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【彫金/石留め】覆輪留めの基本のやり方

この記事ではフクリン留めのやり方について解説していきます。フクリン留めはフチをタガネとオタフク鎚でたたいて折り曲げていく作業となります。

ふくりん留めに必要な道具

  1. 万力(ボール盤万力)
  2. 木片(積み木を代用)
  3. 固定材(GRS サーモロックなど)
  4. バーナー(固定材を溶かすときに使います。)
  5. クランプ(スリ板についているのを流用してもOKです。)
  6. フクリンタガネ(伏せ込みタガネ)
  7. 鉄ヤスリ
  8. オタフク鎚 柄付 5分(15mm)
  9. 紙やすり#600
  10. ピカピカに磨きたい場合は研磨セット一式

1.石枠を机と固定するための万力です。本来石留めでは「彫刻台(ピッチボール)」という道具を使うのですが、3万円以上する高価な道具です。

出番の少ない彫刻台より先にリューターや超音波洗浄機を先に揃えてほしいので、今回は安価なボール盤万力(バイス)で代用します。

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2,3.熱すると柔らかくなる樹脂で石枠を固定するための道具です。石枠を強力に固定することで、トンカチでトントン叩いてフクリン留めをしていくことができます。

4.バーナーは3の固定材(熱すると柔らかくなる樹脂)に使います。小さなバーナーで十分です。

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5.ボール盤バイスが動いてしまうので、机と固定するために使います。

6.フクリン留めをするためのタガネです。自作する必要があります。(500円以下です。)作り方はこちら

7.形を整える際に使います。平らな面を削れるヤスリが必要です。ここでは半丸ヤスリを使っています。半丸ヤスリは、これ一本で平らな面と丸い面を削れる優れものです。100円ショップの鉄鋼ヤスリでもOKです。

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8.石留めや彫り作業に使う変わった形の金槌です。5分(ぶ)というサイズがおすすめです。おたふく鎚の調整方法や買い方はこちら

9.100円ショップでセットになっている紙やすりを買っておけばOKです。

10.なくてもOKですが、これを持っているとワンランク上の作品を作れるようになります。ヘラについてはこちら

11.研磨したい場合は研磨剤などが必要になります。リューターが必要です。

流れとしては、①爪の厚みを調整する→②タガネでたたく→③たたいてぼこぼこになったところをヤスリで削る、という工程となります。

石枠の確認

フクリンのフチとルースの高さを確認しておきます。フクリンのフチが高すぎると、留めたときにルースが隠れてしまってあまりキレイに見えなくなります。かといって低すぎると留まりません。

適正な高さの目安としては、ルースの上の平らな面(テーブル面といいます)からガードルまでの間の距離の半分くらいの高さが良いと思います。

石枠の固定

木片(積み木を使っています)に固定材(サーモロック 購入リンク:GRS サーモロック 1本入・キャメルヤニ 購入リンク:キャメルヤニ(シーリングワックス)など、どれでも良いです。)をバーナーで炙って溶かして練りつけたものに、石枠をセットします。

冷えて固まるまで待ちます。

フクリン留めはオタフク鎚とタガネでガンガン叩いていきますので、万力がずれてきてしまいます。

ずれないようにクランプなどで固定しておきます。

(クランプは100円ショップでも販売されています。すり板に使われているクランプを一時的に使用するのでも良いと思います。)

枠の内側のヘラ掛け

この作業はやらなくてもフクリン留めはできますが、やっておくとよりキレイな仕上がりになります。

フクリンの内側が滑らかに磨かれることで、留めたときにフクリンのフチがガタつかずに滑らかな見た目になります。

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枠の外側を薄くする

爪の厚みが1mm以上の場合は、外側を斜めの角度に薄く削っておきます。この削った面をたたいてフチを倒して留めていきます。

ヤスリで削り終わったら紙やすりで傷を消しておきます。

これで留める前の準備は完了しました。

叩いてフチを倒す

伏せ込みタガネ(フクリンタガネ)を利き手ではない方の手で持って、利き手でオタフク鎚を持ちます。

フクリンタガネの作り方はこちらで解説しています。

フチにタガネの先をあてがって叩きます。タガネの角度は45°くらい立てて持ちます。フチをルースに倒し込んでいくイメージです。

ルースが飛び跳ねないようにテープを貼っておきます。石が小さくてテープが貼れない場合はサラダ油やグリスなどを染み込ませておきます。

テープはなんでもOKです。(私は家にマスキングテープしかなかったのでこれを使っていますが、本当は透明なセロテープがおすすめです)

一部を一気にたたき切るのではなく、何段階かに分けて様子を見ながら徐々に叩いていくようにします。一部だけ叩きすぎるとルースが曲がって留まったり、フクリンにシワが寄ってしまうことがあります。

ルースがカタカタせずに動かなくなったら留まっている状態です。

ルースが動かなくなったら、叩いて倒していく作業から、『フクリンのフチがきれいに見えるように』出っ張っているところや凹んで見えるところを叩いて慣らしていく『仕上げ』の作業に移行します。

ルースにフチが接すると、叩く感触が変わってくると思います。音が高くなり、叩くとタガネが跳ね返ってくるような感触が手に伝わってきます。(岩を直接金槌で叩いたときのような反発力があります)

こうなったらそれ以上叩かないようにしましょう。(それ以上叩くとルースが割れます。)

フチを整える

叩いたところはボコボコなので、ヤスリで削って整えます。平らに削れるヤスリ(ここでは甲丸ヤスリを使っています。)で覆輪のフチを削ります。

フクリンのフチが一周同じ幅に見えるように調整します。

ヤスリで削った後は紙ヤスリで傷を消しておきます。

磨きと仕上げ

ピカピカに磨く場合は、フェルトに研磨剤(中磨き用)を練りつけて磨きます。ルースに研磨剤が当たると、石の種類のよっては削れてしまうことがあります。

なるべく道具をルースに当てないように心がけます。

洗浄したら豆バフ(緑)に研磨剤ノンクロン#5000をつけてささっと仕上げます。

まとめ

フクリン留めはやり直しがきかない分、爪留めより難しいかもしれません。ただし、落ち着いて、焦らずに作業すれば大丈夫です。

ポイントは石が動かなくなったら無理して叩きすぎないことです。

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