍮棒は新品状態では、工場での加工工程で硬化(加工硬化)しています。この状態では加工が難しいので、柔らかくする”焼きなまし”(焼き鈍し)をする必要があります。

火を使うときは周りに燃えやすいものを置かないようにしてください。

オレンジ色になったら火を止めます。熱しすぎると溶けるので注意です。
ピンセットで掴んで水に入れます。

バーナーで真鍮棒を赤くなるまで熱して、水で冷やします。
変色(酸化皮膜)で黒ずんでしまった場合は、酸洗いをしておきます。
酸洗いとは、酸性の液につけて金属をきれいにする工程です。
やり方は下で解説しています。

真鍮の丸棒を指で曲げると、柔らかくて曲げやすくなっていると思います。
これで焼きなましは完了です。

丸く変形させる

芯がね棒と木槌を使って、
ここでは綺麗な円形を目指すよりも、端と端をピッタリと合わせることに注力します。(ロウ付けした後にまん丸にします。)

芯がね棒である程度まで丸めたら、木片などの上に置いて、木槌で切れ目付近を叩いて合わせていきます。

ロウ目あわせ

次に、糸鋸を使って合わせ目をさらにピッタリにしていきます。鋸刃は上向きにセットしておきます。合わせ目をなぞるように糸鋸で切り込んで、断面の合わせ面を揃えます。

隙間を合わせる時はこのように一度大きく内側に曲げ込んで、外側に引っ張って元に戻すと良いです。戻ろうとする力が働いて、隙間がなくなります。

次に、糸鋸の刃で切った分、合わせ目の隙間が広くなっているので、合わせておきます。

ロウ付け

ロウ付けをする前に、作品の状態を確認します。
作品の表面がくすんでいたり、酸化皮膜(サビのようなものです)で覆われていたりするとロウ材が広がらずにダマになってしま宇野で、酸洗いをしておきましょう。

その他、油脂などの付着もロウ付けの失敗の元となりますので、食器用洗剤などで洗っておきます。(手も洗っておくと良いです。)
その後、フラックスを爪楊枝などで合わせ目にたっぷり塗ります。

ロウ材は3mm角くらいのサイズにニッパーで切っておきましょう。切り方などは上の記事で解説しています。

バーナーで切れ目付近を炙るように温めます。白濁していたフラックスが沸騰して水分が飛び、透明な水飴状になったら一旦火を止めます。

ロウ材をピンセットでおきましょう。(慣れたら火を止めずにそのままロウ材を置いてもOKです。)やさしい火で炙っていきます。
一箇所だけ集中的に温めるとロウが均一に溶け出さず失敗するリスクが高いです。
全体的にまんべんなく温めてみてください。

そのまま加熱を続けると、ロウが溶けて広がっていきますので、切れ目に一周ロウがまわったら水に入れて冷やします。

ロウ付けが終わったら酸洗いをしておきましょう。

(凹んでいる、一部ロウが流れていなかった)場合は、酸洗をして、もう一度先ほどの上から追加でロウ付けします。

芯金棒で丸める

芯がね棒を使う前に、はみ出たロウ材をヤスリで削って、綺麗にしておきます。

次に、芯金棒にリングを通して、木槌で叩きながらキレイな円形にしていきましょう。

親指と人差し指で指輪を押さえつつ、他の3本の指で芯金棒を持ちます。ひと通り叩いたら、反対方向にも差し替えて叩きます。

隙間なくピッタリの円にできたら完了です。

円形になったら、リングサイズを測定します。木槌で叩いていると徐々にサイズが広がっていくので、叩きすぎ注意です。この後の工程で、削ったり磨いたりして多少広がってしまうので、狙いたいサイズの-0.2号くらいの位置で止めておきます。
サイズがオーバーしてしまったらロウ目を糸鋸で切って再度ロウ付けします。

金床がない場合は、木の板でもOKです。

横から見た時に、歪んでいることがあります。金床(無ければ硬い木の板でもOKです。)と木片・木槌を使ってこのようにして叩くことで形を整えることができます。
ちなみに木片はおもちゃの積み木を使っています。

成形

とりあえず指輪になってきましたが、このままではただ棒を丸めただけです。

形を整えて、ヤスリを使ってもう一手間かけることで、オリジナル性を付加したり、質感を上げることができます。

今回は、ヤスリで表面をランダムに削って、岩のような雰囲気にしていこうと思います。

側面を平にする

まずは側面を平にしていきます。平なところにペーパー(#400)を敷いて、8の字を描くように手を動かして側面を削っていきます。8の字に動かすと、側面を均一に削ることができます。

両面行います。

内甲をつける

着用した際に、内側の角が立っていると少々痛いことがあります。側面と内面の角を半丸ヤスリの丸い面を使って削っていきます。一周面取りするくらいで大丈夫です。中目のやすりが良いです。

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組ヤスリ 5本組 半丸 荒目

ペーパー(紙やすり)#400で整える

ヤスリ目や傷を削っておきます。紙やすり(#400)を取り付けて、表面を満遍なく撫でていきます。
100円ショップにセットになった金属用のペーパーが売っていますのでそちらを買っておけばOKです。

仕上げ

お好みで光沢にします。今回は身近なもので出来るようにと、布切れにピカールをつけて磨いてみました。

ただし、真鍮はすぐに酸化被膜で覆われるため、光らせても数週間で曇ってしまいます。

安定してくると真鍮独特の上品な黄色みに落ち着いて、アンティークな雰囲気を楽しめると思います。

研磨剤は、お湯と洗剤・歯ブラシなどで洗い落としてください。

テクスチャーをつける

ヤスリでランダムに削って、表面を多面体にしてみました。一箇所を削りすぎると欠けた様に見えてしまうので注意しながら行います。

このテクスチャの他にも、ヤスリの使い方次第で色々な形にすることができます。

完成

お疲れ様でした!最初の一歩に相応しい、丸棒で作るリングでした。

もっと複雑なリングを作る時も、大まかな流れは丸線リングと変わりません。石枠をつけたり、リングを波のようにうねらせてみたり、メレを留めたり、このリングをベースに応用していくだけです。

ルースを指輪に仕立てる企画をやっております。よかったらこちらの記事もどうぞ。

 

最後までお読みいただいてありがとうございました。

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