芯がね棒(芯金棒)は、リングを作るときには欠かせない道具です。
芯がね棒の選び方や、選ぶポイントについてご紹介します。
使い方についても基本的にはリングを差し込んで叩いていくだけですが、少しだけ注意点があるので解説します。
芯がね棒の選び方とおすすめ


脅威の1300円!表面の仕上げはやや悪いですが、問題なく使用できる芯がね棒です。使い心地は劣りますが、とりあえずはこれで十分だと思います。錆止めのオイルまみれで届くので注意です。

錆びない芯がね棒で使いやすい定番です。しかしながら値段がどんどん高くなって、6000円近くなってしまいました。(数年前は半額くらいでした)

私が使っている芯がね棒です。サイズの目盛りがついていて、精度も高いです。しかしながら錆びやすく、手が汚れがちです。油を塗ったりするメンテナンスが必要なのが玉に瑕です。しかし、価格と品質のバランスは最も良いので、錆の問題を許容できればベストバイです。
芯がね棒の使い方


芯がね棒の持ち方
持ち方も使い方も人によってそれぞれですが、ここでは私のやり方を紹介します。
リングを差し込んで、人差し指と親指でリングを引っ掛けるようにして持ちます。(利き手ではない方の手で持ちます。)
リングを丸くするために木槌で叩いていくと、徐々にリングが広がって緩くなってきて、上手く叩けなくなってきます。
下側に人差し指と親指で引っ張るように持っておくことで、緩くなって叩きづらくなるのを防ぐことができます。
1.木槌で叩く方法

木槌で叩く時は、芯がね棒の根本は太ももか足の付け根あたりに添えておきましょう。
指に木槌を当てないように注意してください。
さらに本来であれば、芯がね棒の先端を『木台』という腰の高さあたりまである切り株に添えて叩くようにすることが多いです。(この場合も芯がね棒の根元は太ももに添える)
趣味で彫金を楽しむ程度であれば、木台はなくて大丈夫です。
2.鎚目を入れる時の注意点

あまりお勧めしませんが、木槌の代わりに、ハンマー(金槌)で打つと鎚目になります。芯がね棒にハンマーを当てないように注意しましょう。
芯がね棒をハンマーに当てると、芯がね棒が凹みます。こうなると今後芯がね棒を使う時に、ハンマーでついた凹みが作品に転写されてしまいます。
また、この鎚目の入れ方はリングサイズが大きくなりやすいです。(ハンマーで叩かれて潰れたことによって、広がってしまう)
怪我のリスクも大きいので、できればロウ付け前の平らな状態の時に金床を使って鎚目を先に入れておくと良いです。
芯がね棒の選び方・使い方 まとめ
ということで今回は芯がね棒について解説しました。彫金を初めて最初の方に揃えることになると思います。ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです!