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  • 金属・真鍮板を切り抜いたピンブローチの作り方

    金属・真鍮板を切り抜いたピンブローチの作り方

    金属の板を切り抜いて、ブローチを作ってみます。
    彫金入門としては最適な作品だと思います。

    今回は3種類、いろいろな技法を活用した工程を解説します。

    シンプルに板を糸鋸で切り抜いて、お好みのテクスチャをつけて、ピン金具を取り付る…シンプルで簡単なブローチです。

    技法的には難しくないので、初めての方にもおすすめです。

    鳥の形のブローチ,鎚目,真鍮
    ハンマーでたたいて表面にテクスチャを入れたり…
    真鍮で出来た動物の形のブローチ
    線を彫る方法も何パターンか解説します。
    真鍮のブローチを作るための道具
    道具はどんなものを使うのか、詳しく見ていきましょう!
    彫金の道具のイラストです。

    使用する道具と材料

    ロウ付け無しの場合の道具

    糸鋸フレーム、鋸刃#0
    甲丸ヤスリ(中目)
    リューター(豚の模様彫りで必須)
    スチールバー(豚の模様彫りで必須)
    坊主タガネ・センターポンチタガネ
    ハンマー
    耐水ペーパー
    ニッパー

    金具をしっかり取り付けるために、ロウ付け(溶接の一種と思ってください)をする工程があります。(魚、鳥のブローチはロウ付けで金具を取り付けています。)

    ロウ付けができると作品の表現の幅が広がりますが、ハードルが高くなりますので、豚のブローチはエポキシ接着で作る方法で紹介しています。

    スチールバー・坊主タガネは線を彫るときいずれかを使います。どちらかあればOKです。

    ブッシュスチールバーNo.1
    リューターに取り付けて使うスチールバー。No.1型という名前のものを使います。
    彫金に使う赤タガネ
    タガネは先端を自分で加工する必要があります。
    彫金に使う赤タガネ
    先端の形状は線入れ用が坊主、点用がセンターポンチです。

    ロウ付けをする場合の道具

    上の道具にプラスしてロウ付けセットが必要です。

    ろう付けで金具をつけた方がより強度が高く、壊れる心配も低くなります。

    また、ロウ付けができると指輪などのアクセサリーも作れるようになりますので、ぜひ挑戦してみていただけると嬉しいです。

    ツウクルではアクセサリーの作り方も紹介しています。

    バーナー
    フラックス
    耐火ブロック
    ハニカムブロック
    ピックリングコンパウンド(酸洗い材)
    ロウ付け用ピンセット
    銀ロウ(7分)or 真鍮ロウ

    関連記事 【金属・彫金】初心者でも自宅で作れる指輪の作り方・デザイン別16選!完全版

    ブローチを作るための真鍮板・材料

    材料

    真鍮 1.0mm板
    2.0φ真鍮丸棒(ロウ付けする場合のみ)
    ブローチピン金具
    エポキシ接着材・拭き取り用アルコール

    真鍮板は1.0mmを使いましたが、特に決まりはありません。あまり厚みがあると加工が大変になります。

    ブローチピンは100円ショップでも売っています。取り付け部分に穴が二つ開いているタイプが良いです。

    エポキシ接着剤は接着力の強いDevconというアメリカ製のものがおすすめです。

    接着前に脱脂するために、アルコールやアセトンなどの溶剤を用意しておいてください。

    金属・真鍮板を使ったピンブローチの作り方 手順

    ブローチのイラストを描く

    イラスト画を用意する

    紙にイラストを描きます。リアルなのもよさそうですが、何となくゆるい感じの方が可愛くなりそうだったので頑張ってみました。

    子どもが描く絵などをトレースして、ブローチにしても思い出になるかもしれませんね。

    狙ってゆるいイラストを描くのはなかなか難しいです。
    何となくニセモノ感が漂っている気がしてなりません。線に迷いが感じられます。

    真鍮板にイラスト画をのりで張り付ける
    のりで真鍮板にイラスト画を張り付けておきましょう。
    糸鋸で真鍮板を切り抜く

    糸鋸で板を切り抜く

    鋸刃#0をセットして、糸鋸で切っていきます。
    肩の力を抜いて、垂直に腕を振るようにして切ります。

    糸鋸は切れ味抜群で、刃が少しでも当たると怪我をします。
    鋸刃の進行方向に指を置かないようにしてください。

    真鍮板を切り抜いて魚のブローチを作る
    魚の模様を油性ペンで入れる

    油性ペンで下書きする

    魚の模様を油性ペンなどで入れます。この印に合わせて模様を入れていきます。

    真鍮のブローチを作る,模様をタガネで入れる

    ハンマーとタガネで模様を入れる

    金床にテープで作品を固定しておきましょう。

    タガネを利き手ではない方の手で持って、ハンマーでたたいて模様を入れます。

    魚の目はセンターポンチタガネで入れます。

    進行方向と滑らすように動かしながらタガネを打つときれいな線が打てます。

    いきなり本番ではなく、まずは切れ端などで試してみてください。

    真鍮のブローチを作る,模様をタガネで入れる
    金床の下にノートなどを強いておくと叩く音を軽減できます。
    真鍮のブローチを作る,模様をタガネで入れる
    魚の目は丸いタガネで入れる
    魚の目はセンターポンチタガネで入れます。
    真鍮のブローチを作る,模様をタガネで入れる

    その他の線の入れ方

    タガネで線を入れるのは、そこそこ大きな音が出ます。
    音があまり出ない方法も考えてみました。

    ブッシュスチールバーというリューターに取り付けて使う特殊なドリルを使ったり、糸鋸で線まで入れてしまう方法があります。

    真鍮のブローチ,スチールバーで削る

    スチールバーで削る方法

    ブッシュスチールバーNo.1 サイズ1mmを使って線の場所を削っていきます。スチールバーで削るときは、リューターの回転数は低めで(ゆっくりで)、油をつけて使うと刃が長持ちします。

    油は食用油でもOKです。

    真鍮のブローチ,スチールバーで削る

    手が滑って余計なところまで削らないように、リューターをしっかり持って作業します。

    真鍮のブローチ,糸鋸で線を入れる

    糸鋸で線を入れる

    糸鋸で切ってしまうのも手です。目はドリルで開けました。ドリルは持っておくと便利ですが、使う予定がない場合は目だけセンターポンチタガネで入れておくと良いと思います。

    真鍮のブローチ,糸鋸で線を入れる
    真鍮のブローチ,糸鋸で線を入れる

    糸鋸で線を入れた場合は、角が尖って危ないので精密ヤスリで削っておきましょう。

    真鍮板をヤスリで整える

    耐水ペーパーやヤスリで整える

    耐水ペーパー#300~#600で傷を消しておきます。
    糸鋸で切った面はヤスリで削ってきれいにしておきます。

    切り口の角や手で触って痛いところはこの段階で丸めておきます。

    真鍮ブローチの角をヤスリで整える
    ピン金具を真鍮ブローチに取り付ける

    ブローチピン金具の取り付け準備

    ブローチピン金具に空いている穴の位置に、真鍮丸棒をロウ付けしてカシめて固定する流れとなります。

    カシメというのは棒の頭をたたいて変形させることで板と板などを固定する方法です。

    身近なものだとリベットなどがそうですね。

    ピン金具を真鍮ブローチに取り付ける,印を入れる

    油性ペンで入れた印の真ん中に、消えても位置が分かるようにセンターポンチタガネで印を打っておきます。

    真鍮ブローチのろう付け

    ロウ付け

    印を入れた位置にピン金具の穴径と同じ直径の真鍮丸棒(この場合は2.0φ)をロウ付けします。

    銀ロウ7分(”ななぶ”と読みます。)を使っています。

    2本一気にロウ付けするとズレてピン金具が取り付けられなくなるミスが起こりやすいです。

    一本ロウ付けしたら、金具をはめて様子を見てから2本目をロウ付けすると良いです。

    真鍮ブローチのろう付け
    真鍮ブローチのろう付け
    ロウ付けが終わったらピックリングコンパウンドで酸洗いを行います。

    ピックリングコンパウンドを湯に溶かして、5分くらいつけておきます。(この工程を酸洗いといいます)

    真鍮ブローチを自作する,ピン金具の取り付け

    ブローチピン金具の取り付け

    丸棒をロウ付けしたら金具を取り付けていきます。

    この手法は一度取り付けると二度と取り外しができなくなります。
    劣化したりすることはないので、半永久的に強度を保てます。

    ブローチピン自体をロウ付けするのはお勧めできません。

    メッキが施されているので、熱ではがれたりすることがあります。
    また、熱が加わることでピン金具が柔らかくなってしまい(鈍る”なまる”といいます。)強度が失われます。

    真鍮ブローチを自作する,ピン金具の取り付け
    穴に差し込んでみて、はまらない場合は、ペンチなどで丸棒を曲げて調整します。
    真鍮ブローチを自作する,ピン金具の取り付け

    全く気が付かなかったのですが、鳥の方は丸棒を立てる位置をミスりました…表から見えてしまっている…完全に見逃していました。皆様はお気を付けください。

    丸棒をカット

    ロウ付けした丸棒がこのままでは長いので、カットしていきます。
    ピン金具の板厚の倍くらいの長さに切っておきましょう。

    切り口はヤスリで平らに削っておきます。

    次の工程以降は着脱ができなくなるので、ピン金具が上下正しい方向にセットされているか確認しておきましょう。

    真鍮ブローチを自作する,ピン金具の取り付け
    ヤスリで平らに削って、正しい位置に差し込んだところの図
    真鍮ブローチを自作する,ピン金具の取り付け

    センターポンチタガネとハンマーで、丸棒の中心を打つ

    本当はカシメというと、丸棒の頭を叩いてつぶして、キノコ型にして固定するのがセオリーです。

    しかし、それ用にタガネをもう一本用意するのも微妙なので、センターポンチタガネを使います。

    センターポンチタガネを、ロウ付けした丸棒の中心にあてがってハンマーで打ち込みます。

    タガネがめり込むことで丸棒が広がるように変形して、ピン金具と本体を固定する仕組みです。

    真鍮ブローチを自作する,ピン金具の取り付け
    拡大してみ見るとこんな感じです。
    拡大してみ見るとこんな感じです。
    真鍮ブローチを自作する,ピン金具の取り付け

    角を削っておく

    このままだと少し角が立っていて危険なので、ヤスリで削り落としておきます。

    丸棒の厚みもなるべく落とせると見た目がきれいです。

    ブローチピン金具まで一緒に削らないように気を付けてください。

    リューターをお持ちの場合はロールペーパーで削ると早いです。

    真鍮ブローチを自作する,ピン金具の取り付け
    真鍮ブローチを自作する,ピン金具の取り付け
    横から見るとこんな感じです。
    真鍮ブローチを自作する,ピン金具の取り付け
    エポキシで接着する

    エポキシ接着の場合は

    ロウ付けをしない場合は、エポキシ樹脂で接着します。

    エポキシ樹脂で接着する前に、裏面を耐水ペーパーで磨いて、洗剤で油分を完全に洗い落としておきます。

    乾燥させたら、エタノールなどの有機溶剤でふき取り、さらに脱脂しておきます。金具の方も拭いておきます。

    なるべく接着面を触らないようにして接着しましょう。

    参考:【金属・石・ガラス用】エポキシ接着剤のおすすめとやり方

    真鍮のブローチ,テクスチャを入れる

    テクスチャを入れる

    仕上げにテクスチャを入れます。研磨剤で磨いて光らせたり、耐水ペーパーでヘアラインを入れたり、お好みの見た目にしてみてください。

    この魚のブローチのテクスチャーは、耐水ペーパー#600を小さくちぎって、円を描くように動かしながら削りました。

    動物の形の真鍮ブローチ,完成
    一方向に耐水ペーパーで磨くとヘアラインになります。

    鎚目を入れる場合は…

    鎚目を入れる場合は、ロウ付け前の段階で入れておきます。金床の上でハンマーでたたいてテクスチャをつけていきます。

    真鍮のブローチ,鎚目を入れる
    真鍮のブローチ,鎚目を入れる
    真鍮のブローチ,鎚目を入れる
    動物の形の真鍮ブローチ,完成

    完成

    さて、これで完成です。幾何学模様や植物などのモチーフで作ってみるのも楽しそうです。

    色々な模様や図形が打刻できるスタンプタガネも売っています。そういうものを使ってもよいかもしれません。

    最後までお読みいただきありがとうございました。

    最後にお知らせ

    自宅で作るK18のリング, 結婚指輪,マリッジリング,ダイヤモンド

    ただいま、自宅で金とダイヤの指輪を作る方法をメール講座で配信しております。金のロウ付けのコツや、ダイヤを割らずに留める方法を公開しています。自宅で彫金を始めるためのPDFリストも配布中です。(メール講座もPDFも無料です)

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  • 淡水真珠のカップケーキリング

    淡水真珠のカップケーキリング

    …さてと、5月下旬には公開と言いつつ6月中旬になってしまいました。

    楽しみにしてくださっていた方々、申し訳ございません。

    色々ストックはあるのですが記事執筆はなかなか時間がかかりますね。

    今回はパールを使ったリングの作り方です。

    穴が開いている材料を使ったリングの作り方ですので、パール以外にもボタンやビーズなどもこの方法の応用で作ることが出来ます。

    必要な道具と材料

    指輪を作る彫金道具一式

    道具

    基本的なリングを作るための道具と、ピンバイスが必要です。

    ANEX(アネックス) ピンバイス No.98 0.1〜3.2mm(1,347円)

    ロウ付けは必須です。

    また、パールの接着剤は”エポキシ接着剤”を使います。ハンドメイド好きの方ならおなじみだと思います。

    特にエポキシ系の2液性接着剤であれば何でも構いません。(最近は100円ショップでも取り扱いがあるそうですね)

    おすすめツール(重要度★★★★★)

    セメダイン エクセルエポ(高透明度)15g 10分型

    エポキシ接着剤はたくさん種類がありますが、国産ですとセメダイン社のものがおすすめです。

    必要な硬度、強力すぎない接着力=修理対応ができるなど使いやすいです。

    余談ですが、個人的にエポキシはアメリカ製が至高だと思っています。少々高価ですが透明度と硬度、接着力は日本の市販品のそれとは段違いです。

    エポキシ系接着剤2液タイプ デブコン デブチューブ S-208 28.4g

    材料

    真珠 パール  彫金
    材料リスト 

    ・淡水パール:ボタン形(東京都台東区の浅草橋近辺で300円前後で購入)
    ・真鍮線:φ1.0mm、φ1.2mm(丸線材)、1.5mm厚板材(丸線の直径より厚めがおすすめです)

    今回、浅草橋のQUEENS PART3店さんにて、ボタン形のパールをいくつか購入してきました。

    お店の方もとても親切な方で、一粒から購入が可能です。JR浅草橋駅のすぐそばですので、ぜひお立ち寄りいただけたら幸いです。(ちなみに通販も行っておらず、実店舗に出向くしかないようです。)

    ネット通販で似たようなパールも見つけましたので一応ご紹介しておきます。

    営業時間

    平日:午前10時〜午後7時
    日曜祭日:午前10時〜午後6時

    淡水真珠のカップケーキリング 作り方

    まずこのリングの構成ですが、腕パーツ(輪っか部分)とボタンパールの土台の枠に分かれています。

    このくらいの土台にしておきました。

    土台の枠は1.5mm程度の真鍮板を円形に切って、パール穴に差し込むための芯をφ1.0mm程度の丸線で土台に立てます。(以下“パール芯”と呼びます。)

    真鍮板にカニコンパスなどで丸を描いて、糸鋸で切り抜きます。

    パール芯は腕パーツと土台をロウ付けした後に作りますので、まずは円形の土台パーツと、それがピッタリと合わさる腕パーツを作ります。

    土台パーツは少し絞りをつけて、プリン形になる様にしました。

    土台と腕パーツのロウ付け

    ロウは1番溶けにくいものを使います。今回は3分ロウを使用しました。

    パーツ同士の隙間はなるべくなくなる様にヤスリですり合わせておくのが成功の秘訣です。

    ロウ付けする際は腕パーツのテンションで土台パーツをそっと置いた状態で行います。土台パーツが傾がない様に水平垂直を心掛けます。

    パール芯の位置決め

    パール芯を立てますが、何も当たりのない平らな面に棒を立てると高確率で位置がズレたり、斜めにロウ付けされてしまったりしますので、1mmの穴を土台に浅く入れておいて、差し込む様にしてロウ付けします。

    パール側も1mmのドリル刃で揉んでおきます。

    円形の土台パーツの中心にヘラやカニコンパスなどで当たりをつけて、1mmのドリル刃で真っ直ぐ穴を開けます。(貫通させずに、穴の深さは0.5〜0.7mm程度有ればOKです)

    力を入れすぎると刃が折れます。なるべくピンバイスからドリル刃を出しすぎず、(ピンバイスからドリル刃を出しすぎの状態で使用すると、ドリル刃がしなって折れます)

    力を入れすぎずに回して穴を開けていきます。

    φ1.0mmの真鍮線を差し込んでみてしっかりと直立するかを確認します。

    ひとまわり大きめのドリル刃などで開けた穴の周りをさらいます。

    これはバリを取るほかに、ロウ付けした際にロウがそこの部分に溜まる事で余計な部分に流れず、精密にパールを接着できるようにするためです。

    パール芯のロウ付け

    あとはロウ付けするだけです!

    しっかりとセットして最小限の7分ロウ(0.5mm角くらいの大きさ)で流します。

    土台に比べてパール芯の方があったまりやすく、パール芯にのみロウが流れてしまうミスが起きやすいです。

    かと言って本体を炙りすぎると腕パーツと土台のロウ付けが壊れてきてしまいます。

    なるべく弱い火でちまちまとやってみてください。

    仕上げと接着

    接着は最後の最後で行います。

    ピカピカにする場合はこの段階で行いますが、先に接着してしまうと接着剤に研磨剤が引っ付いてしまって黒くなってしまいます。(完全硬化後の研磨も好ましくない)

    今回は手抜き….ではなく風合いを大切にしたマットな感じで終わらせました。スポンジヤスリで表面を荒らしました。

    こういうスポンジヤスリです。

    接着は接着剤の説明書に沿ってA剤とB剤を混ぜ合わせて、パール芯に楊枝などで塗ります。土台につけすぎるとはみ出るのでご注意ください。

    はみ出してしまった場合は、固まる前に綿棒にアルコールをつけて拭き取ると綺麗にすることができます。

    ….というわけで完成です。

    白い方はボタン型でなく型穴の球です。

    後日こちらに作り方もご紹介します!!

    最後までご覧くださり、ありがとうございました。