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【彫金】糸鋸の使い方・セット方法 刃の向きの使い分けについて

金属板を切る上では欠かせない道具です。ここでは基本的な使い方と、糸鋸の様々な応用法を解説します。

糸鋸の刃を正しくセットする方法

糸鋸の刃はピンと張ることが重要です。

これができていないと真っ直ぐ切れなかったり、刃が一瞬で折れたりしてしまいます。

1.糸鋸フレームの上下どちらかに刃をセットする

まず、上下どちらか、(私は下が好きです)蝶ネジをしめて鋸刃を固定します。

手めで力一杯締めておきます。(刃の向きは用途によって異なります。詳しくは後述します。)

この際にペンチなどの工具を使って締め込みたくなりますが、道具で締めすぎるとネジ山が潰れてしまいます。ペンチなどで閉める際は手締めの後に1/4回転プラスで締め込むくらいにしておきます。

2.糸鋸フレームをしならせて反対端の刃をセットする

肩やお腹などに糸鋸フレームのグリップをあてがって、机や手でフレームを体重をかけて押し付けて弓をしならせます。

その状態のまま鋸刃をセットします。

#0以上の太めの刃であれば大丈夫ですが、#0/8などの細い刃をセットする際は、フレームをしならせ過ぎた状態でセットすると刃がちぎれてしまう場合がありますので要注意です。

3.刃がしっかり張られているかを確認する

セットした鋸刃を爪で弾いて、キンッと高く短い音がすればOKです。

張りが不十分だと「ベン…」「ピーン…」と低かったり長めの音になります。

鋸刃の向きについて

刃の向きをどうセットするかは状況によって変えます。

ギザギザを上向きにセットする「押し切り」と下にする「引き切り」で使い分けます。

それぞれ適したシーンを覚えておきましょう。

下向き=引き切り

オーソドックスな使い方です。板材や棒材を切り出すなど、長距離をただひたすら切りたい時に向いています。
糸鋸を初めて使う場合は、まずはこれから練習するといいです。

上向き=押し切り

マルカンを切ったり、作品の一部を切断したり、ヤスリのように使う時の刃の向きです。

基本的に板材を切る時以外は、この向きにセットしておきましょう。

ヤスリと同じく押す動作で切れます。短距離を切る時に適しています。

糸鋸の動かし方

引き切りの場合は、『肩の力を抜く・押し付け過ぎない・ストロークを長く使う』ことを意識してみてください。鋸刃の進行方向には指を置かないようにします。

糸鋸の刃の上から下までストロークを長く使って切るようにすると、断面がキレイで精密な作業ができます。

曲がり角はストロークを短くして、その場で足踏みするように小刻みに上下しながら刃をゆっくり回転させます。刃が回転するために必要なスペースを切り削りながら確保して行くイメージです。

切る作品や材料は2本の指でしっかりとスリ板に押し付けるように抑えて、暴れないようにしましょう。この際に、抑え方が不安定だと高確率で刃が折れます。

押し切りの際は、間違えて手を切らないようにご注意ください。引き切りの際も、進行方向に指を置かないように気をつけます。

切り終わりの時に誤って刃を指で受けてしまわないように、押し切りの切り終わりはスリ板でガードするようにして(スリ板も一緒に切ってしまって構いません)切るようにします。

糸鋸はちょっと刃がかすっただけでも想像以上にザックリ切れます。細心の注意を払って作業してください。

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糸鋸の使い方 まとめ

実際にやってみることが一番です。まずは#0の太さの鋸刃で練習すると良いです。(細すぎず太すぎず扱いやすい)

これまでのことをまとめると、

  1. 刃はピンと張る!(爪で弾くとキンキン鳴るくらい)
  2. 板を切るときは刃を下向き(棘が下側)にセットする
  3. 細かい作業の時は刃を上向きにセットする
  4. 切るときはストロークは長く、力を抜いて!
  5. 曲がり角ではストロークは短く、足踏みしながら曲がる!
  6. 刃の進行方向に指を置かない!!!

以上が糸鋸の基本の使い方です!たくさん練習してみてくださいね。初めて糸鋸を使って何か作ってみたい方にはこちらの作品がおすすめです。

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