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【フリーサイズ】シルバーと真鍮の矢形リングの作り方

矢のリングの作り方

弓矢の矢は、ジュエリーやアクセサリーのモチーフとして人気です。

アクセサリーの表現方法として、“コンビネーション”という技法があります。(技法というほど仰々しくはないのですが…)

これは異種の金属を組み合わせて色分けをして、ディティールに深みを出す方法です。

ジュエリーだとプラチナとK18YGの組み合わせをよく見かけますね。

今回は弓矢の矢尻と羽をSV950、本体を真鍮で作ります。

シルバーと真鍮の矢形リング 完成イメージ

必要な道具と材料

材料

SV950:0.8mm厚の端材(羽用)、1.0mm厚の端材(矢尻用)

真鍮:1.0mmφ線材

SV950(シルバー)の板厚は羽側が薄い方がバランスが良さそうです。色々な厚さの板を揃えるのは大変なので、1.0mm板材を焼き鈍し後に、軽く金槌で叩いて薄く伸ばすと良いと思います。

参考:自宅で金と天然ダイヤの指輪を作る手順(K18のロウ付け・ダイヤを割らずに留める方法)

道具

基本の道具があれば作れますが、精密ヤスリがあった方が良いでしょう。(刀刃、鎬など)

道具の購入先やお買い物リストはこちらで紹介しています。

シルバーと真鍮の矢印リング 制作手順

シルバーの端材を矢尻や羽の形に切る

まず、シルバー材を矢印型、羽型に切り抜きます。

羽は左右切り離した別体式にしました。羽の切れ込みはロウ付け後に行います。

細かな作業なので手で持つのが難しいですが、爪で挟んで加工しました。

ある程度ニッパーなどで形を作ってから、精密ヤスリなどで整えると早いです。

真鍮線の加工

真鍮線は、作りたいサイズに必要な長さ−羽と矢尻までの隙間の距離(5mm〜7mmくらいが良いと思います)でカットします。

真鍮線の一部を平らに削ります。

矢尻パーツをロウ付けする際の“のり代”として機能します。(真鍮線が矢尻に埋め込まれて見えるので、収まりが良くなる効果もあります。)

平面に削れたら、先を尖らせます。

この際に、シルバーの矢尻パーツとの噛み合わせを都度チェックしながら微調整します。

ロウ付け・酸洗い

ロウ付けは噛み合わせが肝である矢尻側から行った方が無難です。

銀ロウは一種類(3分)だけで足りますが、自信がない方は5分や7分の溶けやすいものが良いと思います。

ロウの量が多すぎるとディテールが潰れますので、1mm角無いくらいの大きさで十分だと思います。

羽側は真鍮線に沿えてロウを流します。

矢尻側がロウ付け出来ました。

ロウが真鍮線に乗ってしまった場合は、耐水ペーパーなどで取り除きます。

芯金棒で丸めて、糸鋸で模様を入れる

芯金棒で任意のサイズに丸めます。

この際、あまり強い力で叩きすぎると矢尻や羽周辺が変形してしまうことがあります。優しく叩くようにしてみてください。

最後に羽の切れ込みを糸鋸で入れます。

#0の刃で2本の切れ込みを入れました。切れ込みを入れる前に極細の油性ペンなどで、ベストな位置に印をつけておくと失敗がないです。

【フリーサイズ】シルバーと真鍮の矢形リング 完成

これで完成です!

あまりピカピカにせず、アンティークな感じ(?)の仕上がりになりました。

(…ピカピカにするのが面倒だった…訳ではございません)

研磨する場合は、牛乳パックを円形に切ったものをマンドレールという軸に取り付けて、研磨剤をつけて磨くと早いです。

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