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【彫金】ニッパーの選び方・使い方,メンテナンス方法

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ニッパーは金属板を曲げたり、切ったりする時に使います。

彫金をやる上でのベストバイ製品や、ニッパーの選び方、このサイトの作品を作る上で知っておいていただきたいところを解説していきます。

彫金に向いているニッパーの選び方

ニッパーは100円ショップのものから有名メーカーの高級品までピンキリですが、あまり安いものだと切断能力が低すぎて使えません。

彫金においては狙ったところをピンポイントで切断できることが一番重要です。

彫金に向いているニッパーの選考基準

  1. 狙ったところを精密に切断できる(片刃タイプ)
  2. 直径2mmくらいの真鍮丸棒が楽に切れるくらいの剛性
  3. 切れ味が良い

1.狙ったところを精密に切断できる(片刃タイプ)

ニッパーには両刃タイプと片刃タイプがあります。両刃タイプは、刃の断面が下図のようになっています。剛性とパワーがあり、太い材料を切断するときに向きます。

しかしながら切り口が変形しがちで精密性に欠けるのがデメリットです。

片刃タイプは剛性は劣るものの、狙ったところを綺麗に切断できる構造となっています。ただし、キャパを超える太さの材料を切ると刃が損傷することがあります。

2.直径2mmくらいの真鍮丸棒が楽に切れるくらいの剛性

彫金では基本的に金属を切るので、ある程度の剛性は必要です。プラスチック用のニッパーや、刃が薄すぎるものは不向きです。

基本的に直径2mm程度の真鍮丸棒が切れるくらいの性能があれば十分です。3mm以上の材料は基本的には糸鋸で切るようにします。

3.切れ味が良い

切れ味は値段に比例します。ホームセンターで数百円で梱包されずに売っているニッパーなどはあまりお勧めできません。

とは言っても、2000円程度のもので十分です。日本製の有名メーカーのものがお勧めです。

彫金におすすめのニッパー

KEIBA マイクロニッパー MN-A05125mm

おすすめニッパーはこれ一択です。サイズが100mm,125mm,150mmとありますが、125mmがおすすめです。

日本製で、剛性も高く、しかし刃は厚すぎず繊細な作業ができて、価格もそこまで高くないベストセラーです。

刃の噛み合わせも完璧で、彫金作業には十分な能力を要しています。

刃先の精度はさすがの日本製!

もちろん切れ味も抜群です。

ニッパーの使い方

材料を切るときは先の方は使わず、刃の中腹あたりか奥で切る側にします。太めの材料を刃先で切ると刃が欠ける事があるので注意です。

また、ステンレスや鉄は絶対に切らないようにしましょう。貴金属、真鍮、銅、錫などの柔らかい金属のみ使用します。

切断するときは、材料の使う側に刃の外側を向けて切るようにします。切断面が平らになるので、後処理が楽になるためです。

左が刃の外側の切断面、右側が刃の内側の切断面です。左の方が精密に切れているのがわかると思います。

ニッパーのメンテナンス方法

保存にあたっては、水気を避けてください。また、酸洗い材などがついていると錆びるので注意です。

刃先が欠けてしまった場合は、ある程度は整えて再利用する事ができます。

ダイヤモンドヤスリで削って整えるか、リューターをお持ちであれば、ダイヤモンドホイールで削って整形します。作業時は保護ゴーグルを着用するようにしましょう。

刃の側面を削って、三角に尖らせるように整形すると良いです。

刃先が厚くなってしまったら、内側から先端を削ります。

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