ロストワックスで削ってアクセサリーやジュエリーを作る「ワックス加工(モデリング)」技法。
初心者の方でもかなり本格的な作品を作れるので、自宅で独学でハンドメイドアクセサリーを作りたい人にはぴったりです。
今回は、そんな独学・自宅で作業する人のためのワックス加工で使う道具を厳選しました。

一般的な彫金本などとは少し違うかもしれませんが、実用的で、かつコスパが良いです。
セット商品や100円ショップの道具も混ざっています。ひとつひとつ詳しく解説します。
ワックス加工に使う道具リスト
1.スライディングゲージ

厚みを測る道具です。ワックス加工では作品の奥まった部分の肉厚を計測する必要があるので、このタイプのゲージが役立ちます。
ワックス用とメタル用があり、メタル用は挟む部分が細く、ワックス用は作品に傷がつかないように丸くなっています。
(メタル用でも気をつければ傷はつきませんし、ワックス用でも金属にも使えるのでどちらを買ってもOKです。私はたまたま買ったメタル用を使っています。特にこだわりがなければワックス用でいいと思います。)
2.シンワ測定 直尺 ステン 15cm 14001

これは本当に素晴らしいツールです。仕事でもずーっと使っています。長さを測る・直線を引くのはもちろん、端でワックスを平らに削る、反対側の弧の部分で曲面を削ることができます。
削り面の仕上がりが綺麗で、値段も300円しません。
超超超オススメの道具です。
シンワ測定(Shinwa Sokutei) 直尺 ステン 15cm JIS1級 赤数字入 14001
3.スパチュラ

削ったり、炙ってコテにしたり使い方は無限です。
セットになっているものを買ってみて、色々使ってみると良いと思います。
色々な形がセットに入っていますが、結局よく使うのは1-2本程度だったりします。
ご自身の好みを見つけてみてください。
aurochs スパチュラ 造形 ヘラ ステンレス製 12本 ツール セット
4.デザインナイフ

Amazonで売っていた安いデザインナイフです。刃が交換可能で、色々な形の替刃が売っています。
オルファーなどのデザインカッターより刃幅が広いのが使いやすいです。
一番スタンダードな三角刃(写真手前)だけで十分です。
ちなみにDAISOでも同じようなものが100円で売っています。
YFFSFDC アートナイフ デザインナイフ 切り絵彫刻刀 替刃5枚 クラフトナイフ
5.ピラニアのこぎり

木工分野ではベストセラーのノコギリですが、ワックスを塊から切り出すときに便利です。(というか、これがないと切るのが大変でキツイです。)
1200円程度のお値段で、ホームセンターでも売っています。
道具を木から自作するときもよく使うので、持っておくと良いです。
6.荒いヤスリ(半丸)

断面がかまぼこ型(半丸)の大きめの荒いヤスリです。
ワックス専用のヤスリで「プロペラヤスリ」というものがありますが、4000円くらいする割には普通の荒いヤスリで代用できてしまうので必要ないです。
これは100円ショップのDAISOで販売されているものですが、ワックス作業に最適です。
紹介しているのは、DAISOのものとヤスリ部分がほぼ同じです。2000円くらいするので、DAISOやホームセンターなどの実店舗で購入するのが良いと思います。
7.鉄ヤスリ

先ほどの荒いヤスリよりコンパクトで目の細かいヤスリです。
場面によって使い分けるので、平(平べったい形)・丸(断面が丸い)・半丸(断面がかまぼこ型)あたりを揃えておきます。
地金を削る用の精密ヤスリではなくて、あくまでワックスを削るためのものなので精密さはそこまで必要ありません。
写真のはDAISOで2本セットで売っていたヤスリです。(平・丸・半丸・三角)
ワックス作業にはとりあえずこれで十分です。
タミヤ クラフトツールシリーズ No.104 ベーシックヤスリセット 細目ダブルカット プラモデル用工具 74104
8.薬さじ (サンダイヤ ステンレスミクロスパーテル 丸細 210mm)

本来の使い方ではなく、スパチュラの一種として使います。
後述する砥石を使ってカスタマイズすれば、とても使いやすいツールとして大活躍です。
スプーン側でほじるように削tたり、反対側で平らに削ったりできます。
値段も300円程度(Amazon)なので、こちらも超おすすめアイテムです。
道具名
9.ピンバイス

縫い針を先につけてワックスに細い線を引く道具にしたり、細いドリルの刃をセットして使うホルダーです。
地金加工や石留めでも使います。欲を言えばANEXというメーカー品が良いのです。
安いものはドリルをセットしても金属を削る抵抗に負けて空回りしてしまうことがあります。安い中国製と数百円しか変わらないので、安心を買うという意味では良い投資だと思います。
アネックス(ANEX) ピンバイス 収納式 0.1~3.2mm No.98
10.千枚通し

100円ショップの千枚通しです。先が尖っているので、ワックスにスジを入れたりするのに便利です。
それほど出番も多くないので、100円ショップに行ったついでに買っておく程度で良いです。
角利産業(Kakuri Sangyo) 豆千枚通し 穴無 No.1
11.ワックスペン

ワックスを溶かしてくっつけたり、盛ったりするためのコテです。多くの場合、温度調節機能がついていて小手先が着脱可能です。(色々な形のコテ先が売っていますが、買った時についてくるので十分です。)
ワックス加工の道具の中では一番高価なものです。
ワックスペンがない場合は、アルコールランプで代用可能です。スパチュラを炙ってコテにします。
12.ドリル刃

石を留める穴を開けたりするのに使います。
安いドリル刃でも使えるのですが、日本メーカーのものだと仕上げが綺麗でストレスフリーです。
紹介しているのはNachiという日本の高級ドリルメーカーのエントリーモデルのセット品です。手頃な価格ながらNachiブランドなのは嬉しいポイントです。
Amazonだと2000円程度なので買いですね。
ナチ(NACHI) 丸軸 鉄工用ドリル 13本セット プラスチックケース入り アソート 鉄工ドリル NDS-13
13.砥石

スパチュラやノミを研ぐ時に使います。
削れ具合や刃の角度を調整するだけで作業のしやすさが全然変わってきます。
「道具を吊るしのまま使わずカスタムする」というとちょっと上級者向けの感じがしますが、初心者の方にこそおすすめしたいです。
大和製砥所 油砥石 角 A極細目 ブラウン 長さ100×幅25×厚み13mm
14.ワックスリーマー

リングを作る時に使うチューブワックスと呼ばれる筒状のワックスの内径を広げて、任意のサイズに調整する際に使います。
15.サイズゲージ

リングサイズを測るための道具です。
先ほどのワックスリーマーは、商品によってはリングサイズの目盛りが振ってあることがあります。大体のリングサイズで構わないのであればそれで十分です。
作品を商品として売りたい、キッチリ作りたい方は別途サイズゲージの購入をおすすめします。
16.芯金棒

指輪を丸くするための道具です。ワックスを鋳造して金属にした後に使います。
鋳造されてきたリングは少し歪んでいることがあり、そういう場合は芯金棒と木槌で矯正が必要になります。
ただ、多少歪んでいても構わない!という場合は買わなくてもOKです。
17.ニッパー

鋳造された状態では、溶かした金属が流れてきた通り道(湯道といいます。)が作品に生えています。
へその緒みたいな感じになっているので、最初にこれをニッパーで切る必要があります。
ニッパーは100円ショップでも売っていますが全く役に立たないクオリティなので、ある程度良いものを買ったほうがいいです。
私からのおすすめはKEIBA MN-A04です。2.5mmφの真鍮丸棒も切断できます。コンパクト・かつ精密でパワフル。完璧なニッパーです。
18.糸鋸

高儀 高級金工用 糸鋸セット 替刃 1本付 HANDIWORK 深さ75mm
19.ハケ

削ったワックスの粉を集めたり、作品を綺麗にする際に使います。
100円ショップの一番幅広の平ハケを買っておきましょう。
ハンディ・クラウン SPエクステリアペイント 平刷毛 100mm
20.紙やすり・スポンジやすり


ワックス作業でも紙やすりを使います。100円ショップでは色々な番手がセットになったものが100円で売っています。DAISOで購入される場合は、木工用と買いてあって薄いグレー色のものを買っておいてください。
100円ショップのスポンジやすりは若干薄手で使い勝手が良くないですが、100円以上の価値はあります。
理想を言えば、3Mやタミヤのスポンジやすりが使いやすくておすすめです。
余裕があったら揃えたい道具
ノギス

スライディングゲージよりも精密に測ることができます。
ルースのサイズを正確に測ったり、ドリル刃や工具の直径を測ったりするのには欠かせません。
地金加工で作品を作る上ではほぼ必須の道具ですので、早い段階で買われることをおすすめします。
プラスチック製や安価な中国製のものは正確性の問題でお勧めできません。それでしたらメルカリなどの中古で探したほうが良いです。
デジタル式・アナログ式など色々ありますので、ご自身に合ったものを探してみてください。
安価なモデルの選び方やポイントは別の記事で解説しています。
リューター(ハンドモーター)

ワックスを電動で削ることができます。
石枠をささっと作ったり、模様を彫ったりすることができます。
鋳造後の仕上げや研磨までスピーディにこなせるので、忙しい方にこそおすすめしたいです。1時間の作業が5分に短縮できます。
必ず2.35Φタイプを選ぶようにしてください。
アルゴファイル(Argofile) マイクロモーターシステム スターライトネクスト ブラック SNH35STB 【2.35Φコレット仕様】
【彫金/自宅向け】ワックスモデリングに使う道具リスト まとめ
ということで以上が自宅で作業する人向けの道具リストでした。
金属を切ったり削ったりする地金加工と違って、柔らかいワックスを使うので、100円ショップの道具も役立ちます。
ステンレス定規や薬さじなど、意外なものがすごく使いやすかったりするので、ご自宅のキッチンやペン立てを漁ってみると良い発見があるかもしれません。

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