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  • 【彫金で役に立つ】100円ショップで買うべき道具リスト

    (26/4/28 挿入画像は後日UPします)

    100円ショップ(主にダイソー)って、安さの象徴でありながら痒い所に手が届く生活便利グッズの代名詞でもありますよね。

    ハンドメイドの資材や道具も結構売っているのですが、彫金道具もその例外ではありません。

    とは言っても流石に「彫金専用」として売っているわけではなくて、工夫すれば彫金にすごく役立つ道具がたくさん揃っています。

    彫金本来の道具の使い方と比べると少し邪道かもしれませんが、役に立つことは間違いありません。

    今回はそんな一風変わった100円ショップで買うべき彫金道具(とその使い方)について紹介していきます。ちなみに全てダイソーの商品です。

    100円ショップで買うべき道具リスト

    1. ダイヤモンドヤスリ
    2. 鉄やすり
    3. 木工用鉄やすり
    4. 紙やすりセット
    5. 丸ペンチ
    6. 平たいラジオペンチ
    7. ギザギザがない平たいラジオペンチ
    8. デザインナイフ
    9. 竹箸
    10. すりこぎ棒(木製)
    11. 目打ち
    12. 縫い針セット
    13. ヒノキ木片
    14. 画用紙
    15. バインダーボード(MDF製)
    16. ダイヤモンドホイール
    17. リューターポイント類
    18. 円形カッター
    19. カトラリーボックス

    たくさんあるけど、全部買っても2090円です。素晴らしいですね。

    ダイヤモンドヤスリ

    ダイヤモンドの細かい粒を表面にくっつけたヤスリです。ダイヤモンドがついているので、どんなに硬いものでも削ることができる素晴らしい特性があります。

    ですので、作品を削るためではなくて、道具を削ったり、リューターの先につけるポイントを削ったりするために使います。

    これはプロでも100均のを使っている人も多いです。

    鉄ヤスリの持ち手をなめらかにして使い心地を良くしたり、道具のバリを取ったり、やっとこ(ペンチのような道具)の噛み合わせを調整したり…とにかく100円の割に費用対効果が高いです。

    リューターを使うようになったら、ほぼ必須と言っても差し支えないくらい使います。

    ダイソーの道具コーナーに売っています。

    鉄ヤスリ(小さいもの)

    あまり意外性がないと思いますが、これも当然役に立ちます。

    もちろん彫金用の高級なやすりに比べたら、精度も低いですし、正直言うとこれで精密な作品を削り出すことはできません。

    しかし!ワックスを削る上ではこれが長所となります。目が中途半端に粗いので、ワックスを削るときに目詰まりしにくく、かつワックス用ヤスリよりも小回りが効くので使いやすいのです。

    全種類買っておきましょう。100円なので躊躇せず使えるのも素晴らしいです。

    鉄ヤスリ(木工用)

    本来は木工用らしいですが、ワックスの荒削りに最高の道具です。

    これがあると一気にワックスを効率よく削れるのでかなり時短になります。

    しかも100円!ダイソーに行ったら絶対買うことをお勧めします。

    スリ板を削って調整したり、金槌の木の柄を削ったりもできるので持っておくと何かと役立ちます。

    紙やすりセット

    100円ショップでは紙やすりも売っています。しかも240番くらいから1000番くらいまでセットになって入っているので、一つ買っておけばこれだけで完結するのも嬉しいです。

    「金属用」と「から研ぎ用(水に濡らさずに使うこと)」と2種類ありますが、両方買っておきましょう。

    彫金の道具は木や鉄でできているので、水気は避けたいところです。ですので紙やすり作業は空研ぎが基本となります。

    金属用(耐水ペーパー)を使ってもいいのですが、空研ぎすると紙やすりの目がすぐに詰まってしまって若干使いづらかったりします。

    金属用は水に濡らしながら使えるので、白蝶貝や柔らかい石材の加工(基本は水につけながら行う)に使うことができます。

    丸ペンチ

    はさむ部分の断面が丸くなっているペンチです。
    作品に深い傷がつきにくかったり、湾曲させながら金属を曲げたい(ぴったり角を出して曲げるのではなくて、やわらかい曲線で曲げたい場合)に便利です。

    下のリングは100円ショップの丸ペンチを使ってカーブを作っています。
    彫金専用のしっかりしたものと比べて剛性や精度は劣りますが、これでもとりあえず目的は果たせます。

    最初のうちはこれを使っておいて。気が向いたときに専用品を買うのでOKです。
    ちょっと上級者向けですが、これを高剛性・高精度に改造することもできます。

    ギザギザがない平たいラジオペンチ

    こちらも、「ヤットコ」という道具の代用になります。金属を折り曲げるときに使います。通常のラジオペンチははさむ部分に滑り止めのギザギザの刻みが入っていますが、この商品にはついておらずフラットになっています。
    ゆえに掴んだ箇所に傷がつきにくく、彫金作業向きです。2つ買っておくとよいです。

    これも改造すると、精密な時計ヤットコになります。(手間を考えると時計ヤットコを買ったほうがよいです。)

    デザインナイフ

    ワックスにも使えますし、金属にも使えます。
    金属のバリ(ささくれ)を削り落としたり、線を入れて印を入れたりする際に使えます。

    竹製の箸

    箸?と不思議に思うかもしれませんが、これも立派な道具になります。5㎝程度の長さにカットして、先を丸めたり平らに削れば木製のたがねになります。
    鋼鉄製のたがねや矢坊主と違って、作品に傷がつかないメリットがあります。

    すりこぎ棒(木製)

    ゴマなどをすり鉢で砕くときに使うものですが、これも用途の性質上、とても硬い木が使われています。

    これを石留め専用のグリップにしたり、先を平らに削って作品のゆがみを矯正するための道具にカスタムできたりします。

    目打ち

    ヘラやケガキ針などの「出番が少なめで、買うと地味に高い」道具の代用として使えます。彫金始めたてのうちは100円ショップの千枚通しでOKです。

    縫い針セット

    100円ショップの縫い針セットは、細いサイズから刺繍針などのふといものまで入っていて便利です。ピンバイスに取り付けて、ワックスの表面に細かな彫刻を彫ったり、シルバーに小さなドットを打ったりすることができます。

    ヒノキ木片

    ヒノキ木片という名前で売られている端材です。これで100円はちょっと高い印象もありますが、とにかくこのような厚手の木片は何かと役に立ちます。

    先ほどのすりこぎ棒や竹箸を加工したものでたたくときの下敷きにしたり、金属を木槌で変形させたり、板にドリルで穴をあけるときに下に敷いたり…使うシーンは多いです。

    もちろんわざわざ買わなくても、DIYで余った木材や、その辺に転がっている木片でもOKです。

    画用紙

    絵を描くため…ではなくて、平らな面をピカピカに研磨するときに使えます。画用紙の凸凹の表面と、程よいガサガサ感が研磨にうってつけなのです。この上に固形研磨剤を塗り付けて、表面に作品を滑らせることで真っ平らな面を鏡面にすることができます。

    本来、広い平らな面を磨くのにはバフモーターや平面研磨機などの高価な電動工具が必要ですが、この方法は紙と研磨剤・後述のバインダーボードのみです。
    普通のコピー用紙でも磨けますが、画用紙は腰があって破けにくいので作業しやすいです。

    バインダーボード(MDF製)

    書類を挟んでおく事務用品のバインダーです。プラスチック製ではなくて、MDFというウッドチップを圧縮して固めた素材でできているものがいいです。
    プラスチックバインダーは歪みや反りがあるので選ばないようにしてください。

    MDFのバインダーは硬くて表面が真っ平らでツルツルしています。
    この特性を生かして、作品を紙やすりなどで平らに削るときの下敷きとして使うことができます。

    ダイヤモンドホイール

    ダイヤモンドの粉がついているホイールです。

    リューターに取り付けて使います。これを使ってピンセットの先やペンチの先をとがらせたり、かみ合わせを精密にできたりします。使うときははならず保護ゴーグルを着用して、ホイールが飛んで行っても顔に当たらない角度で作業するようにしてください。

    リューターポイント

    100円ショップにはリューターポイントも売っています。彫金で使えるのは「フェルトポイント」「マンドレール」「ドリルポイント」です。

    他にもいくつか売っていますが精密性が足りず、彫金にはあまり役に立ちません。それと、彫金専門店で売っている高品質なものでも100円程度で買えるので、コスパはそこまでよいわけではありません。

    品質も彫金専用のもののほうが良いので、積極的に買いそろえる必要はありませんが、彫金始めたての頃は専門店に行くとどれを買っていいかわからなくなるので(フェルトポイントだけで20種類くらいあります。)利便性を考えると魅力的な選択肢です。

    品質が劣るといってもちゃんと使えるので、「とりあえずは100円のでやってみる」は全然ありだと思います。ちなみに乾電池式のリューターも売っていますが、あれは絶対に買わないでください。

    円形カッター

    自作のリューターポイントを作る際に使います。牛乳パックやボール紙を丸く切って、マンドレールに取り付けると自作の研磨道具が作れます。

    カトラリーボックス

    やすりやスパチュラなどの道具類を収納しておくのに大変便利です。私はいくつか買っておいて、作業内容別に分けて保管しています。ワックスの道具セット、削るときの道具セット、ロウ付けセット…みたいな感じです。

    100円ショップで買うべき道具リスト まとめ

    以上、100円ショップ(おもにダイソー)で買っておくべき道具のリストでした。

    このほかにも、意外なものが思わぬ役に立ったりするので気になったものはガンガン使ってみると良いです。

    「彫金専用の道具じゃないとダメ」と言うわけではないと言うことを知っていただけたらと思います。

    ポイントはそのままの形で使うのではなくて、「加工して使う」ことです。

    硬くて丈夫そうな素材が使われていたり、何かに使えそうな形をしていたり…アイデア次第でとても良い道具になります。

    例えば板材から切り出した石枠のパーツを…

    100円のティースプーンで挟んで潰すと…

    スプーンの窪みに合わせて形が矯正されて、ちょっとだけ湾曲したパーツになります。

    以上、参考にしていただけたら幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

  • 【彫金/自宅向け】ワックスモデリングに使う道具リスト決定版

    【彫金/自宅向け】ワックスモデリングに使う道具リスト決定版

    ロストワックスで削ってアクセサリーやジュエリーを作る「ワックス加工(モデリング)」技法。

    初心者の方でもかなり本格的な作品を作れるので、自宅で独学でハンドメイドアクセサリーを作りたい人にはぴったりです。 今回は、そんな独学・自宅で作業する人ためのワックス加工で使う道具を厳選しました。

    一般的な彫金本などとは少し違うかもしれませんが、実用的で、かつコスパが良いです。

    セット商品や100円ショップの道具も混ざっています。ひとつひとつ詳しく解説します。

    ワックス加工に使う道具リスト

    1.スライディングゲージ

    厚みを測る道具です。ワックス加工では作品の奥まった部分の肉厚を計測する必要があるので、このタイプのゲージが役立ちます。

    ワックス用とメタル用があり、メタル用は挟む部分が細く、ワックス用は作品に傷がつかないように丸くなっています。

    (メタル用でも気をつければ傷はつきませんし、ワックス用でも金属にも使えるのでどちらを買ってもOKです。私はたまたま買ったメタル用を使っています。特にこだわりがなければワックス用でいいと思います。)

    シーフォース 楽天市場店
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    スライディングゲージ ワックス用 100mm 315443

    2.シンワ測定 直尺 ステン 15cm 14001

    これは本当に素晴らしいツールです。仕事でもずーっと使っています。長さを測る・直線を引くのはもちろん、端でワックスを平らに削る、反対側の弧の部分で曲面を削ることができます。

    削り面の仕上がりが綺麗で、値段も300円しません。

    超超超オススメの道具です。

    はかり商店 楽天市場店
    ¥220 (2026/05/13 18:49時点 | 楽天市場調べ)

    シンワ測定(Shinwa Sokutei) 直尺 ステン 15cm JIS1級 赤数字入 14001

    3.スパチュラ

    削ったり、炙ってコテにしたり使い方は無限です。

    セットになっているものを買ってみて、色々使ってみると良いと思います。

    色々な形がセットに入っていますが、結局よく使うのは1-2本程度だったりします。

    ご自身の好みを見つけてみてください。

    aurochs スパチュラ 造形 ヘラ ステンレス製 12本 ツール セット

    4.デザインナイフ

    Amazonで売っていた安いデザインナイフです。刃が交換可能で、色々な形の替刃が売っています。

    オルファーなどのデザインカッターより刃幅が広いのが使いやすいです。

    一番スタンダードな三角刃(写真手前)だけで十分です。

    ちなみにDAISOでも同じようなものが100円で売っています。

    YFFSFDC アートナイフ デザインナイフ 切り絵彫刻刀 替刃5枚 クラフトナイフ

    5.ピラニアのこぎり

    木工分野ではベストセラーのノコギリですが、ワックスを塊から切り出すときに便利です。(というか、これがないと切るのが大変でキツイです。)

    1200円程度のお値段で、ホームセンターでも売っています。

    道具を木から自作するときもよく使うので、持っておくと良いです。

    工具ショップ
    ¥1,169 (2026/05/13 18:49時点 | 楽天市場調べ)

    ピラニアII鋸 PS-1

    6.荒いヤスリ(半丸)

    断面がかまぼこ型(半丸)の大きめの荒いヤスリです。

    ワックス専用のヤスリで「プロペラヤスリ」というものがありますが、4000円くらいする割には普通の荒いヤスリで代用できてしまうので必要ないです。

    これは100円ショップのDAISOで販売されているものですが、ワックス作業に最適です。

    紹介しているのは、DAISOのものとヤスリ部分がほぼ同じです。2000円くらいするので、DAISOやホームセンターなどの実店舗で購入するのが良いと思います。

    L.C.Lily楽天市場店
    ¥2,380 (2026/05/13 18:49時点 | 楽天市場調べ)

    3本組 金工用 ヤスリセット 200mm 平 丸 半丸

    7.鉄ヤスリ

    先ほどの荒いヤスリよりコンパクトで目の細かいヤスリです。

    場面によって使い分けるので、平(平べったい形)・丸(断面が丸い)・半丸(断面がかまぼこ型)あたりを揃えておきます。

    地金を削る用の精密ヤスリではなくて、あくまでワックスを削るためのものなので精密さはそこまで必要ありません。

    写真のはDAISOで2本セットで売っていたヤスリです。(平・丸・半丸・三角)

    ワックス作業にはとりあえずこれで十分です。

    タミヤ クラフトツールシリーズ No.104 ベーシックヤスリセット 細目ダブルカット プラモデル用工具 74104

    8.薬さじ (サンダイヤ ステンレスミクロスパーテル 丸細 210mm)

    本来の使い方ではなく、スパチュラの一種として使います。

    後述する砥石を使ってカスタマイズすれば、とても使いやすいツールとして大活躍です。

    スプーン側でほじるように削tたり、反対側で平らに削ったりできます。

    値段も300円程度(Amazon)なので、こちらも超おすすめアイテムです。

    道具名

    cocoluna31
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    サンダイヤ ステンレスミクロスパーテル 丸細 210mm

    9.ピンバイス

    縫い針を先につけてワックスに細い線を引く道具にしたり、細いドリルの刃をセットして使うホルダーです。

    地金加工や石留めでも使います。欲を言えばANEXというメーカー品が良いのです。

    安いものはドリルをセットしても金属を削る抵抗に負けて空回りしてしまうことがあります。安い中国製と数百円しか変わらないので、安心を買うという意味では良い投資だと思います。

    アネックスツール(Anex)
    ¥1,112 (2026/05/09 09:50時点 | Amazon調べ)

    アネックス(ANEX) ピンバイス 収納式 0.1~3.2mm No.98

    10.千枚通し

    100円ショップの千枚通しです。先が尖っているので、ワックスにスジを入れたりするのに便利です。

    それほど出番も多くないので、100円ショップに行ったついでに買っておく程度で良いです。

    K工房ストア
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    角利産業(Kakuri Sangyo) 豆千枚通し 穴無 No.1

    11.ワックスペン

    ワックスを溶かしてくっつけたり、盛ったりするためのコテです。多くの場合、温度調節機能がついていて小手先が着脱可能です。(色々な形のコテ先が売っていますが、買った時についてくるので十分です。)

    ワックス加工の道具の中では一番高価なものです。

    ワックスペンがない場合は、アルコールランプで代用可能です。スパチュラを炙ってコテにします。

    シーフォース 楽天市場店
    ¥7,832 (2026/05/13 18:49時点 | 楽天市場調べ)

    ワックスペンZ1 511500

    12.ドリル刃

    石を留める穴を開けたりするのに使います。

    安いドリル刃でも使えるのですが、日本メーカーのものだと仕上げが綺麗でストレスフリーです。
    紹介しているのはNachiという日本の高級ドリルメーカーのエントリーモデルのセット品です。手頃な価格ながらNachiブランドなのは嬉しいポイントです。

    Amazonだと2000円程度なので買いですね。

    ナチ(NACHI) 丸軸 鉄工用ドリル 13本セット プラスチックケース入り アソート 鉄工ドリル NDS-13

    13.砥石

    スパチュラやノミを研ぐ時に使います。

    削れ具合や刃の角度を調整するだけで作業のしやすさが全然変わってきます。

    「道具を吊るしのまま使わずカスタムする」というとちょっと上級者向けの感じがしますが、初心者の方にこそおすすめしたいです。

    配管材料プロ トキワ
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    大和製砥所 油砥石 角 A極細目 ブラウン 長さ100×幅25×厚み13mm

    14.ワックスリーマー

    リングを作る時に使うチューブワックスと呼ばれる筒状のワックスの内径を広げて、任意のサイズに調整する際に使います。

    シーフォース 楽天市場店
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    小次郎 ロングワックスリーマー 511401

    15.サイズゲージ

    リングサイズを測るための道具です。

    先ほどのワックスリーマーは、商品によってはリングサイズの目盛りが振ってあることがあります。大体のリングサイズで構わないのであればそれで十分です。

    作品を商品として売りたい、キッチリ作りたい方は別途サイズゲージの購入をおすすめします。

    シーフォース 楽天市場店
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    指輪フルサイズゲージ棒(プラスチック) 315250

    16.芯金棒

    指輪を丸くするための道具です。ワックスを鋳造して金属にした後に使います。

    鋳造されてきたリングは少し歪んでいることがあり、そういう場合は芯金棒と木槌で矯正が必要になります。

    ただ、多少歪んでいても構わない!という場合は買わなくてもOKです。

    ノーブランド品
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    鉄芯棒 指輪サイズ直し スチール

    17.ニッパー

    鋳造された状態では、溶かした金属が流れてきた通り道(湯道といいます。)が作品に生えています。

    へその緒みたいな感じになっているので、最初にこれをニッパーで切る必要があります。

    ニッパーは100円ショップでも売っていますが全く役に立たないクオリティなので、ある程度良いものを買ったほうがいいです。

    私からのおすすめはKEIBA MN-A04です。2.5mmφの真鍮丸棒も切断できます。コンパクト・かつ精密でパワフル。完璧なニッパーです。

    シーフォース 楽天市場店
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    KEIBA ニッパ電気・電子用 【MN-A04】

    18.糸鋸

    ワックスを切る際にも使えます。板を切り抜いたり、透かしを入れたりする時にはやっぱり糸鋸があると便利です。

    ただ、ワックス加工においては持ってなくても何とかなってしまうところもあるので、マストというわけでもありません。

    地金加工では糸鋸がないとほぼ何もできないので必須アイテムですので、買っておいても損はないかなと思います。

    糸鋸はピンキリですが、一番安いので充分です。

    木工用ではなく刃の細い金属用を選びましょう。

    シーフォース 楽天市場店
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    高儀 高級金工用 糸鋸セット 替刃 1本付 HANDIWORK 深さ75mm

    19.ハケ

    削ったワックスの粉を集めたり、作品を綺麗にする際に使います。

    100円ショップの一番幅広の平ハケを買っておきましょう。

    楽天ビック(ビックカメラ×楽天)
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    ハンディ・クラウン SPエクステリアペイント 平刷毛 100mm

    20.紙やすり・スポンジやすり

    ワックス作業でも紙やすりを使います。100円ショップでは色々な番手がセットになったものが100円で売っています。DAISOで購入される場合は、木工用と買いてあって薄いグレー色のものを買っておいてください。

    100円ショップのスポンジやすりは若干薄手で使い勝手が良くないですが、100円以上の価値はあります。

    理想を言えば、3Mやタミヤのスポンジやすりが使いやすくておすすめです。

    ONYX JAPAN(オニキスジャパン)
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    耐水ペーパー 120番 25枚セット 紙やすり 230×93mm サンドペーパー

    3mスポンジ サンドペーパー 紙やすり 耐水ペーパー サビ落とし 4枚セット

    余裕があったら揃えたい道具

    ノギス

    スライディングゲージよりも精密に測ることができます。

    ルースのサイズを正確に測ったり、ドリル刃や工具の直径を測ったりするのには欠かせません。

    地金加工で作品を作る上ではほぼ必須の道具ですので、早い段階で買われることをおすすめします。

    プラスチック製や安価な中国製のものは正確性の問題でお勧めできません。それでしたらメルカリなどの中古で探したほうが良いです。

    デジタル式・アナログ式など色々ありますので、ご自身に合ったものを探してみてください。

    安価なモデルの選び方やポイントは別の記事で解説しています。

    >> ノギスの使い方・おすすめの選び方・買わない方がいいノギスの見極め方

    ミツトヨ(Mitutoyo) M形標準ノギス N15R

    リューター(ハンドモーター)

    ワックスを電動で削ることができます。

    石枠をささっと作ったり、模様を彫ったりすることができます。

    鋳造後の仕上げや研磨までスピーディにこなせるので、忙しい方にこそおすすめしたいです。1時間の作業が5分に短縮できます。

    必ず2.35Φタイプを選ぶようにしてください。

    アルゴファイル(Argofile) マイクロモーターシステム スターライトネクスト ブラック SNH35STB 【2.35Φコレット仕様】

    【彫金/自宅向け】ワックスモデリングに使う道具リスト まとめ

    ということで以上が自宅で作業する人向けの道具リストでした。

    金属を切ったり削ったりする地金加工と違って、柔らかいワックスを使うので、100円ショップの道具も役立ちます。

    ステンレス定規や薬さじなど、意外なものがすごく使いやすかったりするので、ご自宅のキッチンやペン立てを漁ってみると良い発見があるかもしれません。

  • 【彫金】 石留めに使うナナコタガネ(ミルタガネ)の選び方・使い方

    【彫金】 石留めに使うナナコタガネ(ミルタガネ)の選び方・使い方

    石を留める時や、模様をつける時などに使うタガネです。ここでは、基本的な使い方と、番手(ナナコタガネのサイズ)はどう選ぶのかを解説していきます。

    ナナコタガネ(ミルタガネ)・タガネグリップについて

    ミルタガネ・ナナコタガネ・球ぐりタガネなどと呼ばれる彫金の道具について、選び方・使い方などについて詳しく解説します。

    主に小さな石(メレサイズ=数ミリの石)を留める時に使います。小さな爪を倒したり、直接地金の表面に押し付けて使ったりと、石留めには欠かせない道具です。

    先が凹状になっていて、地金や爪を包み込むように折り曲げたり、潰したりすることができます。基本的には消耗品です。

    番号が打刻されていて、数字が大きくなるほどサイズも大きくなります。

    初心者の方でもナナコとドリル刃があれば、比較的簡単にメレサイズの石留めができます。

    ナナコタガネ(ミルタガネ)の選び方

    タガネグリップ(ハンドル)も一緒に買うこと

    金属の棒の部分と、木製のグリップの2パーツに分かれていますので、お買い求めの際は、必ずどちらもセットで買うようにしてください。

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    また、グリップは似たようなものがたくさんありますが、必ず「ナナコタガネ用(ミルタガネ用)グリップ(またはハンドル)」と表記されているものを選びましょう。

    普通のタガネ用グリップと見た目がそっくりですが、ナナコタガネ用グリップは、タガネ着脱式を前提に設計されているので差し込み口に真鍮の受け金が入っています。

    セット販売もあるけどコスパは悪い

    ナナコタガネは#0~#20あたりまでサイズがあって、セット販売もされています。

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    しかしながら趣味程度ではほとんど使わないものも多く、バラ売りのを買った方がコスパは良いです。

    バラ売りだと1本100円程度で売っていますのでよく使うサイズだけ購入することをお勧めします。

    ちなみに、私が使っているものはバローべ社のセットのものです。昔は2500円程度でしたが、今では6000円オーバーになっています。(正直6000円の価値はないです。)

    Amazonでは中国製の安物も売っています。ケースつきなのは魅力的ですが、グリップがあまりにも貧弱そうなので、グリップは別途ちゃんとしたものを買った方がいいかもしれません。

    最初はこれを1本ずつ買っておけば良いと思います。

    使っているうちに、どういうものが自分に必要かが自ずとわかってきますので、それから買い足していけばいいと思います。

    もちろん、予算があればセットで買うのもありです。

    ナナコタガネの使い方

    タガネをグリップに奥まで差し込んで、握りしめる様にして持ちます。

    上から押しつぶすのではなく「折り曲げる」様に使う

    ナナコタガネを使って、石枠の爪を倒して石を留める際は、「上から押して」使うのではなく、留める石に爪を寄せて「折り曲げる」様に使います。

    ぐりっと外側から内側に向けて撫でる様に動かしながら動かします。

    頭の上をタガネで抑えて、爪の方へ誘導させるようなイメージです。

    上から押す様にして使うと、爪が潰れて見た目が悪くなる上に、爪が石に届かず留まらなくなります。

    石に爪を掛ける意識で行います。

    外側から内側に向かって、ナナコタガネで爪を寄せる

    ナナコタガネで石を留めるには、爪をしっかりと石に掛ける必要があります。

    そのためにも、ナナコタガネで爪を外側から内側に寄せるように動かします。

    ナナコタガネのサイズの選び方

    石留めをするときにナナコタガネを選ぶときは、予想で選んだサイズのナナコを一度あてがってみます。

    後が付くようであればサイズが小さく、ナナコタガネが石に当たってしまう(硬い感触があります)場合はサイズが大きすぎます。

    サイズが小さいまま無理に留めると、図のようにはみ出た文がバリバリになってしまい、あまり綺麗に見えない仕上がりになってしまいます。

    また、ナナコタガネが石に当たると傷がついたり、逆にナナコタガネが潰れてしまうこともあります。

    ミル模様を打つ場合は…

    ナナコタガネは即席のミル打ちタガネとしても使えます。(実際はミル打ち用に加工したタガネを使います。)

    連続して打っていくと模様(ミルグレイン)になりますが、ナナコタガネを上下左右に動かすのではなく、上下にのみ動かします。

    左右にも動かすと、入れた模様がナナコタガネに当たって潰れてしまいます。

    また、ミル模様を入れる場合は、薄く尖らせたところに入れます。(広い面に入れてもぷっくりした模様にはなりません)

    ヤスリで削って尖らせて、そこにナナコタガネを打つようにします。

    ナナコタガネ・ミルタガネ まとめ

    ということでナナコタガネについてでした。とりあえず覚えておいていただきたいのは、「セットで買う必要は全くない」ということです。

    必要なサイズの周辺から揃えてみてください。

  • 【彫金】ニッパーの選び方・使い方,メンテナンス方法

    【彫金】ニッパーの選び方・使い方,メンテナンス方法

    ニッパーは金属板を曲げたり、切ったりする時に使います。

    彫金をやる上でのベストバイ製品や、ニッパーの選び方、このサイトの作品を作る上で知っておいていただきたいところを解説していきます。

    彫金に向いているニッパーの選び方

    ニッパーは100円ショップのものから有名メーカーの高級品までピンキリですが、あまり安いものだと切断能力が低すぎて使えません。

    彫金においては狙ったところをピンポイントで切断できることが一番重要です。

    彫金に向いているニッパーの選考基準

    1. 狙ったところを精密に切断できる(片刃タイプ)
    2. 直径2mmくらいの真鍮丸棒が楽に切れるくらいの剛性
    3. 切れ味が良い

    1.狙ったところを精密に切断できる(片刃タイプ)

    ニッパーには両刃タイプと片刃タイプがあります。両刃タイプは、刃の断面が下図のようになっています。剛性とパワーがあり、太い材料を切断するときに向きます。

    しかしながら切り口が変形しがちで精密性に欠けるのがデメリットです。

    片刃タイプは剛性は劣るものの、狙ったところを綺麗に切断できる構造となっています。ただし、キャパを超える太さの材料を切ると刃が損傷することがあります。

    2.直径2mmくらいの真鍮丸棒が楽に切れるくらいの剛性

    彫金では基本的に金属を切るので、ある程度の剛性は必要です。プラスチック用のニッパーや、刃が薄すぎるものは不向きです。

    基本的に直径2mm程度の真鍮丸棒が切れるくらいの性能があれば十分です。3mm以上の材料は基本的には糸鋸で切るようにします。

    3.切れ味が良い

    切れ味は値段に比例します。ホームセンターで数百円で梱包されずに売っているニッパーなどはあまりお勧めできません。

    とは言っても、2000円程度のもので十分です。日本製の有名メーカーのものがお勧めです。

    彫金におすすめのニッパー

    KEIBA マイクロニッパー MN-A05125mm

    おすすめニッパーはこれ一択です。サイズが100mm,125mm,150mmとありますが、125mmがおすすめです。

    日本製で、剛性も高く、しかし刃は厚すぎず繊細な作業ができて、価格もそこまで高くないベストセラーです。

    刃の噛み合わせも完璧で、彫金作業には十分な能力を要しています。

    刃先の精度はさすがの日本製!

    もちろん切れ味も抜群です。

    ニッパーの使い方

    材料を切るときは先の方は使わず、刃の中腹あたりか奥で切る側にします。太めの材料を刃先で切ると刃が欠ける事があるので注意です。

    また、ステンレスや鉄は絶対に切らないようにしましょう。貴金属、真鍮、銅、錫などの柔らかい金属のみ使用します。

    切断するときは、材料の使う側に刃の外側を向けて切るようにします。切断面が平らになるので、後処理が楽になるためです。

    左が刃の外側の切断面、右側が刃の内側の切断面です。左の方が精密に切れているのがわかると思います。

    ニッパーのメンテナンス方法

    保存にあたっては、水気を避けてください。また、酸洗い材などがついていると錆びるので注意です。

    刃先が欠けてしまった場合は、ある程度は整えて再利用する事ができます。

    ダイヤモンドヤスリで削って整えるか、リューターをお持ちであれば、ダイヤモンドホイールで削って整形します。作業時は保護ゴーグルを着用するようにしましょう。

    刃の側面を削って、三角に尖らせるように整形すると良いです。

    刃先が厚くなってしまったら、内側から先端を削ります。

  • 【彫金】オタフク鎚の選び方・セッティングと使い方

    【彫金】オタフク鎚の選び方・セッティングと使い方

    タガネを使う時や、フクリン留めをする時に使うのがオタフク鎚です。新品の状態では柄が長いのでカットする必要があります。

    この記事では、どの長さでカットすれば良いか・自宅で彫金をやる上で、最初にどのサイズのオタフク鎚を買うべきか、オタフク鎚の基本的な使い方を解説します。

    普通の金槌と持ち方も異なるので、ざっと目を通しておいていただけたらと思います。

    オタフク鎚の選び方

    オタフク鎚にはさまざまなサイズがありますが、最初の一本目には、覆輪留めにも使えて刻印打ちなどにも使えるオールマイティな五分サイズがいいと思います。

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    繊細な和彫りや彫り留めには三分がおすすめです。

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    柄の長さのセッティングと持ち方

    柄の長さの決め方

    新品はサイズ調整することを前提として売られているので、柄がかなり長いです。

    これを自分の手のサイズに合わせてノコギリや糸鋸などでカットします。

    めいっぱい指を広げて、親指の先から小指の先までの長さが適正なサイズです。

    切ったところはささくれ立つと危ないので、ヤスリで角を削っておきます。

    オタフク鎚の持ち方

    オタフク鎚は柄のお尻を包み込むように握って持ちます。

    外側から内側に振るようにして使います。

    ペン持ちでもOK

    上級者向けですが、ペンの持ち方でもOKです。先述の持ち方に比べて打つ力が弱くなります。小さな石を細く小さな爪で留めたい時など、繊細さが必要なシーンで使います。

    オタフク鎚の使い方

    フクリン留めの時などは、タガネを使って留めていきます。タガネは4本の指先で自分側に向けて持つようにします。

    タガネのお尻をオタフク鎚で叩いて使います。

    覆輪留めに使えるタガネの作り方はこちらで紹介しています。

  • 【彫金】ヘラの選び方・使い方

    【彫金】ヘラの選び方・使い方

    研磨剤を使わずに金属を磨くこともできる伝統的な道具です。ヘラを使わなくても作品は作れますので、彫金を始めたての頃はあまり出番がないかもしれません。

    しかしヘラは、よりクオリティの高いものを作っていく上でとても重要な道具です。

    ヘラの選び方とおすすめ

    ヘラには鋼鉄製と超硬製の物があります。鋼鉄製はヤスリなどと同じ素材で、超硬は鋼鉄より硬いタングステンカーバイトという素材でできています。

    超硬ヘラの方が値段が高いのですが、物持ちもよく、よりピカピカに作品を仕上げる事ができます。

    S&F(シーフォース)超硬ヘラ 丸 2.0 GS20

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    太さや形もさまざまですが、とりあえず1本目は丸型の2.0mmφくらいが使いやすいです。

    小次郎 磨きへら 丸 高級G付 S 2.0φ

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    超硬ではない普通のヘラです。

    ヘラの持ち方

    少し特殊な持ち方ですので、慣れるのに少し時間がかかるかもしれません。道具が当たって指が痛い場合は、ヘラにゴムチューブなどを取り付けておくと良いかと思います。

    1.利き手でヘラの根元を人差し指と親指で摘む

    2.薬指と小指に柄を挟む

    3.そのまま握る

    ヘラの使い方

    先ほどの持ち方でヘラを握って、作品の表面を強い力でこするようにして使います。

    ヘラはツルツルに磨かれていますので、そのツルツルが作品に転写されて作品もツルツルになる仕組みです。

    ヘラを使うタイミングは、ペーパーがけ(ペーパーがけとは、リューターに取り付けたロールペーパーや耐水ペーパーなどで表面を整えることです)の後など、ある程度作品の傷を消した後の工程です。

    折れやすいので注意

    超硬ヘラは特に、とても硬い性質を持っています。そのため、落下の衝撃に大変弱いです。

    取り扱いには注意してください。(根本からぽっきり折れてしまうことは結構あります。運よく長めに折れたら、ピンバイスに取り付けて使うこともできます。)

    また、硬い金属でできている超硬ヘラですが、ダイヤモンドには負けてしまいます。

    ダイヤモンドヤスリなどの工具に当たると傷がついてしまい、ヘラで作品を擦ってもピカピカにならなくなってしまいます。

    こちらで超硬ヘラをピカピカに磨くことができます。リューターに取り付けて、低回転で使います。(新しいヘラが6本くらい買える値段ですので、このためだけに買う必要はありません。本来は彫留めのタガネを研ぐときに使う道具です。)

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    ヘラの選び方・使い方 まとめ

    ということで今回はヘラについての解説でした。鋳造品(キャスト)を磨いていると小さな気泡(スと呼びます)が金属表面に出てきてしまう事があります。そういう場合はヘラで押し潰して磨くことで、綺麗に仕上げることもできます。

    今回のポイント

    1. ヘラには超硬と鋼鉄製がある
    2. 強い力で擦り付けるようにして使う
    3. 超硬ヘラは折れやすいので注意
  • ピンバイスの選び方・使い方・セッティング

    ピンバイスの選び方・使い方・セッティング

    穴を開ける時にはピンバイスを使います。自宅で彫金をやるには必要不可欠な道具です。

    金属に穴を開ける上で、知っておきたい注意点・正しい使い方を解説していきます。

    ピンバイスの選び方とおすすめ

    アネックス(ANEX) ピンバイス 強力タイプ 収納式 0.1~3.2mm No.98-ST

    彫金に最適な道具はこれ一択です。半額程度で中国製の安いものもありますが、セットしたドリルの刃が滑って空回りしてしまうことがあります。こちらは真鍮製で何十年も使用できる定番品です。2本あると便利です。

    ピンバイスの仕組みをおさらい

    ピンバイスは先がネジになっていて、緩めると中からチャックという部品が出てきます。

    (持ち手の方もネジになっていて、そこにももう一つチャックが入っています。)

    ピンバイスに取り付けたいドリルの太さによってチャックを差し替えて使います。

    よく使うチャックは2つ

    よく使用するチャックのサイズは、一番細いものと一番太いものです。

    彫金では直径1mm以下の小さな穴を開けることが多いので、細いドリル刃をホールドさせるために一番細いものを多用します。

    一番太いものはスチールバーをホールドさせる時に使います。これもメレなどの小さな石を留める時によく使います。

    細いドリル刃は5mmくらいの長さでセット

    細いドリルはとても折れやすいです。無理に力を入れると簡単に折れてしまいますので、1ピンバイスにセットする際は刃を出す長さを5mmくらいにしておきます。

    細いドリル刃を長く出した状態で使っていると、ドリル刃が竹のようにしなって、ポキっと折れてしまいます。

    スチールバーは普通にセット

    スチールバーは画像のように普通にセットしてOKです。ネジをしっかり締めてスチールバーが動かないようにしておきましょう。

    ピンバイスで穴を開ける手順

    実際に板などに穴を開けてみましょう。彫金をやっていると、ピンバイスで穴を開ける機会がたくさんあります。

    2mmを超える厚い板だと大変なので、まずは薄い板(1mm程度の厚み)に穴を開けて要領を掴んでみてください。

    1.ドリルの刃の引っ掛かりを作る


    ドリルで正確に穴を開けるためには、ドリルが食い込みやすいように『引っ掛かり』を作ってあげる必要があります。(いわゆるセンターポンチ作業です)

    カニコンパスなどの尖っている先の部分を使って、穴を開けたい位置にグリグリと印をつけておきます。

    カニコンパスがない場合は、目打ちや金属串などでも代用可能です。100円ショップでも売っています。

    この凹んだ印にドリル刃がハマるので、「刃が滑って全然違うところに穴を開けてしまう」失敗がなくなります。

    穴を開ける時は必ず引っ掛かりの印を入れることを覚えておいてください。

    2.ドリルの先を印に引っ掛ける

    先ほどの印にドリルの刃先をフィットさせます。ドリル刃が引っ掛かって動かなくなればOKです。

    3.垂直に構えて回転させる

    垂直にピンバイスを構えて手で回していきます。ネジをドライバーで締めていくようなイメージに近いです。ただし、(押し付けすぎず)力を入れすぎないようにします。

    これで穴が空きました。

    スチールバーをピンバイスで使う場合

    ドリルで穴を開けた後に、ダイヤ型のNo.414スチールバーで削ると石座を作ることができます。

    ドリル刃の時のように一周回して使うのではなく、擦るように右左に小刻みに回して削ってもOKです。(指先すりすりお金ちょうだいのジェスチャーみたいな感じです。)

    ドリル刃が折れてしまったら

    稀にドリル刃が折れて作品に埋まってしまった場合は、酸につけておくことでドリル刃のみを溶かす事ができます。

    酸洗いに使うピックリングコンパウンドをお湯に溶かして瓶に入れ、作品を入れて一晩漬けておくと折れたドリル刃が溶けてなくなります。

    ピンバイスの選び方・使い方 まとめ

    ということでピンバイスについての解説でした。しっかりした国産メーカー品を買うことが重要です。

    最後までお読みいただきありがとうございました。

    今回のポイント

    1. 日本メーカー品がおすすめ。2本あると便利。
    2. ドリル刃をセットするときは刃を短めに。
    3. 穴を開ける前には必ず印を入れる。
    4. 刃が折れて抜けなくなったら酸で溶かす。
  • 芯がね棒の選び方・使い方

    芯がね棒の選び方・使い方

    芯がね棒(芯金棒)は、リングを作るときには欠かせない道具です。

    芯がね棒の選び方や、選ぶポイントについてご紹介します。

    使い方についても基本的にはリングを差し込んで叩いていくだけですが、少しだけ注意点があるので解説します。

    芯がね棒の選び方とおすすめ

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    鉄芯棒 指輪サイズ直し スチール

    脅威の1300円!表面の仕上げはやや悪いですが、問題なく使用できる芯がね棒です。使い心地は劣りますが、とりあえずはこれで十分だと思います。錆止めのオイルまみれで届くので注意です。

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    小次郎 焼き入り芯金棒 12φ~23φ×380

    錆びない芯がね棒で使いやすい定番です。しかしながら値段がどんどん高くなって、6000円近くなってしまいました。(数年前は半額くらいでした)

    明工舎製作所 MKS 指輪ゲージ棒 鋼鉄製 40010

    私が使っている芯がね棒です。サイズの目盛りがついていて、精度も高いです。しかしながら錆びやすく、手が汚れがちです。油を塗ったりするメンテナンスが必要なのが玉に瑕です。しかし、価格と品質のバランスは最も良いので、錆の問題を許容できればベストバイです。

    芯がね棒の使い方

    芯がね棒の持ち方

    持ち方も使い方も人によってそれぞれですが、ここでは私のやり方を紹介します。

    リングを差し込んで、人差し指と親指でリングを引っ掛けるようにして持ちます。(利き手ではない方の手で持ちます。)

    リングを丸くするために木槌で叩いていくと、徐々にリングが広がって緩くなってきて、上手く叩けなくなってきます。
    下側に人差し指と親指で引っ張るように持っておくことで、緩くなって叩きづらくなるのを防ぐことができます。

    1.木槌で叩く方法

    木槌で叩く時は、芯がね棒の根本は太ももか足の付け根あたりに添えておきましょう。

    指に木槌を当てないように注意してください。

    さらに本来であれば、芯がね棒の先端を『木台』という腰の高さあたりまである切り株に添えて叩くようにすることが多いです。(この場合も芯がね棒の根元は太ももに添える)

    趣味で彫金を楽しむ程度であれば、木台はなくて大丈夫です。

    2.鎚目を入れる時の注意点

    あまりお勧めしませんが、木槌の代わりに、ハンマー(金槌)で打つと鎚目になります。芯がね棒にハンマーを当てないように注意しましょう。

    芯がね棒をハンマーに当てると、芯がね棒が凹みます。こうなると今後芯がね棒を使う時に、ハンマーでついた凹みが作品に転写されてしまいます。

    また、この鎚目の入れ方はリングサイズが大きくなりやすいです。(ハンマーで叩かれて潰れたことによって、広がってしまう)

    怪我のリスクも大きいので、できればロウ付け前の平らな状態の時に金床を使って鎚目を先に入れておくと良いです。

    芯がね棒の選び方・使い方 まとめ

    ということで今回は芯がね棒について解説しました。彫金を初めて最初の方に揃えることになると思います。ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです!

  • 【彫金】金床(かなどこ)の使い方・選び方・代用方法

    【彫金】金床(かなどこ)の使い方・選び方・代用方法

    金属を平らに整えたり、板材にハンマーで叩いて鎚目模様を入れたりするときに使う鉄のブロックです。叩き台とも呼ばれます。

    金床の使い方や、自宅で彫金をする際はどれを買えばいいのか、無い場合の代用法などを解説します。

    自宅で彫金をするのにおすすめの金床

    コスパ重視の金床

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    私の使っているものは廃盤になってしまいましたが、安いものだとこちらがおすすめです。

    ゴム台がついているので消音効果があって◎です。実際にお店で見てきましたが、表面も平らで使いやすいです。難点を挙げるとすれば直線の角がないので、90°に金属板を折り曲げたい時などには向いていないです。

    プロにも愛用されてる定番

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    2000円くらい高いですが、、プロの職人さんがみんな使っているこちらの金床もおすすめです。

    角が一面だけ丸めてあるので、作品に余計な傷をつけずに使用することもできます。ずっしりと重く安定感のある道具で、一生使えます。

    金床の代用方法

    金床をお持ちでなくて、すぐに入手ができない場合の代用法もご紹介しておきます。

    100円ショップにヒノキ木材が販売されていますので、これが意外と便利に使えます。
    (平らな石やコンクリート、平らな木の板でも代用できます。)

    側面ではなく、小口(切断面)を使うと良いです。特に節がある場所は硬くて強いので、金床の代用として機能します。

    金床の使い方

    金属のパーツを平らにしたりする際は、金床を敷いて木槌で叩きます。

    いきなり木槌で叩くと正確な位置を狙って叩けないので(間違えて指を叩いてしまうこともあります)木片で抑えて叩くようにします。

    木片は樫などの硬い木材が向いています。おもちゃの積み木がおすすめです。

    鎚目をつける時は…

    ハンマーで叩いて鎚目をつける時は、金床にハンマーを当てないように気をつけます。

    (ハンマーが金床に当たってしまうと、金床が凹んで傷んでしまうので要注意)

    鎚目を入れるための金鎚は芋鎚といいます。

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    金床の使い方・選び方・代用方法 まとめ

    ということで金床について解説しました。とりあえずの作業であれば木材でも代用できるので、道具を揃える上では後回しでもいいかもしれません。

    今回のポイント

    1. 金床は、木片(積み木がおすすめ)を添えて木槌で叩いて使う
    2. ハンマーで鎚目をつける時は、金床にハンマーを当てないように!
    3. 代用品としては、100円ショップの木片が便利

    最後までお読みいただきありがとうございました。

  • 彫金 ふくりん留め用のタガネの作り方

    彫金 ふくりん留め用のタガネの作り方

    彫金ではタガネ(鏨)と呼ばれる先が加工された鉄の棒を使って、金属を彫ったり、変形させたりして加工します。今回は石留めに使うフクリンたがねと、金属に模様を入れるなめくりタガネを作ってみます。

    タガネ株について

    フクリン留めなどに使うタガネは『タガネ株』と呼ばれる鋼鉄の棒を加工して作ります。

    赤い印のついた赤タガネと青いタガネがありますが、赤タガネの方を買っておいてください。(3本必要です。1本200円しないくらいです。)赤タガネは鋼鉄、青タガネはハイス鋼という素材でできています。赤タガネはヤスリで削って加工ができますが青タガネはグラインダーなどで加工する必要があります。

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    タガネの形をつくる

    ヤスリで削ってタガネの形を作っていきます。

    1.ふくりんタガネ(丸い石用)の作り方

    まずは8mm以下の小さめの丸い石をキレイに覆輪留めすることができるタガネを作ろうと思います。

    ふくりんタガネ,フクリン,覆輪
    覆輪タガネの作り方

    精密ヤスリの甲丸型で凹形に削っていきます。

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    形ができたら側面を紙やすり#600で削って滑らかにしておきます。100円ショップに売っている金属用紙やすりセットを使っています。もちろん、ホームセンターや彫金道具屋さんで売っているちゃんとしたものでもOKです。

    リューターを持っていたら、バナナサンドペーパーなどでキレイにしておきます。リューターをお持ちでない場合は、紙やすりを鉛筆などに巻いてやすりがけします。

    これで形作りは完了です。後ほど『焼き入れ』作業を行います。

    1.ふくりんタガネ(汎用)の作り方

    同じ手順で今度は凸形のものをつくります。

    これで覆輪タガネはOKです。凹んでいる方はラウンドカットのフクリン留めが初めての方でもきれいにできます。

    凸型は大きな石やラウンドカット以外の石を留めるときに使います。

    3.なめくりタガネ

    凸形のタガネの角を落として丸めたタガネです。これは金属に筋や模様を入れたりする際に使います。

    タガネの焼き入れ

    タガネはそのままでも使えますが、焼き入れで硬度を上げておくと長持ちします。鋼材は熱の入れ方で硬さを変化させることができますので、これらのタガネも『焼き入れ』と『焼き戻し』をしておこうと思います。

    まずは焼き入れから行います。

    焼き入れ

    先っぽの方3cmくらいを真っ赤になるまでバーナーで炙ります。真っ赤になったら水につけて急冷します。

    焼き入れをするとカチカチになるので、ヤスリで削ろうとしても弾かれて削れなくなります。

    焼き戻し

    このままでは硬すぎて衝撃に弱くなっている状態です。タガネはトンカン叩いて使うので、ある程度衝撃に強くなければすぐに折れてしまいます。

    硬さと粘り強さ(靱性)はトレードオフなので、硬度を上げると脆くなってしまいます。

    適正な粘り気にするために『焼き戻し』を行います。

    「タガネをバーナーで炙ってきつね色になったら冷やす」という作業を行います。タガネ表面の色の変化が見れるように、タガネ側面の黒さびをペーパーで削り取っておきます。

    黒さびを削り取ってタガネが銀色になったら、石鹸(私はレモン石鹸を使えと教わりました。)を表面に塗ります。塗らなくても問題ありませんが、石鹸を塗ると変色せず色が見やすくなります。(塗らなくてもできます。)

    先端から3cmくらい下のところをバーナーで炙ります。意外と早く色がついてくるので水を近くに用意しておいてください。火はあまり強くせずに優しく炙るように作業した方が良いです。

    先端がわずかに『きつね色』になったらすぐに水につけて冷やします。焦茶色になってしまうと加熱しすぎです。先端まで茶色や青など『きつね色』以外になってしまった場合は、再度焼き入れ作業からやり直します。

    焼き戻し前のタガネと、きつね色になったタガネの比較です。

    仕上げに先端をピカピカに磨いておいてもOKです。

    タガネの作り方 まとめ

    ということで今回は覆輪タガネとなめくりタガネを作りました。凹型の覆輪タガネは、初めて覆輪留めをする人でもガタガタにならずにキレイに石を留める事ができる優れものです。

    よかったら試してみてくださいね!